CD

Tchaikovsky:6 Symphonies

Tchaikovsky (1840-1893)

User Review :4.5
(4)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
POCG3733
Number of Discs
:
4
Label
:
Format
:
CD

Product Description

カラヤン / チャイコフスキー:交響曲全集(4CD)

1975-79年ステレオ録音。同じ時期のベートーヴェン全集と並んで、カラヤンとベルリン・フィル絶頂期を代表するレコーディングとして世評高い一組。強大なBPOサウンドを存分に活かしながら、楽曲の微細なレヴェルにまで自らの意図を浸透させ、完璧と言いたくなるチャイコフスキー演奏を実現した名全集です。
 6つのシンフォニーの中で、後半の3曲はカラヤンの十八番でもあり、それぞれ他に数種の録音が残されていますが、表現の徹底と密度の高さ、仕上がりの完璧なことでは、当全集での演奏は群を抜いていると言えるでしょう。とりわけ『悲愴』での究極の美感は空前絶後と言いたくなるほどで、カラヤンとしてもこの時期、BPOを擁してはじめて可能だった演奏と言えるでしょう。
 また、唯一の録音となった前半3曲も聴きもの。後半3曲に比べて軽く見られがちなこれらの作品が、これほど高度な水準の演奏でレコーディングされることはもはやないといっていいのではないでしょうか。
 アナログ完成期の録音も非常に優秀です。


・交響曲第1番ト短調 Op.13『冬の日の幻想』
 録音:1979年2月 ベルリン、フィルハーモニー

・交響曲第2番ハ短調 Op.17『ウクライナ』
 録音:1979年1月 ベルリン、フィルハーモニー

・交響曲第3番ニ長調 Op.29『ポーランド』
 録音:1979年2月 ベルリン、フィルハーモニー

・交響曲第4番ヘ短調 Op.36
 録音:1976年12月 ベルリン、フィルハーモニー

・交響曲第5番ホ短調 Op.64
 録音:1975年10月 ベルリン、フィルハーモニー

・交響曲第6番ロ短調 Op.74『悲愴』
 録音:1976年5月 ベルリン、フィルハーモニー

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

Track List   

Customer Reviews

Read all customer reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
3
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
1
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
カラヤンがチャイコフスキーの交響曲全集を...

投稿日:2013/11/03 (日)

カラヤンがチャイコフスキーの交響曲全集を残した事の意義は、とても大きいと考えている。わたし自身は前半の交響曲(1〜3番)も魅力あふれた佳曲で大好きなのだが、やはり後期の傑作群と比べてしまうと差が出てしまうのも事実で、チャイコフスキーの交響曲はどうしても4〜6番だけになってしまっていた。今でこそ、前半の交響曲も人気がでて、それなりに評価されてきた結果たくさんの全集が存在するが、カラヤンが全集を完成した70年代はまだそうした時代ではなかったと思う。だから、この全集が1〜3番の再評価の機運を高めたキッカケになったのではないかと考えている。それもカラヤンほどの大巨匠だからなおさらだ。ここでは、個々の作品の演奏については触れないが、カラヤンがいかにチャイコフスキーに対する愛着と尊敬の念を抱いていたかうかがい知れる全集でもある。

johnbach さん | 東京都 | 不明

2
★
★
★
★
★
カラヤンは、クラシック音楽史上最大のレコ...

