モーツァルト(1756-1791)

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Blu-ray Disc 輸入盤

『ドン・ジョヴァンニ』全曲 チェルニャコフ演出、ラングレ&フライブルク・バロック管、スコウフス、ケテルセン、他(2010 ステレオ)

モーツァルト(1756-1791)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BAC480
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
Blu-ray Disc
その他
:
輸入盤

商品説明


鬼才チェルニャコフ演出の『ドン・ジョヴァンニ』!
スコウフスの極め付けのジョヴァンニ、
ペーターゼン、オポライス、アヴェモの美女三人
しかもラングレ指揮のピリオド・オーケストラ!


2010年7月にエクサン・プロヴァンスで上演されたモーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』の映像が登場。今もっとも話題の鬼才ディミトリ・チェルニャコフが演出ですので、ありきたりの『ドン・ジョヴァンニ』ではありません。舞台はすべて騎士長(大金持ち風)の館の中。ドンナ・アンナが彼の娘で、ドン・オッターヴィオがその婚約者というのは設定通り。しかしゼルリーナはアンナの娘という設定(前夫との子ということ)。マゼットはその婚約者。ドンナ・エルヴィーラはアンナの従姉という設定。ドン・ジョヴァンニはエルヴィーラの夫ですが、くたびれた中年姿のジョヴァンニは明らかに一族の中で浮いています。レポレッロは騎士長の親族でこの館で暮らしている若者で、ジョヴァンニと通じ合うものを感じている。このようにチェルニャコフは『ドン・ジョヴァンニ』を華やかだけれど空虚で偽善的な世界の中でジョヴァンニがさ迷うような舞台に仕立て、人間の内面を深く抉ることに成功しています。
 そんな舞台ですので、出演者がかなり重要。ドン・ジョヴァンニには、この役が当たり役のボー・スコウフス。若い頃からジョヴァンニを得意としてきたスコウフスですから歌はバッチリ、加えてチェルニャコフの要求するジョヴァンニ像にも打ってつけ。女性三人、アンナのマルリス・ペーターゼン、エルヴィーラのクリスティーネ・オポライス、ゼルリーナのシェシュティン・アヴェモは、いずれも美女揃いで、さらに衣装でますます魅力的。レポレッロは米国生まれでいまグングン人気急上昇中のバリトン、カイル・ケテルセン。そしてウクライナのベテランのバス、アナトーリ・コチェルガが非常に存在感の強い騎士長。
 モーツァルトを得意とするフランスの指揮者、ルイ・ラングレが、ピリオド楽器のフライブルク・バロックオーケストラを指揮してキビキビした音楽を聴かせてくれます。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』全曲

 ボー・スコウフス(Br ドン・ジョヴァンニ)
 カイル・ケテルセン(Br レポレッロ)
 マルリス・ペーターゼン(S ドンナ・アンナ)
 コリン・バルツァー(T ドン・オッターヴィオ)
 クリスティーネ・オポライス(S ドンナ・エルヴィーラ)
 シェシュティン・アヴェモ(S ゼルリーナ)
 ダヴィド・ビジッチ(Br マゼット)
 アナトーリ・コチェルガ(Bs 騎士長)
 イングリッシュ・ヴォイシズ
 フライブルク・バロックオーケストラ
 ルイ・ラングレ(指揮)

 演出:ディミトリ・チェルニャコフ
 衣装:ディミトリ・チェルニャコフ、エレナ・ザイツェワ
 照明:グレブ・フィルスティンスキー

 収録時期:2010年7月
 収録場所:エクサン・プロヴァンス(ライヴ)

・ボーナス映像:エクサン・プロヴァンスの『ドン・ジョヴァンニ』

 収録時間:本編183分、ボーナス27分
 画面:カラー、16:9、HD
 音声:2.0 PCM / 5.1 DTS HD Master Audio
 字幕:伊英独仏西
 Region All

ユーザーレビュー

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オペラの読み替え演出はジグソー・パズルの...

