岡田暁生 レビュー一覧

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商品ユーザーレビュー

8件
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  • タイトルと概要説明と実際の内容に乖離があるように思...

    投稿日:2021/07/01

    タイトルと概要説明と実際の内容に乖離があるように思える。「聴き方」もしくは「聴き型」といううたい文句から音楽を聴くための「フォーマット」としくは具体的なノウハウを期待して本書を購入したが、タイトルが表すよりむしろ音楽の「語り方」に重点があるように感じた。もちろん語るからにはその前段階の聴き方の解説や分析もあるのだが、他文献からの引用が多発してその記述に丸投げしている感があり、理解しやすい内容とは思えなかった。また著者は西洋音楽(クラシック)の専門家らしく、後書きに「ジャンルにとらわれないよう配慮した」とあるものの、内容としては西洋音楽寄りの感は否めず、普段ポップスやロック、ジャズを聴く者としてはあまりピンとこない内容も多かった。タイトルは内容に沿った適切な言葉を選ぶべきだと思う。

    青のサボイア さん

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  •  岡田暁生さんが一般向けの新書本として書いた「目か...

    投稿日:2021/04/23

     岡田暁生さんが一般向けの新書本として書いた「目から鱗が落ちる」本の中の1冊。よくある「作品史としてのオペラ史」ではなく、いわゆる「プロトタイプとしてのオペラ」つまり「豪華絢爛、上流社会の紳士淑女、社交界、天井桟敷の通たち」といった「ヨーロッパ社会における場・空間としてのオペラ」の形成の歴史とその末路を追った意欲作である。  日本では、オペラは敷居が高く、クラシック音楽の中でもとりわけ「難しい」と考えられ、コアな「通」を除くとファンの数はそれほど多くない。上演機会が少ない、仮に上演があってもチケットが非常に高いということもある。ただ、それ以上に、タキシードやイヴニングドレスなどの正装に身を包んだ「上流社会」の雰囲気や、ワーグナーに代表される「総合芸術」という高尚さが、生半可な知識や興味では近寄りがたい「格調の高さ」を形成しているからだろう。  この本では、そういった「オペラ的なもの」がどのように形成されていったか、19世紀後半の民族の自覚と「後進国の国民オペラ」の持つ政治性などについても触れて行く。そして20世紀にはオペラは「オペラらしくない」様相を呈し、伝統的な「娯楽」オペラの世界は映画に移っていく。そういった「流れ」を、岡田氏は「オペラの運命」というタイトルに込めたようである。  オペラを楽しむ人も、これからオペラというジャンルに足を踏み込んでみようかと思っている人も、一度「全体を俯瞰した」この本を読んでみてはいかがでしょうか。新しい「視点」が得られると思います。

    Tan2 さん

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  •  岡田暁生さんの「目から鱗が落ちる」本の中の1冊。...

    投稿日:2021/04/18

     岡田暁生さんの「目から鱗が落ちる」本の中の1冊。「音楽は好みだ、好き嫌いだ」「好みは感性だ」「どう聴こうが人の勝手だ」とよく言われ、好みや感性を共有する人との会話は楽しいものだが、他人と本当の意味で音楽を共有し合うのは難しい。自分の音楽との接し方も、気分次第で一定しない。しかし、と氏は言う。「紅茶を楽しむ習慣を持たない人にとっては、ひとつの銘柄は他と似たり寄ったりの味に思える。しかし、洗練された味を探すだけの暇と意思と機会を持てば、本当の鑑定家になり得る」といった例を出して。「ワイン」や「日本酒」などもそれに近いのかもしれない。  そのための「音楽の聴き方=聴く型」や「音楽を語る言葉」「音楽を読む(その音楽の背景や作られ方など)」、さらには「再生して聴く」というだけの受動的な態度だけではない「音楽をする」(自分で演奏する、積極的に聴きに出かける、参加するなど)という能動的な行動様式などにも触れている。  自分はどのように音楽に相対しているのか、どのように接したいのか、接していけばよいのかなど、いろいろなことを考える良いきっかけになった1冊である。  あなたも、自分の音楽の聴き方、接し方、自分にとって音楽とは何なのかを、この本をきっかけに一度振り返ってみてはいかがでしょうか。

    Tan2 さん

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  •  この本は決して「入門書」とか「分かりやすい解説書...

