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Bach (1685-1750)

SHM-CD "Inventions and Sinfonias, French Suite No.5, Till Fellner, piano"

"Inventions and Sinfonias, French Suite No.5, Till Fellner, piano"

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    ばんどうくじら  |  福岡県  |  不明  |  01/July/2020

    この演奏はこの曲のトップといってよいと思います。 まるでライブのような白熱した演奏です。 しかし、バッハの音です。バッハの様式を熟知しています。 この曲のピアノ演奏には、ウェーバーシンケやニコラーェワ等の規範的な演奏があり、最近ではコロリオフ盤もあります。 しかし、この曲をまともに弾こうとすると、曲の性格上、あまり面白い仕上がりにはなりません。 フェルナーの今回の演奏は、快演というべきものです。 たしかに、音が割れそうになっている場面や音が濁るギリギリの場面があります。 これまでの考えでは、これらのことはピアノ弾きには絶対に許されないタブーでした。 しかし、無難な演奏のつまらなさと比べると「とるに足らない」ことなのかもしれません。  セッション録音であれば、後でいくらでも取り直しと切り貼りができるはず。 それを敢えてしなかったのは本人だけではなく、ECMの見識と考えます。 

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    モデラート宮内  |  千葉県  |  不明  |  30/January/2013

    ティル・フェルナーというピアニストは、あまり日本で知られていないように思われる。 1972年ウィーン生まれのブレンデルの高弟と言われ、 93年クララ・ハスキル国際ピアノコンクールに オーストリア人として初めて優勝した人物である。 評者はこのピアニストを並々ならぬ逸材として評価する。 特筆すべきは、音楽作りのバランスの良さである。 けっして失われることのないメロディ創出方法の自覚や タッチの変幻自在な使い分けによる音作りへの配慮はこの上ない。 でき上がる音楽に奇抜なものはまったくなく、すべてに美しい調和を導き出す。 ピアノ音楽の「闇」を表現する意志など感じられない。 音楽に対する自分の哲学がはっきりと見て取れる。 ことさらにテクニックを見せつけることもなく、 音楽全体の中でのテクニックの役割を熟知している。 このようなピアニストは最近の個性派ぞろいのクラシック界には珍しい。 バッハ「平均律の第1巻」は、おそらくこの曲でのベスト盤と言ってもよい。 この「インヴェンションとシンフォニア」「フランス組曲第5番」も同様であろう。 是非お聴きいただきたい。 かつてブレンデルから学び取ったフェルナーの音楽作りの姿勢を示す次の発言には、 なるほどと頷けた。 「要するに音楽に没入しすぎてはならないということです。 ブレンデルは、曲全体を見渡しているような冷静さが必要であることを指摘してから 細部に関して丁寧に指導します。和音、音色、アーティキュレーション、 フレージングの全体把握とそれらの細部とのコンビネーション、バランスが大切であることを 彼から学びました。」 この発言にはブレンデルの偉大さを感じるが、この同じ言葉で語られた指導でも、 誰しもがそれを的確に継承し、それをさらに自分のものとして完成しゆくことが できるわけではなかろう。 それを可能にしているフェルナーの今後は、末恐ろしいものさえ感じる。 異なる逸材であるキーシンと同世代のピアニストとして、 今後のピアノ界をリードして行くことは間違いないであろう。 それが大いに楽しみである。

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