モーツァルト(1756-1791)

人物・団体ページへ

CD

『フィガロの結婚』全曲 クレンペラー&NPO(1970 ステレオ)(3CD)

モーツァルト(1756-1791)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TOCE9746
組み枚数
:
3
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

クレンペラーの『フィガロの結婚』
どこまでも澄んだ至上のモーツァルト

クレンペラー晩年の「遅さ」が、なにかと話題になる演奏ですが、トータル・タイムは189分なのでそれほど極端に遅いというわけではありません。
 遅く感じる理由のひとつが「フィガロ序曲=エネルギッシュ」というイメージなのかもしれませんが、ここではその序曲ですら細部の音形にいたるまで克明に再現されており、続く本編も同様に情報量の多いアプローチになっているために、一種独特の魅力的な停滞感が生まれているのが特徴的です。美術館で美しい絵画の前からなかなか離れられないような停滞感と言い換えることができるかも知れません。
 なにしろここでは、通常元気に演奏されるケルビーノのアリアまでオーケストラに耳を奪われるほどの美しさで演奏されており、その高雅で澄み切った音楽に、改めてモーツァルトの天才ぶりを確認することが可能です。
 通常のイメージからは大きくかけ離れた、全情報開示型のきわめてユニークな『フィガロの結婚』ですが、これに慣れてしまうと、ほかの演奏が舌足らずに思えてしまうから不思議。
 クレンペラー好きなら一度は聞いておきたい素晴らしい演奏です。録音状態も大変良好。なお、歌詞対訳は付いておりません。海外盤は1999年に廃盤になっています。

【収録情報】
モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』K.492 全曲
 アルマヴィーア伯爵:ガブリエル・バキエ
 伯爵夫人:エリーザベト・ゼーターシュトレーム
 フィガロ:ジェレイント・エヴァンス
 スザンナ:レリ・グリスト
 ケルビーノ:テレサ・ベルガンサ
 マルチェリーナ:アンネリース・ブルマイスター
 ドン・バジリオ:ヴェルナー・ホルヴェーク
 ドン・クルツィオ:ヴィリー・ブロックマイアー
 バルトロ:マイケル・ラングドン
 バルバリーナ:マーガレット・プライス
 アントニオ:クリフォード・グラント
 2人の少女:テレサ・カーヒル、キリ・テ・カナワ
 ヘンリー・スミス(チェンバロ)
 ジョン・オールディス合唱団
 ジョン・オールディス(合唱指揮)
 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 オットー・クレンペラー(指揮)

 録音時期:1970年1月
 録音場所:ロンドン、アビーロード第1スタジオ
 録音方式:ステレオ(セッション)
 プロデューサー:スヴィ・ラジ・グラッブ
 エンジニア:クリストファー・パーカー

内容詳細

最初はこの遅いテンポに面喰らうだろう。しかし、このテンポと恐ろしく透明で高貴な響きが、次々とモーツァルトの魅力の秘密を解きあかし、聴く者をとてつもなく高い次元へと誘ってくれるかのようだ。歌手ではグリストが印象的。録音は大変鮮明。(林)(CDジャーナル データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
3
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
このCDでフィガロの結婚が好きになりました...

投稿日:2021/03/02 (火)

このCDでフィガロの結婚が好きになりました。グリストのスザンナが可愛いこと。テンポもゆっくりで愛でるように演奏されています。キリッとした演奏も良いがクレンペラー盤も素晴らしい。

浜っ子 さん | 愛媛県 | 不明

1
★
★
★
★
★
このフィガロは万人向けではない。しかし旋律...

投稿日:2008/11/24 (月)

このフィガロは万人向けではない。しかし旋律の歌わせ方が素晴らしい。最晩年のクレンペラ-らしい雄大で幽玄な響きが、このオペラに不思議な磁力を生み出している。バキエの伯爵が最高でした。メルヘンを完全に手中にしたクレンペラ-という人間の、底知れぬ想像力に頭が下がる。

為朝 さん | 京都府 | 不明

1
★
★
★
★
★
宇野氏の名著「魂に響く音楽」(音楽之友社...

投稿日:2005/02/21 (月)

宇野氏の名著「魂に響く音楽」(音楽之友社)を推挙するとともに、同氏の推薦するクレンペラー指揮「フィガロの結婚」全曲(EMIクラシックス)を御堪能ください。モーツアルトの粋を満喫できるでしょう。

音楽之友社 さん | 東京 | 不明

0

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

モーツァルト(1756-1791)

1756年:ザルツブルクで誕生。 1761年:最初の作曲(『アンダンテ ハ長調 K.1a』)。 1782年:オペラ『後宮からの誘拐』初演。 1783年:大ミサ曲ハ短調 K.427(417a)を上演。 1785年:弦楽四重奏曲集(ハイドン・セット)をハイドンに献呈。 1786年:オペラ『フィガロの結婚 K.492』初演。 1787年:父レオポル

プロフィール詳細へ

モーツァルト(1756-1791)に関連するトピックス

オペラ に関連する商品情報

おすすめの商品