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Review List of ケニチ 

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     2011/07/11

     全体としては,東京大空襲をテーマに,昭和天皇の戦争責任を告発する内容であるが,文脈は論理的であるとは言いがたく,むやみに天皇を非難するだけの調子が目立つ.言ってみれば,エッセーの集合体といった印象.しかし,読み進めると,きらりと光る名文が混じっているから侮れない.たとえば,天皇の松代大本営行きを,フランス革命におけるルイ16世逮捕劇に重ねるくだりには,一本取られた.また,「天皇制マスコミ」への眼差しは,終始一貫して冷静である.

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     2011/07/11

     ここでは,昭和初期から敗戦にかけての,昭和天皇とその側近の動向が,数多くの資料とともに詳しく記されている.あまりに淡々としていて,著者の立場が不明瞭になる部分がないではないが,それは「あとがき」の章のなかで辛うじて解消されている.いっぽう,太平洋戦争の叙述は圧倒的で,その時どきの戦局に天皇がどのように関与したのかが,読みやすく整理されている.

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     2011/06/26

     滅多に演奏されないシュニトケの交響曲が,ひととおり全部聴けるというだけでもじゅうぶん値打ちのあるセット.キャストは不統一ながらも豪華で,どの曲も演奏・録音ともに高水準.とくに,リュウ・ジャ+ノーショーピング交響楽団による第8番が正確かつ力強い演奏で,気に入った.

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     2011/06/19

     指定のテンポ,フレージングを徹底的に守り,ノン・ヴィブラート奏法などを採用したオリジナル志向の演奏.全体的に,管打楽器の鋭利かつ力強い響きが特徴的である.楽譜には最新ベーレンライター版を使用.オーケストラ・録音ともに優秀.1,3,4,5番がとくに,きびきびとした好演.

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     2011/06/19

     全体的に正確かつ明朗な演奏.緩徐楽章における,フレーズ末尾のルバートが多少煩わしく思われないこともないが,全体のバランスを大きく損なうほどではない.ピアノに極端に近接した録音は独特だが鮮明.

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     2011/06/19

     作曲家林光の音楽をまとめた選集.400ページ以上に及ぶ本と,20枚のCDとからなる.とりあえず,オーケストラ,オペラ,合唱,ソングから少しずつ聴いた.聴きに行きたかったが叶わなかった,2005年の「原爆小景」広島公演が収められていて,良い録音.本を一通り眺めた.曲目解説やインタビューはごく形式的で急ごしらえの感じ.池田逸子による詳しい年表は見応えある資料.

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     2011/06/19

     「さまざまな歌」が面白かった.全ての楽章がそれぞれ様々な歌の引用を土台にしていて,その選曲もシュール.楽章の観念は既成の交響曲とは無縁で,各楽章は元々独立したものとして書かれている.とても印象的なのが,オーケストラの使い方.たとえば,いつもの弦による歌がどこにもない.管楽器が途切れ途切れに叫んでは黙り,時々ピアノのカデンツァが飛び込んでくるという具合で,フレーズは執拗に繰り返される.ややアクの強い音楽だ.と思っていたら,一転して終楽章は劇伴ふうの軽やかな曲.こういうしかけは,うまくやれば音楽的空間を一層広げられるから,聴き手としては好きだ.またコーダがあまりにそっけないけれど,それはいつものこと.

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     2011/06/19

     0番から9番まで,スコアを丁寧に再現した模範的演奏.コンセルトヘボウ管の輝かしい音色と,ベルリン・ドイツ響のやや渋く力強い音色とが,各々じゅうぶんに発揮されていて飽きない.録音も極めて鮮明.

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     2011/06/19

     強奏部分でもうるさくならない,節度ある響きが特徴的.ところどころに,シャイー特有の陽気さも見え隠れする.録音は極めて優秀で,豊かな奥行きを聴かせる一方で,アタック音をよく捉えている.5,6,9,10番が,とりわけ趣味が良く飽きない演奏.

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     2011/06/19

     エーリッヒ・ラインスドルフ指揮,ボストン交響楽団の演奏.なんといっても,この録音の特徴は,独特の組曲にある.1911年版の尻に,「子守歌」「終曲」がくっついて,新しい組曲になっている.「子守歌」「終曲」の2曲は,1910年版からコラージュされ,「序奏」から「火の鳥の踊り」にかけては,一般的な組曲と同様に短縮されている.「パ・ド・ドゥ」「スケルツォ」が聴けて,「火の鳥」の魅力あるシーンをよりたっぷり味わうことができる.ラインスドルフは,やはり冷静さを保ちながら,非常に力強い演奏を出している.スコアを正確に演奏し,かつぐんぐん前のめりに推進する力を併せ持つ,いわば「火の鳥」のお手本のような演奏である.録音状態も僕好み.残響が少なく,輪郭はハッキリしており,とりわけ管楽器の音が間近で鳴るのでよく聴こえる.こんな明快な音が,1960年代の録音だとは本当に信じられない.モントゥーも良かったが,これも僕にとっての「火の鳥」の決定盤になった.カップリングは小澤征爾+シカゴ響の「春の祭典」「花火」.30歳の若きオザワの振るハルサイは,奇抜.ところどころフランス音楽を感じさせるようないっぷう変わった解釈も.ラストシーンの異常な速さには耳がついていかれなかった.

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     2011/06/19

     ラトル+ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の「春の祭典」.全体的に明るい音色の,丁寧な演奏である.特に,緩徐楽章の柔らかな音作りが印象的.ガブリエル・ヤレドによるオリジナル曲は,伴奏音楽の範疇を出ない代物.

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  • 0 people agree with this review
     2011/06/19

     模範的かつドラマチックな演奏で,売りはピアノと管楽器に近接した生々しい録音.その一方で,細かいパッセージにレオンスカヤの多少の手抜きが感じられるのは残念.

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     2011/06/19

     どの曲もロストロポーヴィチ特有の大らかさを呈しつつ,スコアを忠実に再現している.アンサンブルに緻密さに欠ける瞬間がないでもないが,全体ではデジタル録音初期の決定盤としてじゅうぶん成功している.但し例外があって,5番のフィナーレには特別の思い入れがあるらしく,とりわけテンポ設定において,慣例を大きく逸脱したデフォルメが聞かれる.嫌いではないが,まるで別人のようで驚いた.録音は,残響が少なく極めて明快で,聴きやすい.

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     2011/06/19

     全体的に冷静.旋律の歌い方などがちょっと澄ましすぎるところもあるが,オーケストラはすみずみまで厳しく制御されていて,綺麗.終楽章冒頭の激しいアッチェレランドは,珍しく忠実に守られている.録音は極めて良好.21世紀の録音技術はさすがだ.SACDトラックも付いているが,あいにく僕はその再生装置を持っていない.

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     2011/06/19

     キタエンコは,テンポを遅めに取って,細部への注意を払っている.オーケストラは,技術は確かだが,金管の音色が少々デリカシーに欠く.このなかでは,歌付きの2,3,13,14番が,繰り返し聴きたい優れた演奏.

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