投稿日:2013/09/10 (火)

オペラの読み替え演出はジグソー・パズルのピースを本来は入るはずのない場所に押し込むようなものだから、すべてのピースが見事に嵌まった奇跡的な成功例を見せられると(まだソフト化されていないものではグート演出のスカラ座、『ローエングリン』。ヘアハイム演出、バイロイトの『パルジファル』など)「凄いものを見せてもらった」と大感激することになるが、当然ながら失敗のリスクも高い。今回は残念ながら失敗。第1幕フィナーレの乱交パーティー(オッターヴィオとマゼットのキス!)、ツェルリーナの「薬屋の歌」、オッターヴィオの「恋人を慰めて」(普段は何て事もないアリアだけど)など秀逸なシーンもなくはないが、全体としては早くもエルヴィーラ登場のアリア、カタログの歌あたりから無理無理感が募って、見るのが辛い。演出家は家父長制に対する反逆者としてのドン・ジョヴァンニ像を強調しようとして、こういう設定にしたようだが、それって大昔からさんざん言われた話じゃない? 三人の女性たちもレポレッロもジョヴァンニが大好きなのだが、彼の流儀では生きられないからエンディングでは秩序(一夫一婦制)の世界に戻るしかない。これも昨今の演出では定番通りの結末だ。指揮はかなり煽り気味のピリオド・スタイルだが、直線的でヤーコプスのような芸の細かさは期待できないし、歌手たちも、演技にエネルギーを割かれた結果、万全の歌唱とは言い難い。普通の『ドン・ジョヴァンニ』が見たいと思ってこれを買う人はいないだろうけど、演出の特殊なシチュエーションにうまく乗れなければ、他にはあまり見どころ、聴きどころがない。 

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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いかにもチェルニャコフらしい舞台.完全に...

投稿日:2013/08/09 (金)

いかにもチェルニャコフらしい舞台.完全に読み替えるのはいいが、そうすると微妙に辻褄の合わない部分が気になってしまうし、時間経過をかなり細切れに幕を下ろす割にはフォローがないのでぶつ切りの印象だけが残ってしまう(ツェルリーナがアンナの娘だとか、次の場面は云日後といったキャプションは、実際の上演の際にも下ろした幕に投影された).これが彼の最大の問題で、オペラ自体がミニマルな形式のヴォツェック以外、看過できる例を見た事がない. とは言え歌唱が全体的に冴えないのは演出家だけのせいではあるまい.スコウフスは明らかに調子が悪いし(息も絶え絶えであるだけに浮浪者っぽい設定が妙に嵌ってしまい、その役作り自体は見物であると言えなくもない)、一部名前は有名だが大したことのない歌手も混じっている.ラングレーの指揮はいつも通りつまらないし、ケテルセンも可もなく不可もなく.ただそれぞれの歌手のキャラクターを生かした役設定だけは爆笑ものだ.チェルニャコフと衣装チームは、毎度よくこんな可笑しな設定を思いつくものだと思う. オペラを音楽のついたサスペンスドラマ的に眺める向きには楽しめる「かも」しれないし、オペラを飽くまでオペラとして見る人には徹底して退屈であろう一本.こんなのを出すくらいなら前年ミンコ=ピのイドメネオとか大野=ルパージュの狐+夜鳴き鶯とかを出してほしいのだが.

ombredouble さん | 東京都 | 不明

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モーツァルト(1756-1791)

1756年:ザルツブルクで誕生。 1761年:最初の作曲(『アンダンテ ハ長調 K.1a』)。 1782年:オペラ『後宮からの誘拐』初演。 1783年:大ミサ曲ハ短調 K.427(417a)を上演。 1785年:弦楽四重奏曲集(ハイドン・セット)をハイドンに献呈。 1786年:オペラ『フィガロの結婚 K.492』初演。 1787年:父レオポル

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