ファゴット三重奏曲、『聖母訪問会の修道女たち』からの３曲　リュシエ、ジゲール、ロワゼル、ブルワン

モーツァルトと同世代の「木管王」
ドヴィエンヌのファゴット三重奏曲

フランソワ・ドヴィエンヌは、18世紀後半にパリで活躍したフルート奏者、ファゴット（バソン）奏者。作曲家として一般的な知名度はあまり高くありませんが、彼がフルートやファゴットのために書いた協奏曲、室内楽作品、ソナタなどは、両楽器奏者からは絶大な人気があり、CDも多数。隠れた人気作曲家といえるでしょう。
　ファゴット、ヴァイオリン、チェロのための６つの三重奏曲は、これが世界初録音となる曲。終始ファゴットが華やかに奏で、モーツァルトの同時代人の作品らしくロココ趣味が濃い佳曲。一方、『聖母訪問会の修道女たち』は1792年に初演されて大成功を収めたオペラ。そこから２曲のアリアと１曲の三重唱をファゴットと弦楽三重奏で演奏。どちらの曲も明るく優しいドヴィエンヌの魅力がたっぷりです。
　マチュー・リュシエは、アリオン、レ・ヴィオロン・デュ・ロワ、ターフェルムジークなどで活躍する、カナダ古楽界を代表するファゴット奏者。彼はドヴィエンヌに入れ込んでおり、既にファゴット・ソナタ集など（ACD22584）、ファゴット四重奏曲集（ACD22364）のCDをリリースしています。（キングインターナショナル）

【収録情報】
ドヴィエンヌ：
・ファゴット、ヴァイオリン、チェロのための6つの三重奏曲 Op.17
　第1番変ロ長調
　第2番ハ長調
　第3番ト長調
　第4番ヘ長調
　第5番変ホ長調
　第6番ト長調
・『聖母訪問会の修道女たち』からの3曲（リュシエ編）

　マチュー・リュシエ（ファゴット）
　パスカル・ジゲール（ヴァイオリン）
　ベノワ・ロワゼル（チェロ）
　ジャン＝ルイ・ブルワン（ヴィオラ）

　録音時期：2010年3月
　録音場所：カナダ、ケベック
　録音方式：ステレオ（デジタル）