CD

交響曲第1番『巨人』 テンシュテット&ロンドン・フィル(1977)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TOCE14170
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

内容詳細

テンシュテットのマーラーは、バーンスタイン同様、マーラーを楽譜の分析だけでなく、心情的な深い結びつきで理解できる最後の指揮者と言えよう。マーラー・ファンなら、避けて通れない演奏のひとつだ。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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テンシュテットの最大の遺産は、何と言って...

投稿日:2013/03/09 (土)

テンシュテットの最大の遺産は、何と言っても1977年から1986年にかけてスタジオ録音されたマーラーの交響曲全集であることは論を待たないと言えるのではないだろうか。テンシュテットは、当該全集の掉尾を飾る交響曲第8番の録音(1986年)の前年に咽頭がんを患い、その後は放射線治療を続けつつ体調がいい時だけ指揮をするという絶望的な状況に追い込まれた。したがって、1986年以降の演奏は、死と隣り合わせの壮絶な演奏を展開することになるのであるが、それ以前の演奏についても、いささかも妥協を許さない全力投球の極めて燃焼度の高い渾身の演奏を繰り広げた。そうしたテンシュテットの指揮芸術は、最も得意としたマーラーの交響曲の演奏において如実に反映されていると言えるであろう。テンシュテットのマーラーの交響曲へのアプローチはドラマティックの極みとも言うべき劇的なものだ。これはスタジオ録音であろうが、ライヴ録音であろうが、さして変わりはなく、変幻自在のテンポ設定や思い切った強弱の変化、猛烈なアッチェレランドなどを駆使して、大胆極まりない劇的な表現を施していると言える。かかる劇的な表現においては、かのバーンスタインと類似している点も無きにしも非ずであり、マーラーの交響曲の本質である死への恐怖や闘い、それと対置する生への妄執や憧憬を完璧に音化し得たのは、バーンスタインとテンシュテットであったと言えるのかもしれない。ただ、バーンスタインの演奏があたかもマーラーの化身と化したようなヒューマニティ溢れる熱き心で全体が満たされている(したがって、聴き手によってはバーンスタインの体臭が気になるという者もいるのかもしれない。)に対して、テンシュテットの演奏は、あくまでも作品を客観的に見つめる視点を失なわず、全体の造型がいささかも弛緩することがないと言えるのではないだろうか。もちろん、それでいてスケールの雄大さを失っていないことは言うまでもないところだ。このあたりは、テンシュテットの芸風の根底には、ドイツ人指揮者としての造型を重んじる演奏様式が息づいていると言えるのかもしれない。 テンシュテットは、マーラーの交響曲第1番を1990年にもシカゴ交響楽団とともにライヴ録音しており、当該演奏の方がオーケストラの優秀さも相まって最高峰に君臨する名演であるというのは自明の理ではあるが、本盤におさめられた交響曲第1番の演奏も圧倒的な超名演であり、我々聴き手の肺腑を打つのに十分な凄みのある迫力を湛えていると評価したい。オーケストラは必ずしも一流とは言い難いロンドン・フィルであるが、テンシュテットのドラマティックな指揮に必死に喰らいつき、テンシュテットとともに持ち得る実力を全面的に発揮させた渾身の演奏を繰り広げていると言えるところであり、本演奏を超名演たらしめるのに大きく貢献しているのを忘れてはならない。音質は、1977年のスタジオ録音ではあるが、数年前にリマスタリングの上でHQCD化がなされたこともあり、比較的良好な音質であると言えたところだ。このような中で、今般、待望のシングルレイヤーによるSACD化がなされるに及んで大変驚いた。音質の鮮明さ、そして音場の幅広さ、音圧などのどれをとっても一級品の仕上がりであり、あらためてSACD盤の潜在能力の高さを思い知った次第である。いずれにしても、テンシュテットによる圧倒的な超名演を現在望みうる最高の高音質SACDで味わうことができるのを大いに喜びたい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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 この演奏は私に『巨人』の素晴らしさを教...

投稿日:2013/01/28 (月)

 この演奏は私に『巨人』の素晴らしさを教えてくれた思い出深いもの。ただ、その後、私の前に現われたバーンスタインの新盤、M.T.トーマス、シャイーらの後塵をしばらく拝していた。それは、好きな作品だけに、私が「新しいもの、新しいもの」を求めていたことによるし、録音の古臭さにもよる。  そして、今回、SACD化によって再会。あまりの素晴らしさに絶句でした。やはり、この演奏は素晴らしかった。というより、凄かった。これほど無理せず、美しく流れていながら、しっかりと感動を届けてくれる。無理に気を惹こうとせずに、人を惹きつける凄さ。化粧などいらない“すっぴん”美人だ。これを聴いてしまうと、バーンスタインは暑苦しく感じてしまうほどだし、M.T.トーマスのはやけに分析臭がしてきてしまう。シャイーのも「やっぱり美しいだけじゃ駄目なんだな…」と、誠に申し訳ない感想さえ口に出かかる…。(もちろん、この3枚も素晴らしい演奏ですし、大好きです)  もう一度、初心に帰ってこの演奏を聴き込んでみよう。初めての出会いの時と違い、LPじゃないから何度聴いても劣化はない。安心して聴き込める。間違いなく、この演奏とこの作品がますます好きになる。

masato さん | 新潟県 | 不明

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演奏はシカゴ響のより良い。歌わせ方、テン...

投稿日:2010/09/13 (月)

演奏はシカゴ響のより良い。歌わせ方、テンポどれを取っても適切な演奏。 しかし、録音が良くないので3点。フォルテが濁ったり、第3楽章冒頭のヒスノイズは多いし。1977年録音とは思えない。残念。

影の王子 さん | 大阪府 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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