SACD

Flute Concertos Nos.1, 2, for Flute & Harp : Nicolet(Fl)K.Richter / Munich Bach Orchestra +Haydn (2SACD)(Hybrid)

Mozart (1756-1791)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
WPCS12572
Number of Discs
:
2
Format
:
SACD
Other
:
Hybrid Disc

Product Description

ワーナークラシック 名盤SACDシリーズ
モーツァルト:フルート協奏曲集、グルック:精霊の踊り、他(2SACD)
ニコレ、リヒター&ミュンヘン・バッハ管


若干24才でフルトヴェングラー率いるベルリン・フィルの首席フルーティストとなったニコレ。ベルリン・フィル退団後はソリストとして活躍し、4歳上のランパルとともに、20世紀のフルート振興の功労者として称えられています。常に新しい感覚で演奏解釈を行っていたニコレと、同じく新たな潮流を提示するカール・リヒターによる名盤。(WARNER MUSIC)

【収録情報】
・モーツァルト:フルート協奏曲第1番ト長調 K.313
・モーツァルト:フルート協奏曲第2番ニ長調 K.314
・モーツァルト:フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調 K.315
・モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K.299
・ハイドン:フルート協奏曲ニ長調(L.ホフマン作)
・グルック:『オルフェオとエウリディーチェ』より『精霊の踊り』

 オーレル・ニコレ(フルート)
 ローゼ・シュタイン(ハープ)
 ミュンヘン・バッハ管弦楽団
 カール・リヒター(指揮)

 録音時期:1960-1962年
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO

Track List   

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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モーツァルトのフルートを用いた作品を軸に...

投稿日:2012/12/15 (土)

モーツァルトのフルートを用いた作品を軸に、ハイドンの偽作とされるフルート協奏曲などがおさめられた好企画のCDである。本盤は、そうした選曲の見事さもさることながら、演奏者も今となっては豪華な布陣であると言える。フルトヴェングラーが芸術監督をつとめていた時代の首席フルート奏者であったオーレル・ニコレ、そしてバッハをはじめとしたバロック音楽やハイドン、モーツァルトの作品において比類のない名演の数々を遺したリヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団など、本演奏の当時(1962年)全盛期にあった者たちが繰り広げた演奏は、正に珠玉の名演とも言うべき至高・至純の美しさを誇っていると高く評価したいと考える。オーレル・ニコレによるフルート演奏は、もちろん卓越した技量を有してはいるが、フルトヴェングラー時代のベルリン・フィルの首席奏者をつとめていただけのことはあって、技巧臭がいささかもせず、徹底した内容重視の演奏を行っていると言える。本盤におさめられた各楽曲のうち、特に、フルートとハープのための協奏曲については、カール・ミュンヒンガーがウィーンの首席フルート奏者などと共に行った素晴らしい名演が存在しているが、当該演奏がウィーン風の情緒に満たされた美演であるのに対して、本演奏は徹頭徹尾ドイツ風の重厚なもの。オーレル・ニコレによる彫の深いフルート演奏、そしてリヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団による引き締まった造型美を旨とする剛毅な演奏が、演奏全体の様相をそのようなドイツ風の重厚にしてシンフォニックなものとするのに大きく貢献していると言える。そして、ローゼ・シュタインによるハープ演奏が演奏全体に潤いと温もりを付加するのに寄与し、これによって、重厚な中にも優美な美しさを併せ持った稀有の名演に仕上がっていると評価し得るところだ。また、モーツァルトの2曲のフルート協奏曲やフルートと管弦楽のためのアンダンテも、オーレル・ニコレによるいわゆるジャーマン・フルートのいぶし銀の美しい魅力を十二分に満喫することが可能な素晴らしい名演であり、いい意味での剛柔のバランスという点においては、それぞれの楽曲の演奏史上でもトップクラスの名演と高く評価したいと考える。現在では、ハイドンによる作品ではないとされているフルート協奏曲ニ長調や、グルックの歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」からの抜粋である精霊の踊りも、ドイツ風の重厚な中にもジャーマン・フルートのいぶし銀の美しさを感じさせる素晴らしい名演だ。音質は、かつて発売されていた従来CD盤は、1960〜1962年のスタジオ録音であり、今一つの音質であったが、今般、待望のSACD化がなされるに及んで大変驚いた。音質の鮮明さ、音場の拡がりなど、とても1960年代初め頃のスタジオ録音とは思えないような高音質に生まれ変わったと言える。いずれにしても、全盛期のオーレル・ニコレ、そしてリヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団ほかによる至高の名演を、鮮明な高音質SACDで味わうことができるのを大いに喜びたい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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