ベートーヴェン(1770-1827)

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Hi Quality CD

ヴァイオリン・ソナタ第6・7・8番 樫本大進、リフシッツ

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TOCE90242
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
Hi Quality CD

商品説明

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第6・7・8番
樫本大進&コンスタンチン・リフシッツ


数々の国際コンクールで優勝し、少年時代からヴァイオリニストとして世界的に活躍していた樫本大進(かしもと・だいしん)は、ソリストとしての活動に飽き足らず、2010年にはベルリン・フィルの第1コンサート・マスターに就任、ソロ・室内楽・オーケストラという3つの分野を股に掛けた活躍により、その音楽性にいっそうの広がりと深さを加えることとなります。

【EMI CLASSICSと契約】
フライブルク音楽院在学中から2007年まで、SONYでソリストとしてアルバム制作をおこなってきた樫本大進は、ベルリン・フィルのコンサート・マスター就任後は、フランスのアルファ・レーベルからシューマンとフォーレの室内楽アルバムをリリースしていました。
 今回、EMI CLASSICSと契約を結ぶことになった背景には、ベルリン・フィルで得た経験をもとに、ソリストとしての演奏活動に改めて力を入れて行くという姿勢が窺えますが、そこで選ばれた作品が、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタというあたりにもその気概がよく示されていると思います。

【ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲への挑戦】
シリーズ第1弾となるアルバムには、ベートーヴェンが耳疾に悩んでいた頃に書かれた作品30のヴァイオリン・ソナタの3曲セットが選ばれています。
 それまでの古典派ソナタとのちの『クロイツェル』などの境界線上にあるこれらのソナタは、場面によって多彩な顔を見せるため、ヴァイオリニストにとっては表現手腕の見せ所の多い作品でもあります。ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタは、ヴァイオリンとピアノの関係が対等といってもよいバランスなので、ピアニストの役割もきわめて重要ですが、ここでは樫本大進と気の合う天才肌のピアニスト、コンスタンチン・リフシッツが起用されているので、アンサンブルだけでなく個別の表現への期待値も高まるというものです。(HMV)

【樫本大進は語る】
「作品30になると、いきなりベートーヴェンという世界の中で何かが変わる。これが存在したからこそ『クロイツェル』が生まれたという思いすら抱きます。しかし3曲をまとめて聴いていただく機会が意外と少ない。コンスタンチン(リフシッツ)が“3幕仕立ての芝居”のようだと語っていますが、そのソナタを1枚のアルバムにするのも意味があることではないか」

「マーラーやブルックナーなど、ヴァイオリンのソロだけでは経験できない世界に触れると、今までの自分って何だったんだろうという思いにかられます。そしてバッハやブラームスをオーケストラの中で弾き、作品の中に入り込むことによって新しく見えてくるものもあります」。

下の画像をクリックするとインタビュー映像をご覧いただけます。


【収録情報】
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
・ヴァイオリン・ソナタ第6番 イ長調 作品30-1
 1.第1楽章:アレグロ
 2.第2楽章:アダージョ・モルト・エスプレッシーヴォ
 3.第3楽章:アレグレット・コン・ヴァリアツィオーニ

・ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 作品30-2
 4.第1楽章:アレグロ・コン・ブリオ
 5.第2楽章:アダージョ・カンタービレ
 6.第3楽章:スケルツォ. アレグロ
 7.第4楽章:アレグロ-プレスト

・ヴァイオリン・ソナタ第8番 ト長調 作品30-3
 8.第1楽章:アレグロ・アッサイ
 9.第2楽章:テンポ・ディ・メヌエット、マ・モルト・モデラート・エ・グラツィオーソ
 10.第3楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェ.

 樫本大進(ヴァイオリン)
 コンスタンチン・リフシッツ(ピアノ)
 録音時期:2012年7月
 録音場所:スイス

【プロフィール】

樫本 大進 (ヴァイオリン) / Daishin Kashimoto [Violin]
 1979年ロンドン生まれ。1990年、第4回バッハ・ジュニア音楽コンクールでの第1位を皮切りに、1996年のフリッツ・クライスラー、ロン=ティボーの両国際音楽コンクールでの1位ほか、5つの権威ある国際コンクールにて優勝。
 3歳よりヴァイオリンを恵藤久美子に学ぶ。5歳で父親の赴任に伴い、NYに転居。7歳でジュリアード音楽院プレカレッジに入学。田中直子に師事。11歳の時、名教授ザハール・ブロンに招かれリューベックに留学。20歳よりフライブルク音楽院でライナー・クスマウルに師事し、修士課程をグスタフ・シェック賞を受賞し卒業。ドイツを拠点に世界中で活躍しており、日本ではNHK-TVでの演奏会やドキュメンタリー番組「炎のレッスン」の放映、大河ドラマ「利家とまつ」紀行テーマの演奏などで広く知られている。また2009年11月には天皇陛下御在位二十年記念式典にて演奏を行い、その模様はTVで放映されている。
 これまでマゼール、小澤征爾、ヤンソンス、チョン・ミョンフンなどの著名指揮者の下、国内外のオーケストラと共演。1995年アリオン音楽賞、1997年出光音楽賞、モービル音楽賞、1998年新日鉄音楽賞フレッシュアーチスト賞、平成9年度芸術選奨文部大臣新人賞、2011年兵庫県文化賞受賞。チェンジメーカー2011クリエーター部門受賞。ドイツに於いてはシュタインゲンベルガー賞、ダヴィドフ賞を受賞。
 室内楽にも意欲的に取り組み、クレーメル、マイスキー、堤剛、パユやメイエなどの著名演奏家とも共演を重ねている。特にチョン・ミョンフンには室内楽の共演者としても定期的に招かれており、チョンのピアノで日本と韓国にて演奏会を行っている。また、チョン指揮で行われた2006年11月ドレスデン国立歌劇場管とのゼンパーオーパーでの3回の演奏会(ブラームスの協奏曲)はライヴ録音され、ソニークラシカルよりCDが発売されている。
 樫本大進を音楽監督として、2007年10月より赤穂国際音楽祭、2008年10月より姫路国際音楽祭が、これまで隔年で開催されてきた。2012年には初めて両都市を舞台に共同開催されることになっている。「音楽を架け橋に、人と人のきずなを大切にし、平和で幸せな世界を創りたい」という樫本樫本 大進 (ヴァイオリン) / Daishin Kashimoto [Violin]コンスタンチン・リフシッツ (ピアノ) / Konstantin Lifschitz [Piano]の願いを受け実施されている両室内楽音楽祭では樫本の声がけで世界一流の若手奏者が集い話題となっている。
 2010年ベルリン・フィルの第1コンサートマスターに就任。2012年6月には、アンドリス・ネルソンス指揮/ベルリン・フィルのヴァルトビューネ演奏会でソリストを務めた。
 使用楽器は1674年製アンドレア・グヮルネリ。

