CD

交響曲第1番、ヴァイオリン協奏曲 ヴェラー&ベルギー国立管弦楽団、ガット(日本語解説付)

マルチヌー(1890-1959)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
MFUG589
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

マルチヌー:交響曲第1番、ヴァイオリン協奏曲
ガット、ヴェラー&ベルギー国立管弦楽団

日本語解説付き

フランス五人組やプロコフィエフと同じ頃に生まれ、ストラヴィンスキーやバルトークやシェーンベルクが最前衛で華々しく活躍し、まだリヒャルト・シュトラウスも現役で名作オペラを続々世に送り出していた1920〜30年代のパリ楽壇で頭角をあらわしたマルチヌーは、おそらくヒンデミットやプフィッツナー、イベールやタンスマンといった同世代人たちのように、無意味に知名度を霞まされてしまった不遇な芸術家だったと言えるのではないでしょうか。「Supraphon」を筆頭に、祖国チェコではこの作曲家の膨大な作品群が昔から数多く音盤化されていますが、そうした音盤が廉価でBOX化されたりしているだけでは、ひとつひとつに注目すべき個性を宿したマルチヌー作品の芸術世界はきっと、永遠に「チェコ名物」という扱いでまとめて見過ごされたままになってしまう、そんな危惧ゆえのことでしょうか、2004年のレーベル発足以来丁寧な企画制作を続けているベルギーの「Fuga Libera」レーベルでは、ウィーン・フィルの伝説的コンサートマスターとして知られたヴァルター・ヴェラーを音楽監督に擁するベルギー国立管弦楽団のパートナーシップを得て、この作曲家の音楽世界をたびたび丁寧に録音、マルチヌー研究の第一人者でもあるアリー・アルブレック教授が手がける充実した解説(全訳付)を添え、その深い音楽世界へと誘い込んでくれています。
 チェコの関係者ではない、外国の人々がこれほどマルチヌーに入れ込んでいる、という点に注目。そう、この作曲家は第一次大戦後にパリに出てきて以来、チェコではなくフランスやアメリカやスイスを活動拠点にしてきた人物で、その作風は否みがたい祖国チェコとのつながりにも彩られていながら、同時に決してチェコだけに限定されないユニヴァーサルな魅力を宿しているのです。今回の新譜もまた、そのことをありありと示してやみません。ドイツのファシズムの影響がフランスに及びはじめ、九死に一生を得る脱出劇をへてマルチヌーがアメリカへと渡った後、ニューヨークで作曲されたヴァイオリン協奏曲と交響曲第1番は、聴き手との共感よりも芸術的新境地をめざした前衛芸術を横目に、ヨーロッパ仕込みのシンフォニックな芸術作法に憧れを抱く人たちが支えていたアメリカの新作交響楽シーンに鮮やかな花を添えた2傑作。ヴァイオリン協奏曲では、さきにベルギー19世紀の国民的巨匠ヴュータンのヴァイオリン協奏曲全集(MFUG575)でも大活躍した同国屈指の俊才ロレンツォ・ガットが、ほれぼれするほど冴えわたる弓さばきで作品美をいやおうなしに引き立ててやみません。(mercury)

【収録情報】
マルチヌー:
・ヴァイオリン協奏曲第2番 H.293
・交響曲第1番 H.289

 ロレンツォ・ガット(ヴァイオリン)
 ベルギー国立管弦楽団
 ヴァルター・ヴェラー(指揮)

 録音時期:2011年
 録音方式:デジタル

内容詳細

マルティヌーのアメリカ時代の作。交響曲はアメリカに行ってから書き始め、これはアメリカ移住の翌年の作だ。ガットはベルギーの若手で、豊かな表現力を持ったいいヴァイオリニストだ。交響曲もアメリカ人向けだからだろうか聴きやすい。オーケストラの響きに味わいがある。ヴェラーの手腕だな。(T)(CDジャーナル データベースより)

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‘70年代に優れたプロコフィエフ、’90年代...

投稿日:2017/07/03 (月)

‘70年代に優れたプロコフィエフ、’90年代は、あのフィルハーモニア管から、豊かで、スタイリッシュな響きを見事に引き出し、導いていた、名匠ヴェラーさんの、そう多くない商業録音の最新と、言うか、おそらく、最後の作品、贈り物(2015年没)。多くの人の耳に届かなくても、確実に、素敵、素晴らしい音楽の作り手だった事が判る。若いガットーも、もちろん、巧い、美音。ヨーロッパという国々の奥深さも、知らしめてくれる。

sunny さん | Hyogo | 不明

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