シュトラウス、リヒャルト(1864-1949)

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CD 輸入盤

英雄の生涯、死と浄化 フランソワ=グザヴィエ・ロト&南西ドイツ放送交響楽団

シュトラウス、リヒャルト(1864-1949)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
93299
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ロト率いるバーデン=バーデン&フライブルクSWR響
リヒャルト・シュトラウス:交響詩シリーズ第1弾
『英雄の生涯』&『死と浄化』


2011/12年のシーズンよりバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団の首席指揮者に就任して、マーラーの第1交響曲(93294)で鮮烈なるデビューを飾ったロトが、手兵とともに2012/13年のシーズンに力を入れて取り組んでいるのがシュトラウス。2012年11月7日と8日の2日間に亘り、フライブルクのコンツェルトハウスでセッションを組んでレコーディングされた『英雄の生涯』は、11月3日のフライブルク、4日のバーデン=バーデン、6日のフライブルク、さらに9日のフランスのディジョンという実演の流れのなかで演奏内容を検証しつつ、ロトが集中して、その解釈を掘り下げる機会を得て臨むことが可能であったと考えられるので、ここでの成果にはおおいに期待が持てそうです。
 もとより、大編成の管弦楽の機能美を極限まで追求したシュトラウスの交響詩といえば、1946年に南西ドイツ放送所属のオーケストラとして創設され、活動の柱に「同時代音楽の演奏」を掲げてきた当楽団にとっても、初代音楽監督を務めたロスバウト以来、マーラー、シェーンベルク、ストラヴィンスキーなどと並んで伝統的に得意としてきたレパートリーであり、その意味での経験の蓄積も十分とおもわれます。
 カップリングの『死と浄化』は、『英雄の生涯』に先立つこと4か月ほど前のレコーディング。なお、『死と浄化』については6月の録音を経て、2012年9月にロトが臨んだベルゲン・フィルとのコンサートでも『ドン・ファン』と共に取り上げられ、高い評価をもって迎えられたと伝えられています。
 実力派ロト率いるバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団によるシュトラウスの交響詩シリーズは続篇も予定されており、今後の展開に目が離せないものといえるでしょう。(キングインターナショナル)

【収録情報】
リヒャルト・シュトラウス:
1. 交響詩『英雄の生涯』 op.40 [44:42]
2. 交響詩『死と浄化』 op.24 [24:02]

 クリスティアン・オステルターク(独奏ヴァイオリン)
 バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団(南西ドイツ放送交響楽団)
 フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)

 録音時期:2012年11月7,8日(1)、2012年6月26-28日(2)
 録音場所:フライブルク、コンツェルトハウス
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

【フランソワ=グザヴィエ・ロト】
1971年パリに生まれたフランスの指揮者。父はオルガニストで作曲家、教育者としても高名なダニエル・ロト。指揮者に転向する以前はフルートも学んでいたため、パリ音楽院でアラン・マリオンとヤーノシュ・フュルストのもとで研鑽を積み、ロンドンのドナテッラ・フリック指揮コンクールで第1位を獲得。この受賞により、ロンドン交響楽団のアシスタント・コンダクターに任命され、ジョン・エリオット・ガーディナーのアシスタント・コンダクターも務めることになる。
これに並行して、ロトはアンサンブル・アンテルコンタンポラン、カーン劇場と密接な関係を築き、さらにトゥールーズ・キャピトル管弦楽団、マリインスキー劇場管弦楽団、パリ管弦楽団とも関わりを深め、2003年9月にパリ音楽院の指揮科教授となる。2011年9月にはドナウエッシンゲン音楽祭/フライブルク・コンツェルトハウスにて、ヴェーベルン、ブーレーズ、マーラーの交響曲第1番を指揮して、バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団の首席指揮者としてデビューを果たす。
ロトのレパートリーは幅広く、17世紀から現代作品に至るまで、また交響曲、オペラ、室内楽など、精通するジャンルも多岐に亘る。2003年に、ピリオド楽器の室内オーケストラ「レ・シエクル」を創設、ときにはモダン楽器も柔軟に使用して多様なプログラムを取り上げている。「レ・シエクル」とは、日本のラ・フォル・ジュルネのほか、フランス、イタリア、ドイツ、イギリスで公演を行う。
手兵であるバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団とレ・シエクルとの活動を軸に、今後もロンドン響、ベルゲン・フィル、フィンランド放送響への客演を予定するロトは、現在、同世代の中でももっとも多忙な活動をきわめる指揮者のひとり。(キングインターナショナル)

収録曲   

  • 01. Der Held
  • 02. Des Helden Widersacher
  • 03. Des Helden Gefhrtin
  • 04. Des Helden Walstatt
  • 05. Des Helden Friedenswerk
  • 06. Des Helden Weltflucht Und Vollendung
  • 07. Tod Und Verklrung

ユーザーレビュー

総合評価

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素晴らしい。今更、ロトを聴いてそんなこと...

