ヴァイオリンのための作品集　ドゥッチョ・チェカンティ、ブルーノ・カニーノ、他

マクスウェル・デイヴィス:ヴァイオリンのための作品集

2016年3月にこの世を去った作曲家、マクスウェル・デイヴィスの最後の作品を含む「ヴァイオリンのための作品集」。彼が愛したオークニー諸島の風景を映した『遠き島への旅』を始め、3曲が21世紀になってから作曲された作品です。
　晩年のマクスウェル・デイヴィスの作品を精力的に演奏し、彼の作品の普及に貢献したヴァイオリニスト、ドゥッチョ・チェカンティに捧げられた『ソナタ』は20分ほどの長大な作品。時折牧歌的な雰囲気に満たされますが、曲全体は緊迫感に満ちた難解な構成になっており、最晩年のマクスウェル・デイヴィスの音楽観が反映された見事なものとなっています。比較的初期に書かれた『2台のフィドルのための踊り』は子供のためのオペラの挿入曲。フィドルの素朴な響きは、ヴァイオリンで奏しても変わることがありません。「古代ローマを想像で散策する」というヴァイオリン・ソナタは、様々な場面を音で巡る幻想曲。全て、マクスウェル・デイヴィスの良き理解者チェカンティによる演奏です。(輸入元情報)

【収録情報】
マクスウェル・デイヴィス:
1. 独奏ヴァイオリンのためのソナタ - ドゥッチョ・チェカンティに捧げる (2013)
2. 2台のフィドルのための踊り(ヴァイオリンとピアノ編) (1978/1988)
3. ヴァイオリンとピアノのためのソナタ (2008)
4. ピアノ三重奏曲『遠き島への旅』 (2002)

　ドゥッチョ・チェカンティ(ヴァイオリン)
　ヴィットリオ・チェカンティ(チェロ:4)
　マッテオ・フォッシ(ピアノ:2,4)
　ブルーノ・カニーノ(ピアノ:3)

　録音:
　2016年3月10日、Museo di Santa Croce, Umbertide, Perugia, Italy(1)
　2016年2月25日、Torri dell' Acqua, Budrio, Bologna, Italy(2,4)
　2009年5月29日、72° Festival del Maggio Musicale Fiorentino in the Teatro Goldoni, Firenze, Italy, Live(3)
　1,2,3:世界初録音