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Bruckner (1824-1896)

CD Symphony No.7 : Barenboim / Staatskapelle Berlin

Symphony No.7 : Barenboim / Staatskapelle Berlin

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  • ★★★☆☆ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  01/May/2012

    これはこのコンピが2010年の6月にベルリンのフィルハーモニーでやったブルックナー・ツィクルスの記録。6番と7番の間に休みが二日間あったが、6晩連続の演奏会で後半にはブルックナーの4番以降の交響曲を番号順に並べ、前座にはベートーヴェンのピアノ協奏曲5曲(もちろん弾き振り)とヴァイオリン協奏曲という大変なスケジュール。ブルックナーはすべて録画されており、日本でもクラシカ・ジャパンで観ることができた。こういうハレの舞台でのバレンボイムは良いことが多いが、5番、8番、特に最終日の9番は異常なほどテンションの高い爆演だった。しかし、演奏者としては連日そんなにハイテンションでは身が持たないのも事実。というわけで、残念ながらCD化されたこの7番は「谷間」の「手抜き」演奏の部類。両端楽章最後の加速もほとんど目立たぬ程、遅めのテンポを動かさず、手堅く造形を決めた演奏だが、決して淡々とした演奏ではなく、山あり谷ありなのはいつもの通り。BPO盤ほど歌に傾斜した解釈ではないが、第1楽章第1主題のカンティレーナなどは実に美しいし、ポリフォニーの処理にも抜かりはない(このあたりは、かつての盟友メータに大きく差をつけている)。幸い映像がないので、音楽的事象としては延々たる繰り返しのブルックナーでは指揮者の本番でのお仕事は要所を締めるだけと分かってはいても、あまり露骨に見せられると興ざめするバレンボイムのいつもの「流し振り」を見ずに済むのもありがたい。「手抜き」でもここまでできるのはご立派と誉めるべきかもしれないが、せっかくCDでも出すのなら、9番をCD化してラトル/BPOにぶつけたら面白かったのに。

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