投稿日:2011/06/05 (日)

カラヤンは、クラシック音楽史上最大のレコーディングアーティストとして、様々な作曲家による交響曲全集の録音を数多く行った。その大半は独墺系の作曲家によるものに限られているが、唯一そうでないものが存在する。それが、本盤におさめられたチャイコフスキーの交響曲全集である。チャイコフスキーの交響曲は、独墺系の錚々たる大指揮者が好んで演奏を行ってきてはいるが、それは後期三大交響曲(第4〜6番)に限られていると言える。したがって、初期の第1〜第3番を含めた全集を録音したのは、独墺系の指揮者の中では現在においてもカラヤンが唯一の指揮者ということになる。このうち、第1〜3番については、カラヤンも実演では一度も採り上げたことがないことから、本盤におさめられたこれらの演奏は、カラヤンが全集を完成させることを目的に録音した唯一の演奏ということになる。これに対して、後期三大交響曲についてはカラヤンの十八番でもあり、本盤以外にも、ライヴ録音を含めかなりの点数の録音を遺している。第3番及び後期三大交響曲についての個別の演奏評価についてはそれぞれレビューを既に投稿しているので、個別の交響曲毎の演奏評価についてはそちらに委ねるが、いずれにしても、本盤におさめられた演奏は、カラヤン&ベルリン・フィルの黄金時代の演奏の凄さを満喫させてくれる素晴らしい名演と高く評価したい。各交響曲の演奏は、いずれも1975〜1979年というカラヤン&ベルリン・フィルの黄金コンビの全盛時代のもの。一糸乱れぬ鉄壁のアンサンブルを誇る弦楽合奏、金管楽器のブリリアントで強靭な響き、桁外れのテクニックを誇る木管楽器の極上の美しい響き、そしてフォーグラーによる雷鳴のように轟くティンパニなどが一体となった超絶的な技量を披露するベルリン・フィルの名演奏に、カラヤンは流麗なレガートを施すことによって、究極の美を誇るいわゆるカラヤンサウンドを形成。正に、オーケストラ演奏の極致とも言うべき圧倒的な音のドラマの構築を行っていたところである。本盤におさめられた演奏は、いずれもかかるカラヤンサウンド満載の圧倒的な音のドラマが健在であり、これはこの黄金コンビが成し遂げた究極の名演奏と言っても過言ではあるまい。後期三大交響曲については、実演に近いドラマティックな豪演を展開する1971年盤(EMI)や、最晩年の枯淡の境地を示すとともに、音楽そのものを語らせる至高の名演である1984年盤(DG)の方をより上位に掲げる聴き手も多いとは思うが、カラヤンの個性が安定して発揮されていることや、演奏の完成度という意味においては、本盤におさめられた演奏は、1971年盤や1984年盤にいささかも引けを取っていないと考える。録音は、デジタル録音に移行する直前のいわばアナログ録音の完成期のものであるだけに、従来盤でも十分に満足できる音質であるが、数年前にカラヤン生誕100年を記念して発売されたSHM−CD盤がこれまでのところ全集としては最も良好な高音質であったと言える。そして、不思議なのは、チャイコフスキーの交響曲の中で最も人気の低い第3番のみが、シングルレイヤーによるSACD&SHM−CD化されているということである。いずれにしても、本盤はカラヤンによる素晴らしい名全集でもあり、今後は第3番以外の交響曲についても、シングルレイヤーによるSACD&SHM−CD化をしていただくことをこの場を借りて大いに要望しておきたい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

5
★
★
☆
☆
☆
4〜6番は諸々の新旧盤に更に優れた演奏があ...

投稿日:2007/12/02 (日)

4〜6番は諸々の新旧盤に更に優れた演奏がある。この全集は勢いは良いが豪快でも空虚な印象が強い。ベルマンとのセッションが流れ、急遽穴埋めに録音された5番、71年EMI、84年VPO盤に比べて劣る悲愴。1〜3番はいかにも全集完成目的に短期間で録音され、細かな部分、特に楽章内での(作曲者による)微妙なテンポの揺れ動きがぎこちなく、当然フレージング感も良くない。ゆったり演奏されるべきメロディーがせわしなく、前進的な部分が重く生ぬるい。記録としてのディスク…と、すでにカラヤンにもヒストリカル系の様なコメントが付されるようになったか

Pianist さん | tokyo | 不明

0

Symphonies Items Information

Recommend Items