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Mozart (1756-1791)

CD Symphonies Nos.36, 38 : Riccardo Minasi / Ensemble Resonanz

Symphonies Nos.36, 38 : Riccardo Minasi / Ensemble Resonanz

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    てつ  |  東京都  |  不明  |  12/December/2023

    一聴してこれはすごいと思い、レビュー一番乗りと思ったら、村井先生に先を越されてしまっていた。個人的に今年一番のディスク。兎にも角にも、「ここまでやるのか」感が半端ない。ミナーシはおそらく「3つ同じ音型があれば、それぞれにニュアンスを変える」とか、「転調したときは強調」とか「対旋律、またはエコーは強調」とか、自分なりのルールを決めて、それに従い徹底的にスコアを読み込み、全て実施している、としか思えない。これを聞くと、本当に他の皆さんが緩いと思えてしまう。現代最先端はここまでしないとダメなのだ、ということを私はミナーシから教えてもらった。リンツの第一楽章聞けばわかる。冒頭小節は同じ音型3つだからニュアンスを変えている。第一主題23小節目の装飾音符に意味を持たせる。皆さんもお好きなところだと思うが、小結尾95小節からの3小節も音型が同じだから自然な形でクレッシェンドをかける。また、ルバートでテンポ落とす工夫多数。これに加えて、ちょっとしたグリッサンドも顔を出す。普通これだけニュアンスにこだわるならテンポはある程度犠牲になるのだが、ミナーシはこれだけ徹底しながら自由にテンポを操る。また、プラハはこれに加えて、この曲の持つ、複雑さを解き明かし、強調するべき管楽器をガッツリ鳴らす。スケール感も満載である。いいとこずくめのこの演奏、とにかくこの演奏は皆様に聴いてもらいたい。ミナーシがどれだけ凄いか、その耳で体験してもらいたい、と心がら願う次第であります。

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  23/November/2023

    10月28日のベルリン・フィル・デビュー公演でも圧巻の指揮を披露したミナージ、手兵アンサンブル・レゾナンツとのモーツァルト録音第2弾も凄い出来だ。まず両曲の性格がはっきりと描き分けられているのに感心する。『リンツ』はハイドン風の軽快で洒脱なシンフォニー、全リピート実施で演奏時間36分に及ぶ『プラハ』は堂々たる重量感のある大交響曲というわけだ。だから同じアンダンテでも『リンツ』の第2楽章はかなり速いのに対し、『プラハ』の第2楽章はテンポの伸縮を含みつつも、そんなに速くはない。『リンツ』の終楽章プレストのめざましい快速に対し、同じプレストの『プラハ』終楽章はさほどでもない。『リンツ』序奏の思い切った畳み込みと自在な緩急に早くも唖然とするが、第1楽章主部もこんなに魅力的な音楽だったかと目の覚めるような思い。しなを作るような最初の楽想の媚態から行進曲テーマの豪快な鳴りっぷりまで、すべてが新鮮だ。『ドン・ジョヴァンニ』での石像の登場を先取りする『プラハ』序奏終盤での低弦の拍動の強調はホラー映画さながら。主部は少し遅めのアレグロながら、同音連打楽想での急迫、第1主題部終わりでの露骨なリタルダンドなど例によって緩急自在。テンポを落とした第2主題はかつてのブルーノ・ワルターを思い出させるが、ノン・ヴィブラート/開放弦でポルタメント気味に歌うヴァイオリンの美しいこと。そしてもちろん小結尾はテンポを元に戻して、火を噴くように盛り上がる。ティンパニはもとより、ホルンもトランペットも目一杯の強奏だ。

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