ｶﾞﾗｽ細工のﾅｲﾌとでも言おうか。喜怒哀楽のみならず、恍惚や虚無までをも含めたあらゆる感情の表現は、超新星最後の輝き。有無を言わさず容赦なく、聴き手の感情に手をかけるﾉｲｽﾞ･ｷﾞﾀｰは、無差別殺人犯の暴力性。・・・これ以上の形容は野暮か。

ポンコツライブハウス、何時もの仲間、甘いギターの光、ポットスモーカーの君。ねえ、覚えてる？あの時通った西新宿。

夕陽が地平線に隠れ、薄い蒼に煌めき始めた星屑。願いを込めて高く掌をかざしても、その輝きは遥か彼方。それなら瞳を閉じればいい。星の瞬きをたぐり寄せる、Imageを膨らませればいい。現実が妄想を阻むなら、妄想で現実を覆せばいい。想い描ける想像は、必ず創造される。

視覚、聴覚、嗅覚、味覚を非現実へと葬り去るかの様な現実逃避的音響空間は、触覚に強く訴えかけてくる甘美な轟音とﾛﾏﾝﾃｨｼｽﾞﾑの波動によって、別次元のﾘｱﾘﾃｨへと純化されてゆく。ﾌｨｸｼｮﾝとﾉﾝﾌｨｸｼｮﾝの狭間に大きな歪みが生まれ、創造される完璧な矛盾。

そもそも存在してたのかさえ解らない、記憶は都合の良い様に記憶され、妄想される、そこに愛は無いの。記憶と妄想の狭間にこの音楽が在るだけ。

感触､吐息､体温､声､脳を痺らす轟音ﾛｯｸﾝﾛｰﾙ､恋は盲目、それは全て感覚だけの記憶､二人だけの秘密｡

それは甘く、柔らかく、温かい。 でも心は此処に無いの。何故なのかは聞かないで。

自分が死ぬ時に頭ん中でこの音が鳴れば素敵だなぁ。

静かな衝撃｡そこはすでに別世界｡空気に音を乗せたらこんな感じになるのかしら？ﾉｲｼﾞｰで歪み漂うこれは感じる音楽｡聴いてると何だか怖くなってくるのでごめんなさい､-1で｡愛無き世界は余りに美しく一度知ってしまうと危険｡

好き嫌いはあるとは思いますが､聞いてみる価値はあると思います！ あとﾏｲﾌﾞﾗが好きな人にはｱｽﾄﾛﾌﾞﾗｲﾄをお勧めします！今まで僕が聞いてきた中で１番ﾏｲﾌﾞﾗに似てます！ただしﾏｲﾌﾞﾗの方が断然良いです！