    投稿日:2021/04/14

     この本は決して「入門書」とか「分かりやすい解説書」の類ではない。逆に、かなりクラシック音楽を聴きこんだ愛好家が、300年のヨーロッパ音楽を捉え直して再整理し、「クラシック音楽の大きな流れ」を大局的につかみ直すための本だと思う。個別の作曲家や代表的な音楽を聴きなじんでいる、それらに対する自分なりの位置づけや評価をすでに確立している人が読む本なのだろう。  そういった予備知識をもってこの本を読むと、帯にあるように「流れを一望」できて、自分なりに納得できる「クラシック音楽史」を形成できると思う。それが「正しい」とか「教科書通り」ということではなく、あくまで「自分にとってのクラシック音楽史」ということで。その意味で、音楽愛好家の一人一人が「自分にとってのクラシック音楽と何か」「自分は何故この音楽を聴くのか」を問うときに、この本は非常に大きな啓示と道しるべを与えてくれると思う。  さらにいえば、副題に『「クラシック」の黄昏』とあるように、著者は現代における「クラシック音楽の聴かれ方」は、「黄昏」もしくは「既に終わっている」と位置付けているようである。つまり「過去の音楽しか聴かない」ところに「音楽史」などできようがない、ということ。それでは、20世紀後半、そして21世紀のクラシック音楽は、どのような歴史を形成していくのだろうか。

    Tan2 さん

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  • 入門書とう位置づけではあるが最低限、高校の音楽程度...

    投稿日:2021/04/10

    入門書とう位置づけではあるが最低限、高校の音楽程度は理解していないとおそらくわけがわからないものとなるので要注意! 文章は非常にわかりやすく、簡潔に書かれているが内容的にはかなり踏み込んだ解釈などもあるため、クラッシックの門外漢が入門書としていきなりこれを読むとかえって敷居が高くなってしまう。 「通奏低音」「グレゴリオ聖歌」「新ウィーン楽派」程度の専門用語がわからない場合には更に初歩的な内容の入門書から読むのが正解だと思う。 上記したように高校の音楽の知識レベルの基本的なことが理解できているか、モンテヴェルディーからシューンベルクは一通り聴いているような方には非常に面白い内容で知的好奇心が満たされるものなるのではないだろうか・・・ さらに初歩的な入門書としては「クラシック音楽の歴史」中川 右介、「クラシックの作曲家たち」萩谷 由喜子 あたりがオススメ!

    I.O.U さん

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  •  意外にリヒャルト・シュトラウスについて書かれた本...

    投稿日:2021/04/09

     意外にリヒャルト・シュトラウスについて書かれた本は少ないです。最後のドイツ保守本流の作曲家として、いわゆる「後期ロマン派」に属する交響詩やオペラを数多く残し、交響詩や「ばらの騎士」などのオペラはヨーロッパでは定番中の定番で演奏頻度も非常に多いですが、その生涯や生き様が体系的に書かれたものはほとんどありません。その意味で、この岡田暁生氏の著作は貴重です。  リヒャルト・シュトラウスは、前半生の19世紀中にほとんどの交響詩や管弦楽曲を書き終え、後半生の20世紀になってからはもっぱらオペラを作曲しました。  そして、晩年にはナチスから「帝国音楽院総裁」にまつりあげられ、1940年には日本の「皇紀2600年奉祝曲」まで作曲しています(この曲、ほとんど演奏も録音もされません)。第2次大戦後の1949年まで生きていて、最後まで作曲を続けていました。絶筆の「4つの最後の歌」なんて実に感動的です。  いわゆる「職人的芸術家肌」の政治音痴だったのですね。  そんな人間・人生を知ることで、ほんの少し音楽が深く味わえるかもしれません。  「西洋音楽史〜「クラシック」の黄昏」(中公新書)などの優れた著作の多い岡田氏のそもそもの研究対象がリヒャルト・シュトラウスだったということからも、充実した内容になっています。

    Tan2 さん

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  • 著者は数々の受賞をされていることから有名なのですが...

    投稿日:2017/12/19

    著者は数々の受賞をされていることから有名なのですが、最近になってようやく岡田暁生氏の本を初めて入手しました。大変興味深いうえに、読みやすい本でした。

    テリーヌ さん

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  • うええ!!!!??岡田暁生氏の著作って、もう一部が入手不...

    投稿日:2015/05/25

    うええ!!!!??岡田暁生氏の著作って、もう一部が入手不能なの?しまったなぁ・・・。

    ニトロプレス さん |30代

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ありがとうございました

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