コンスタンチン・リフシッツ (ピアノ) / Konstantin Lifschitz [Piano]
76年ウクライナのハリコフ生まれ。5歳で名門グネーシン特別音楽学校に入学、名教授ゼリクマンの感性豊かな指導を受けた。13歳でリサイタルを行い、この時のライヴCDが95年のドイツ・エコー・クラシック最優秀新人賞を獲得。90年に国内外での演奏活動を開始。指揮者のスピヴァコフに認められ、モスクワ・ヴィルトゥーゾの演奏会および91年の日本ツアーにソリストとして参加した。その後もスピヴァコフ指揮モンテカルロ響との共演、テルミカーノフ指揮サンクトペテルブルグ・フィルとのヨーロッパツアーなどに参加した。94年、グネーシン特別音楽学校の卒業記念リサイタルで、バッハのゴルドベルク変奏曲を演奏。この曲のCDは96年米国グラミー賞にノミネートされた。リフシッツはリサイタルや世界主要オーケストラとの演奏活動を重ねる一方、クレーメル、ヴェンゲーロフ、コパチンスカヤ、マイスキーなどと共演している。96年にはアルゲリッチの代役としてクレーメル、マイスキーからも指名され、ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲を熱演。ウィーンデビューを飾るとともにその後1ヶ月にわたるヨーロッパツアーにも同行し大成功を収めた。
 98年、東京で開催されたショスタコーヴィチ・フェスティバルにおいてロストロポーヴィチ指揮新日フィルと共演。ロストロポーヴィチは翌年のシカゴ響定期演奏会にリフシッツを招いた。近年はサンクトペテルブルグ・フィル、ベルリン響、シュトットガルト放響と共演するほか、ロンドンのウィグモアホールをはじめとする世界有数のホールでのリサイタルや、リール音楽祭への出演、ラインガウ音楽祭での「バッハ・チクルス」を継続している。

内容詳細

樫本大進&リフシッツによるベートーヴェン・ソナタ全集の第1弾。スケール豊かで艶やか。互いの出方に対する反応が鋭敏で、気骨のあるピアノと伸びやかなヴァイオリンが寄り添ったり、対立したりしながら音楽を構築してゆくプロセスが面白い。イキイキとしたダイナミズムに貫かれた能弁なデュオだ。★(直)(CDジャーナル データベースより)

ユーザーレビュー

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世界で活躍している邦人音楽家の中で樫本さ...

投稿日:2023/07/22 (土)

世界で活躍している邦人音楽家の中で樫本さんはひときわ抜きんでいると思う。(彼のことなどよく知らないで勝手なことを言っている私ではあるが。)彼のブラームス、フランク等のCDを聴いて、またテレビでサン・サーンスの3番を弾いているのを見て卓越した音楽家だと思った。本CDはこれから購入予定だが、素晴らしいと期待している。8番のソナタはカーネーギー・ライヴのみどり女史が抜群であるので比べて聴いてみたい。7番の第1楽章のダブル(ブッシュとシゲティが素晴らしい)をどのように弾いているか、今から楽しみである。未購入なのであえて星4とした。

robin さん | 兵庫県 | 不明

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このアーティストのCDをはじめて購入しま...

投稿日:2012/10/08 (月)

このアーティストのCDをはじめて購入しました。 6番については無難な印象だったのですが、7番・8番の演奏が凄く良い! 樫本さんのヴァイオリンの音が濃厚で良く鳴っている分、リフシッツの方も遠慮なく好みの音量で弾けているのでしょう。ピアノのソロがちらっと出る部分の演奏にグッと引き込まれました。ヴァイオリンとピアノが対等の関係でなければ出来ない芸当だと思います。 私が持っているCDは女性のソリストの演奏ばかりだったせいか、ヴァイオリンの音が小さく、ピアニストが遠慮がちに伴奏しているように聞こえていたので、とても新鮮でした。 濃厚な演奏がお好きな方にはお勧めの1枚だと思います。

ぴのん さん | 千葉県 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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