数年前に一度購入し、余りにも平凡に思えて売却したが、その後何故か気になっていた録音。アンサンブル415やアレッサンドリーニ他数々の新鮮な演奏に心奪われた私だが、久々にこれを聴いて感じた。何と柔らかく温かい演奏だろう！通奏低音にホグウッド、ピノック、ティルニーが参加しているのが微笑ましい。何か家庭的なぬくもりのある演奏。斬新な演奏を求める方には不向きだが、モダンによるコレルリとしては最高水準。往年のバロックブームに回帰する意味では安心感を得ることができる演奏。

オリジナル楽器演奏にありがちな性急さがなくどの曲も大変落ち着いた仕上がりで、そのため一つ一つの和音が心に響いてきます。工夫された美しい装飾もこの演奏の特長です。トリオソナタは特に秀逸で、これまでの私のベスト盤パーセルクァルテットを抜いたと思います。合奏協奏曲は、私のベストである30年近く前のパイヤール盤ほどではないものの、大変美しい。古楽器演奏としてはこれもこれまでのベスト盤グッドマンを凌ぐ。ただし録音のせいか独奏部の音の輪郭がぼやけてしまっていて少々残念。この点を除けば全体として大変優れた出来映えです。

私は無数のコレルリの合奏協奏曲を聴いてきたが、この録音を超えるものに未だに出会っていない。雄大かつ緻密！所々に気が利いた装飾が入る。チェンバロ２台を導入した大編成ながら、軽快さを失わない。晴れた日曜日の青空の下で聴いてみたくなる。特に第12番の第1楽章は映画音楽の様。これでもかという位に美しいハーモニーが繰り広げられていく。合奏協奏曲ごときで涙が出そうになったのは初めてだ。今回は2枚目のみの再発売だが、それは正解。1枚目も実は素晴らしいのだが、2枚目は内容的にも充実している。生演奏を聴いてみたくなる一枚！

P.S....　最高です　。。。すばらしい　。。。　は、訂正します。！。。。本当は、5,6年前に、はじめて、聴いたときから、すでに、私の愛聴盤でした。！！！。。

むずかしい、話は、ぬきで、......とっても、ききやすい、美しい曲の、ベスト.セレクション版。です。.....気に入らない曲は、すべて、自ら、破棄しているため、現存する曲は、わずかです。

すばらしい、清楚で緻密な演奏です。教会ソナタの定番となる盤でしょう。

コレッリは最も好きな作曲家の一人。今まで聴き親しんできた演奏は、初代フェリックス･アーヨがリーダーをしていた時のイ・ムジチの演奏でした。このCDはフェデリコ・アゴスティーニがリーダーを担当していた時に録音した比較的最近のもの。前者よりも、ややロマンティックでつややか。しかも洗練されている。豊かな色彩も感じられ、それが時折やわらかな表情を音楽に与えています。有名な第８番協奏曲のAdagio-Allegro-Adagio。この旋律の美しさは言葉では言い表すことはできません。何度聴いても涙が頬をつたいます。このCDは愛聴盤です。

クイケンによる室内楽は心を和ませてくれる何かがあると思う。このコレッリに関してもしかりである。有名なフォリアも素晴らしい。ＡＣＣＥＮＴレーベルは音質も良いので安心して聴くことができる。極上のＣＤである。

コレッリの合奏協奏曲集はとても魅力的な作品ですから，古楽器かモダン楽器かを問わず，何セット持っていてもいいです。このイタリア合奏団の演奏は，とにかくアンサンブルが美しい。本当に心が洗われます。じっくり向き合って聴き込むのもいいし，BGMとして流しても素敵です。第8番の「クリスマス協奏曲」だけでなく，全曲を聴いてみたいという方には，（2枚組で1枚分のお値段という点も含めて）ファースト・チョイスとしてお薦めできます。コンタリーニ宮での録音も最高！

コレッリの全作品がこのCD10枚で聴けるというのは，やはり大変なことですね。ムジカ・アンフィオンの演奏は雅やかでしっとりと美しく，しばし現実の世界を忘れさせてくれます。通奏低音には，ベルダーが弾き分けるオルガン（教会ソナタ）／チェンバロ（室内ソナタ）のほかアーチリュートやテオルボも使われ，響きがとても豊か。気品と簡潔な力強さを併せ持ったコレッリの旋律・書法に魅せられて，購入以来CDを取っ替え引っ替え貪るように聴く毎日です。ヘンデルがいかにコレッリの音楽を愛好し吸収していたかも，よくわかります。