玲瓏としたジャジーでポップなお洒落サウンド、ウィットあふれる歌詞、超絶技巧を内に秘めた心地よさとぬくもり、透明なヴォーカル、オルガンの疾走感...云々。異議なし。きっと百年先も「聴き手とコミュニケーションすることを忘れない」プログレッシヴロックの名盤として語り継がれるだろうが、部外者にはあまり突き抜けた開放感がしないのも事実。

玲瓏としたジャジーでポップな粋サウンド、ひねったユーモアあふれる歌詞、超絶技巧を底に秘めた心地よさとぬくもり、透明感あるヴォーカル、シンセ/オルガンの爽快な疾走感...云々。異議なし。「聴き手とコミュニケートする」のを忘れないプログレッシヴロックの名盤としてきっと五十年先も語り継がれるアルバムだろうが、あまり野生味が感じられないのも事実。

輸入盤で曲目以外、素性が全くわからない（ライナーがない）。但、D.Stewartは不参加であり、曲目も“THE ROTTERS CLUB”より３曲、R Sinclairの“CARAVAN of Dreams”から１曲、他はJAZZ志向が高い未発表曲（もしかしたらPipのアルバム曲も演奏しているかも…）。D.Stewart不参加のため少し評価は下がるがGoodなLive Albamです。

自由でのびのびとしつつもﾀﾞｲﾅﾐｽﾞﾑあふれる印象。しかし精密な音づくり、かなり計算されている。小さいところを取っても話題が尽きない。これ以上は何を言っても意味がない。

前衛むき出しだが、すんなり聴けるのが不思議だ。ﾌﾟﾛｸﾞﾚ的に感じるが、いたって地味なところがｼﾞｬｽﾞを通じて発展したｶﾝﾀﾍﾞﾘｰといったところか。ﾄｰﾀﾙ･ｱﾙﾊﾞﾑゆえ前半から単発の連続で(以外な展開もあるが)M-5でようやく落ち着けるが、難解なつくりなのがまた良しとなる。

なんと、カンタベリーのVIRGIN作品がついに紙ジャケで出ると思ったら、こんなレアなものまで、出るとは。エッグの（シヴィル・・・）と並んで、絶対に買い逃してはいけない物です。今後も、パシフィック・イアドラムやケイパビリテイ・ブラウン、コウマスなんかも出してほしい。東芝さん宜しく。

素晴らしく完成度の高いアルバムです。でも1stの方が好きなので9点

とんでもない名盤。

何回聴いても、『マンプス』でのフィルのギターとシンクレアのベースのからみ、泣けてくるよなぁ…

まさにカンタベリーの「Close To The Edge」って所でしょうか。