「勉強が楽しいはずない」という言葉から極端な論説と思いきや、勉強のモチベーションを出すためのヒントが多数盛り込まれていた。万人に当てはまるものではないけど、親がやりたがらないものを子供がやろうとするわけないし、勉強が本来苦しいものというのは勉強する上で心の片隅に置いておくべきと考えさせられた。

Xシリーズの最終巻となるが、これまでの話の中でも地味である。中盤まではどのように着地するのか分からない。最後は怒涛の展開が待ち受けている。

人間性とは何なのか。近未来に本当に起こりそうな事柄に惹きつけられた。プロローグでのウグイの描写にニヤリとして、読み進めていくごとに設定や人物の魅力が増していき、あっという間に読み終えた。文庫で読みやすいボリュームだったのも良かった。