Brahms: Symphonie No.4/Tragische Overture
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kura-ota | 不明 | 不明 | 08/July/2009
レイニンの指揮は熱い。それは両端楽章の終結におけるフェルマータを聴けば明白。第1楽章は淡々と、しかし、哀愁と悲しみの歌が続き、コーダでは、そんなメランコリーすらも吹き飛ばす激しい心の葛藤を描く。第2楽章冒頭のクラリネットとホルンは素晴らしい。しかし、終盤では運命が再び迫り来る。スケルツォはこことばかりの元気さ、まるで悲愴交響曲のタランテラを思わせる。パッサカーリアの前半は悲しみ(どしゃ降り)の歌。中間部は一時の安らぎ。後半は金管のパッセージを効果的に使った運命との再度の戦い。そして最後は、自分とは、何なんだろうという疑問のまま終わる。それに追撃ちをかけるように悲劇的序曲が続く。録音状態はデジタル初期なので、決して良好ではないが、バースタインの情熱的な演奏とブラームスが描く心の葛藤が生み出した奇跡。全体的に遅めのテンポで異色の演奏だが、このCDを聴かずしてブラ4は語れない必須アイテム。2 people agree with this review
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