CD 輸入盤

『トリスタンとイゾルデ』全曲 カラヤン&ベルリン・フィル、ヴィッカーズ、デルネシュ、他(1971〜72 ステレオ)(4CD)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
0288582
組み枚数
:
4
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
CD-ROM付き,輸入盤

商品説明

EMI THE HOME OF OPERA
カラヤン/ワーグナー:トリスタンとイゾルデ(4CD)

マルチパック、16ページ・ブックレット

【収録情報】
・ワーグナー:『トリスタンとイゾルデ』全曲

 ジョン・ヴィッカーズ(トリスタン)
 ヘルガ・デルネシュ(イゾルデ)
 クリスタ・ルートヴィヒ(ブランゲーネ)
 ヴァルター・ベリー(クルヴェナール)
 カール・リッダーブッシュ(マルケ王)、他
 ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

 録音時期:1971年12月、1972年1月
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会
 録音方式:ステレオ(セッション)

【EMI THE HOME OF OPERA】
EMIとVIRGINクラシックスは過去60年にわたり450以上のオペラ録音を続けており、偉大なアーティストによる録音の継続の中で、現在もゲオルギュー、デセイ、ディドナート、アラーニャ、パッパーノなどによる新録音が加わっています。その豊富なオペラ・カタログのエッセンスを選りすぐったこのオペラ・シリーズはクラシック・カタログの最高峰ともいうべきシリーズを形作っています。

総合評価

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フルトベングラー、ベーム、クライバーも素...

投稿日:2023/10/13 (金)

フルトベングラー、ベーム、クライバーも素晴らしいが、カラヤンの入魂の演奏も捨て難い。というより、私は、カラヤン盤をもっとも好む。次点はクライバーか。フルトベングラー盤は当時最高のキャストと指揮者の崇高さ(レコード嫌いで有名なフルトベングラーだったが、このセッションにはいたくご満悦で、犬猿の仲であったプロデューサーのレッグに感謝の辞を述べたという)、ベームは絶頂期のバイロイトのスターの精力的な歌唱とライブで燃える指揮者の推進力が感動を呼ぶ。無論、これらの伝説的名盤をトリスタンの代表的な名演とするに些かの躊躇いもないが、フルトベングラー盤は今となっては録音も演奏スタイルも古く、ベーム盤は一直線に突き進む勢いは凄まじいが、何度も聴くと直情的過ぎて含みに欠ける。カラヤンのトリスタンは、それらの名盤と比較してさえ、別次元の奇跡的な記録となった。 全盛期のカラヤンの作品には、時として何かに憑かれたような壮絶な凄演があるが、これもその一つ。特にベルリン・フィルを起用して演ったオペラの全曲盤に、それが多いように思う。オテロ、ボエーム、フィデリオ、ドン・カルロ、トロバトーレなどなど。 完璧なキャスティングで臨んだウィーン・シュターツオーバーとのセッションに対して、ベルリン・フィルとのオペラ作品には主役級の歌手の起用に少なからず疑問がある場合もあるが、そうした問題をものともせずにオーケストラが咆哮し、熱烈に歌い抜く、といった感じで、雄弁極まりないカラヤン節が鳴り響く。完成度の高さよりも、とてつもない《オーラ》を信条とする、全く独自の魅力を放つ演奏が展開されている。従って、作品を聴くというよりも、カラヤンを聴くという印象もなきにしもあらずだかが、カラヤンの魔力、磁力に完全に圧倒され、息を吐く間もない。カラヤンは共演する相手やプロデューサー、録音会場に応じて作成する作品のコンセプトや演奏スタイルを変化させる(ベルリン・フィルの団員でフルトベングラー信者のテューリヒェンの『カラヤンの複数ある同一作品のレコードは録音技術や方式が違うだけで、その内容には進歩も変化もない』という見解には、私は賛同出来ない)が、ベルリン・フィルという世界最高のオーケストラをピットに入れるからには、そのことの意義を何が何でも反映させなければ、と言わんばかりの壮絶な演奏だ。新旧のオテロ、トロバトーレ、トスカやカルメンを聴き比べれば、誰しもその違いを明確に認識出来るはずだ。名将カラヤンと稀代のスーパーオーケストラ=ベルリン・フィルの渾身の演奏に引き摺り回される。 「奇跡の人 カラヤン」と称賛され、ドイツ音楽界の最年少のカペルマイスターとして認知かれるきっかけとなった勝負曲『トリスタン』を全盛期のカラヤンが振って悪かろうはずもないが、自身をして「いま私とベルリン・フィルは最高の状態にある」と言わしめた時期の名作である。必聴の名盤として推薦したい。 バーンスタインのむせかえるが如き粘っこい演奏を良いという方もいらっしゃるし、バレンボイムやティーレマンも健闘してはいるが、まだまだこの4人の域には達していないと思われる。 現在、カラヤン最盛期のオペラ作品(いずれも同演目の代表的名演盤)の多くが廃盤になっている! 何たることか? 一刻も早く、SACDで、オリジナル丁装でリイッシューすべきである。その暁には、我々は、カラヤンとベルリン・フィルというコンビがどれほどの隔絶した存在だったかを、改めて思い知ることになるであろう。

jasmine さん | 愛知県 | 不明

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カラヤン〜ベルリン・フィルにとってこれ以...

投稿日:2023/03/29 (水)

カラヤン〜ベルリン・フィルにとってこれ以上相応しい作品はないと思うんですが、ベーム〜バイロイトから受ける感動に及ばないというのが、初めて聴いた時から一貫した感想です。この作品の演奏は命懸けのような気迫で臨まないと難しいのかもしれません。それとヘルガ・デルネシュは当時既にソプラノの音域は辛そうで、特に第1幕でイゾルデの感情が激する場面では絶叫調というか金切り声になってしまっているのが残念な所です。ジョン・ヴィッカーズは賛否両論ありますが私はオテロよりは向いていると思います。

好事家 さん | 千葉県 | 不明

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今まで様々な演奏家でこの楽劇を聴いてきた...

投稿日:2021/07/17 (土)

今まで様々な演奏家でこの楽劇を聴いてきたけれども、オーケストラの雄弁さという点において、このカラヤン盤に並び立つものを思い返すことは難しい。ワーグナーの書いた音符たちが水を得た魚のように生き生きとしている様(必ずしもフレッシュという意味ではなく、神話性や官能性などにおけるそれであるが)は、文字通り、筆舌に尽くしがたいものだ。ヴィッカースの配役は昔から賛否両論あるが、個人的には嫌いではない。彼に対するよくある酷評には、少なからず違和感を覚える。ただし「トリスタンとオテロ、一体どちらの役の方が相応しいか?」と問われたら、私ならオテロと答えるだろう。なお、フィルハーモニア管を指揮したフルトヴェングラー盤も勿論素晴らしいとは思うが、やはりモノラル録音という当時の限界によって音の広がりはスポイルされてしまっている感は否めず、良好なステレオ録音のカラヤン盤と比べると些か聴き劣りすると言わざるを得ない。尤も、この楽劇に興味のある音楽ファンには、是非とも両方持つことを奨めたい。なお、当カラヤン盤において、これまでにリリースされた盤ごとの音質の違いについては、装置の違いや好みの問題に帰することのできる範囲内だと個人的には思う。

H.N さん | 不明 | 不明

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