ヴァインベルグ(1919-1996)

人物・団体ページへ

CD 輸入盤

交響曲第21番『カディッシュ』、交響詩『ポーランドの音』 D.ヴァシリエフ&シベリア交響楽団

ヴァインベルグ(1919-1996)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TOCC0193
組み枚数
:
1
レーベル
:
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ヴァインベルグ:交響曲第21番『カディッシュ』、他

最近、NAXOSレーベルでも次々にその作品がリリースされ、世界的評価がぐんぐん高まっている作曲家ミェチスワフ・ヴァインベルグ。彼はご存知の通り、1919年にワルシャワで生まれ、1939年にポーランドに侵攻したナチスを逃れモスクワに亡命、モスクワでショスタコーヴィチの親友になったことで知られます。ヴァインベルグはその生涯に26曲の交響曲、7作のオペラ、17曲の弦楽四重奏をはじめとした膨大な作品を残しましたが、その作風はショスタコーヴィチに強い影響を受けていて、ヴァインベルグ作品に見られる対位法の用い方や、メロディに対する鋭い感覚、そして悲痛な旋律と劇的な展開は確かにショスタコ風と言えなくもありません。ここでは初期の作品である交響詩『ポーランドの音』と、最後から2番目の交響曲で、ワルシャワのゲットーで犠牲になったポーランドの人々に捧げた『カディッシュ』が収録されています。この交響曲でも声楽が用いられ、深い悲しみの中にも淡い希望を感じさせるヴァインベルグらしい音楽を聴くことができます。(TOCCATA)

【収録情報】
ヴァインベルグ:
1. 交響詩『ポーランドの音』 Op.47-2
2. 交響曲第21番『カディッシュ』 Op.152

 ヴェロニカ・バルテニェワ(ソプラノ:2)
 シベリア交響楽団
 ドミトリー・ヴァシリエフ(指揮)

 録音時期:2013年4月2-3日
 録音場所:シベリア、オムスク・フィルハーモニック・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

収録曲   

  • 01. Adagio - Allegro
  • 02. Andantino
  • 03. Allegro
  • 04. Allegro Moderato
  • 05. Largo
  • 06. Allegro Molto
  • 07. Largo
  • 08. Presto
  • 09. Andantino
  • 10. Lento - Veronika Bartenyeva/Siberian Symphony Orchestra

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
第22番は未完のため、これと室内交響曲第4...

投稿日:2017/05/06 (土)

第22番は未完のため、これと室内交響曲第4番 Op.153がヴァインベルクの完成した最後の作品となった。第21番『カディッシュ』は続けて演奏される6つの部分から成る。ラルゴ(17:47)/アレグロ・モルト(7:40)/ラルゴ(5:26)/プレスト(3:00)/アンダンティーノ(7:08)/レント(13:10)。つまり、コントラスト付けのための速い部分はあるものの、ほとんどが緩徐楽章。やや速いシンプルな緩徐楽章(アンダンティーノ)とより遅い楽章(レント)を併置するのは、もともとこの作曲家の常套手段だが、彼の弱点は緊張感のある緩徐楽章を書けず、ユルい音響の垂れ流しになってしまいがちなこと。この曲のアレグロ・モルトから(二度目の)ラルゴへの流れ込みなど、どうしてもショスタコの第8交響曲(第3/第4楽章)を思い出してしまうが、ショスタコはしばしば緩徐楽章にパッサカリアという形式を採用したし、かのグレツキはミニマル・ミュージックの構成原理を導入したわけだが、ヴァインベルクはそういう工夫をほとんどしなかった。だからこの曲など彼の弱点をもろに露呈しているとも言える。彼の作品を全部聞いたわけではないので、暴論を承知で言うわけだが、この作曲家の創作力のピークはやはり1960年代末ではなかったか。歌劇『パサジェルカ(旅客)』、トランペット協奏曲変ロ長調、交響曲第10番イ短調あたりは間違いなく音楽史に残るべき傑作だと思うが、その後の作品は「戦争」交響曲三部作を含めて、あまり買えない。老境に入った作曲家が懐古的な音楽を書きたくなるのは当然とも言えるが、いささか後ろ向きに過ぎる。この曲はまさにその頂点。両端楽章でのショパンの夜想曲の引用、終楽章でのソプラノ独唱(歌詞のないヴォカリーズ)の導入も、いかにもわざとらしいが、さすがに感慨深いことは確か。『カディッシュ』という題名は、バーンスタインの交響曲にも同名のものがある通り、ユダヤ教の祈りの言葉。一方『ポーランドの音』(『ポーランドの調べ』ぐらいの訳の方が良くないか)は遥か昔(1949年)のお気楽な小品。演奏はオケがやや頼りないが、まずは健闘。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

0

ヴァインベルグ(1919-1996)に関連するトピックス

交響曲 に関連する商品情報

おすすめの商品