ソナタ集　バケッティ

ハッセ：鍵盤楽器作品集
ソナタ、フーガ、コンチェルト
アンドレア・バケッティ
各種鍵盤楽器のための作品をファツィオリで！

2014年7月に来日し、斬新な演奏で絶賛されたアンドレア・バケッティの最新録音は、イタリアで学んだドイツの作曲家、ヨハン・アドルフ・ハッセのピアノ作品集。

【イタリア・シリーズの一枚】
バケッティは、バッハの全曲シリーズと並行して、18世紀イタリアのピアノ曲シリーズのレコーディングも進めており、原典資料から新たに掘り起こして演奏するというプロジェクトの趣旨のもと、これまで質の高いリリースをおこなってきました。今回のアルバムも、その一環として制作されたもので、ザクセン人ながらイタリアの様式の影響を大きく受けた作風で人気を博したハッセの音楽の魅力を楽しめる内容となっています。

【ハッセの鍵盤音楽】
ハッセは、ドレスデンのザクセン選帝侯の宮廷で活躍した作曲家で鍵盤楽器奏者で、近年ではオペラや宗教音楽が取り上げられることも多くなってきました。しかし鍵盤楽器作品の方はまだまだ少なく、現役盤ではチェンバロ作品集とオルガン作品集があったのみなので、今回のピアノ・アルバムの登場は歓迎されるところです。
　選曲はそのチェンバロとオルガンにも配慮したものとなっており、ハッセの鍵盤楽器作品の作曲様式に1枚のアルバムで触れることができるという趣向は、変化にも富んで有難いところです。
　なお、ハッセの時代は、鍵盤楽器の主役がチェンバロからフォルテピアノヘと移行しつつある時期でしたが、バケッティはここで、現代の鍵盤楽器の主役でもあるグランドピアノで演奏。ファツィオリの美しいサウンドでイタリア由来の音楽の魅力を示しています。（ＨＭＶ）

【収録情報】
ハッセ：
● ソナタ
● オルガンのためのフーガ
● チェンバロのためのソナタ
● コンチェルト
● 6つのソナタ〜第4番
● 6つのソナタ〜第5番

　アンドレア・バケッティ（ピアノ）

　録音時期：2014年5月
　録音場所：イタリア、サチレ、ファツィオリ・ホール
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）