父親 集英社文庫

遠藤周作

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087464528
ISBN 10 : 4087464520
フォーマット
出版社
発行年月
2009年06月
日本
追加情報
:
16cm,491p

商品説明

化粧品会社で商品開発の担当部長として活躍する石井菊次とスタイリストの仕事に打ち込む娘の純子。父と娘は世代の隔たりを感じつつも穏やかに暮らしていたが、純子の不倫の恋が親子に大きな溝を生む。しかもその相手は、石井がかつて恋した女性と思わぬ縁で繋がっていた。衝撃を受ける彼を、新商品を巡る社内抗争が襲う。洗練された都会の街並を背景に青春のほろ苦さと家族の愛情を描く長編小説。

内容詳細

化粧品会社で商品開発の担当部長として活躍する石井菊次とスタイリストの仕事に打ち込む娘の純子。父と娘は世代の隔たりを感じつつも穏やかに暮していたが、純子の不倫の恋が親子に大きな溝を生む。しかもその相手は、石井がかつて恋した女性と思わぬ縁で繋がっていた。衝撃を受ける彼を、新商品を巡る社内抗争が襲う。洗練された都会の街並を背景に青春のほろ苦さと家族の情愛を描く長編小説。

【著者紹介】
遠藤周作 : 1923〜96年。東京生まれ。慶應義塾大学仏文科卒業。学生時代から『三田文学』にエッセイや評論を発表。55年「白い人」で第33回芥川賞、66年「沈黙」により第2回谷崎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    カトリックならではの「父親」像を見たようでした。時代を超えた普遍的な重みを感じます。ほろ苦い昭和が色鮮やかに描かれているように思いました。

  • との@恥をかいて気分すっきり。 さん

    物語は戦中派(昭和1ケタ生まれ)の父親と、妻子ある男を好きになってしまった娘を中心に描かれる。同時に利益だけを求めるようになってしまった企業で仕事のあるべき姿を追う父の姿も同時平行で語られる。戦争で亡くした友がもし生き返ったら、自分のことをどう思うだろうか?恥ずべき姿は見せられない…。その思いから「けじめ」という言葉を使って、自分の振る舞いを振り返る主人公。一方で「時代が違う」と彼の言葉を受け止めようとはしない娘や部下。生きるとは、愛とは、働くとは…今だからこそ、問い返したい一冊。

  • ROY さん

    いわゆる不倫愛で傷つく娘と、もうけ主義と権力争いに敗れる父親。父親は娘の不倫をけじめがないと論難しながらも傷ついた娘を愛する・・・。いずれも己の信念を貫こうとして敗れますが、逆境に立ち向かう姿勢についても教えてくれます。けじめなどと言うと通俗的で、一時代昔のイメージを受けますが、読んでいて違和感は感じません。現代は臆病者、卑怯者、偽善者に事欠きませんが、己の信念を貫いても、家族を含む他者を傷つけるのであればけじめがないとされます。この小説は、けじめをつける生き方のすばらしさを教えてくれます。

  • 蛸墨雄 さん

    戦中派の父菊次の頑固さったら。遠藤氏の書く父親像、ビジネスマン、娘、母親、息子像それぞれが昭和40年代の理想像で、さすがカトリック信者だなぁと思った。父とは家族をなんだろう、家族たらしめることとは、そんなに努力をしなければならないんだろうか?我が家はなんだか惰性で家族しているなぁと少々反省の気持ちを起し最後のページを閉じたのでした。

  • 桜もち 太郎 さん

    昭和54年に掲載の新聞小説。戦中を生き抜いた父親は何よりも「けじめ」を重んじる。その娘が妻子ある男と不義の恋に走ってしまう。解説にあったが親子の関係は常に古く新しい。作者の終着点はどこなのか、想像しながら読み進めた。ストーリーはいたって単純だった。しかしその単純の中にも遠藤流の持っていき方があった。家族とは親子とは何かを考えさせられる物語だった。解説にあった作者が自身の息子と交わした三つの約束が印象に残る。しっかり付箋をつけておこう。

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人物・団体紹介

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遠藤周作

1923年、東京生まれ。幼年期を旧満州大連で過ごす。神戸に帰国後、十二歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒業。50年から53年までフランスに留学。一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア小説や歴史小説、戯曲、「狐狸庵もの」と称される軽妙洒脱なエッセイなど、多岐に

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