東京百景

又吉直樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784847091797
ISBN 10 : 4847091795
フォーマット
発行年月
2013年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
276p;18

内容詳細

ピース・又吉直樹 すべての東京の屍に捧ぐ


稀代の書生芸人が、上京してからの何者でもない日々、そして芸人として舞台にテレビに活躍する日々を東京の風景と共に綴る自伝的エッセイ。すれ違う怪しい人物たち、なんでもない美しい風景、行き場のない気持ち――いま最も期待される書き手による比類なき文章100編。


『東京百景』を書き終えた時、僕は三十二歳の中年になっていた。青春と云うには老け込んだ。だが大人と云うには頼りない。誇れる事は一通りの恥をかいたという事のみ。あくまでも自分の生活に附随した風景だから場所が随分偏った。観光の供にはならないだろう。しかし、これが僕の東京なのだ。東京は果てしなく残酷で時折楽しく稀に優しい。ただその気まぐれな優しさが途方も無く深いから嫌いになれない。(「まえがき」より)


又吉直樹(またよし なおき)
1980年大阪府生まれ。株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。お笑いコンビ「ピース」として活躍中。『キングオブコント2010』準優勝。舞台の脚本も手がける。著書に『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』(以上せきしろとの共著、幻冬舎)、『鈴虫炒飯』(田中象雨との共著、幻冬舎)『第2図書係補佐』(幻冬舎よしもと文庫)がある。

【著者紹介】
又吉直樹 : 1980年大阪府生まれ。株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。お笑いコンビ「ピース」として活躍中。『キングオブコント2010』準優勝。舞台の脚本も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • seacalf さん

    又吉直樹という個性によってよく知る情景や見知った場所が描き出される面白さ。何せタイトル通り百ものストーリーが次々と綴られているのだから飽きないし、飽きさせない。ピースのネタで笑ったことはあまりないけれど、いくつかの箇所では声を出して笑ってしまったし、若手芸人達との触れ合いや、自伝的エピソードも読ませる。ひとつのスタイルに留まらず、高さの違う様々な棚から取り出す感覚で各々の話を読めるのが、思いの外楽しい。肩の凝らない読書をしたくて手に取るも、エッセイというには良くも悪くも文学的な澱が残る読後感だった。

  • ミカウバー さん

    東京を舞台にしたエッセイ集。自分は東京生まれの東京育ちなので、どの場所も思い描く事が出来て楽しめた。特に地元の市ヶ谷が出てきたのは嬉しかった。どのエッセイも面白かったが、「隅田川の夕景」「赤坂・草月ホール」「池尻大橋の小さな部屋」が切なく、「阿佐ヶ谷の夜」の西加奈子さんにはちょっと感動した。何度も読み返したい一冊だ。装丁もいい。

  • ❁かな❁ さん

    お気に入りの又吉さんが18歳で上京してからの東京をテーマにした100編。今作も又吉さんらしく、とても読みやすい文章で吹き出してしまうお話、じーんとするお話、切ないお話など色々ありました!もったいなくて少しずつ少しずつ読みました*「六十六」の又吉さんの学生時代のパーマ届けのお話は夜中に読んでて爆笑してしまいました(笑)後「七十六」の女性とのお話は後半から泣いてしまいました(/ _ ; )「九十八」「九十九」のお話もとても良かったです☆いろんな気持ちになれる作品でオススメ!!やっぱり又吉さんの文章いいです♪

  • hiro さん

    大関豪栄道と並ぶ寝屋川の星?ピース又吉さんの本は『第2図書係補佐』に続いて2冊目。18歳で上京してから32歳までのエッセイ。職務質問されるところが多く出てきたり、神社・お寺・お墓が多く登場し、エッセイの内容、東京百景の選定された場所、そして地味な装丁も含めて、又吉さんらしい本だった。もちろん『檸檬』を真似て珈琲の空き缶を電柱の下に置き去ったり、志賀直哉の墓のある青山霊園を歩いたり、木登りする芥川の動画を観たり、漱石や鴎外の小説に出てくる『精養軒』でハヤシライスを食べたり、読書家らしいエッセイでもあった。

  • chimako さん

    ピース又吉の東京を巡る百のエッセイ。途中「訳わかんない」と感じるものもあるけれど、それはそれ。又吉直樹ですから。普通の東京案内には載っていないだろう場所にに惹かれる。久我山稲荷の山王日枝神社。「池尻大橋の小さな部屋」では不覚にも涙。「幡ヶ谷のサッカーグラウンド」「郵便物のある風景」が好きだった。最初住んでいたのが偶然太宰のお墓の近くというのも又吉らしい。東京には谷のつく地名が多い。渋谷、雑司が谷、祖師ヶ谷、世田谷、市ヶ谷、幡ヶ谷、四谷、日比谷、阿佐ヶ谷……坂が多いわけだ。東京知らずの感想でした。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

又吉直樹に関連するトピックス

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品

HMV&BOOKS onlineレコメンド