２台のヴァイオリンのための作品集　ゾーン、マルクス

シャルル＝オーギュスト・ド・ベリオ：2台のヴァイオリンのための作品集

その作品を聴かれることよりも、どちらかと言うと演奏される機会の多いシャルル＝オーギュスト・ド・ベリオ（1802−1870）ですが、こうして色々な曲を聴いてみると、改めてその多彩な作曲技法と音楽性に拝復する他ありません。このアルバムに収録された作品は2台のヴァイオリンが追いかけ合い、絡み合う魅力的な作品。ピアノなどの他の楽器の助けを借りず、ひたすらヴァイオリンのみで華やかな世界を見せてくれます。『6つの性格的小品』はスペインの様々なリズムを用いた興味深い曲。セレナード調であったり激しい踊りであったりと一時も耳を飽きさせることがありません。ゾーンとマルクスの緊迫感溢れる演奏で。（ナクソス）

【収録情報】
ベリオ：
・二重協奏曲第1番ト短調 Op.57 No.1
・二重協奏曲第2番ホ短調 Op.57 No.2
・二重協奏曲第3番ニ長調 Op.57 No.3
・バレエ『スペインの王子』のモティーフによる6つの性格的小品
　（第1番ト長調アダージョ／第2番ハ長調モデラート、行進曲のテンポで／第3番変ホ長調アンダンテ・カンタービレ／第4番ハ短調ファンダンゴのテンポで／第5番イ短調アンダンティーノ／第6番ニ長調ボレロのテンポで）
　クリスティーネ・ゾーン＆ジョン・マルクス（ヴァイオリン）

　録音時期：2007年6月
　録音方式：デジタル（セッション）