投稿日:2018/07/19 (木)

素晴らしい。今更、ロトを聴いてそんなことを書くのも恥ずかしいと思ったが同様のコメントをここで発見し、ちょっと安心してコメントしたい。私はここで、全く新しいシュトラウスの音に触れた。聴き始めた途端に、そうか、これが長年、シュトラウスに私が求めていた音だったかと納得した。ベーム、カラヤン、ケンペなどのシュトラウスの権威とされている指揮者たちの音は、立ち上がりが重く、音に透明度がないので、オケの細かい部分は、常に音響に埋没してしまう。これでは、大きいオーケストラを使うことが効果を削いでいると感じ続けてきた。しかし、ロトの演奏では、それらの問題点は解決されている。あの複雑なオーケストレーションを楽しめるのは、全く有り難い。ブーレーズも「ツァラ」では、透明な再現をしてくれていたが、いかにも作品への共感が不足していた。ロトは、この英雄の生涯という、往々にして詰まらなく演奏される曲の魅力を教えてくれる。ロト、有り難う!!私はあなたの信者になる。

slave さん | 東京都 | 不明

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極めて遅ればせながら、レ・シエクルとのレ...

投稿日:2018/05/09 (水)

極めて遅ればせながら、レ・シエクルとのレコーディングに驚いてモダン・オケとだったらどうなのか、と既に日本のオケをいくつも振っているロトのSWRS とのシュトラウスの吹き込みを聞きました(ほんとに今更ですね)。指揮も素晴らしく、またオケも素晴らしい。このオケに主席として在籍されているトロンボーンの清水真弓さんのブログページ(表紙にこの妙齢の美人奏者のすこぶる格好いい写真がアップされている)によると、このライブではメンバーが体調を崩してエキストラが続出、トラのトラまで出たというが、俄には信じられないハイレヴェルの演奏です。昔のシューリヒトが振っていた時期とはまるで違う。全体の響きもソロもうまい(最後の方で出てくるトロンボーンも例外でない!)。保養地バーデン・バーデンは行ったことがないのですが、フライブルクは行ったことがあるけど、まぁ、片田舎で、そこにこんなオケがあるなんて。しかし、実はそのレヴェルの維持も含めて素晴らしいのはロトの指揮!モダンだからヒストリカルだからというのは殆ど関係ない(ヴィブラートも必要な所はかけているみたいだけど)。音楽的な感興の素晴らしさこそがこのCDの生命です。カラヤンとベルリンとか、ケンペとドレスデンとか、ライナーとシカゴとかのかつての名盤と無条件にタイマン張れる演奏でした。いやはや恐るべし。

mari夫 さん | 東京都 | 不明

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ロト=SWRSOバーデンバーデン&フライブルク...

投稿日:2017/02/28 (火)

ロト=SWRSOバーデンバーデン&フライブルクのR.シュトラウス交響詩シリーズのスタートは足掛け五年前になる その第5集が出た折に第1集から聞き直してみた それがこの「英雄の生涯」で始まる一枚 意外なことに一つの評も掲載されていない 世評に載らずに見過ごされていいものではない コンビ誕生間もない時期でもありオーケストラが充実した響きを奏で颯爽と旅立った感が清々しい 駆け抜けるばかりではない情趣の余韻も長く漂う 交響詩と題した7作品の最後「英雄〜」はR.シュトラウスの人生の自画自賛だが プルグラムの野暮ったさを超えて交響楽としては一級の面白さがあり ロトがこの充実した楽曲から始めた見通しは頷ける 出来る限りヴィブラートを抑えた奏法が貫かれ 演奏に気品と緊張感を保った大きな流れを生み出して曲想を十全に表現し得た 「死と変容」は静謐な音楽として抑制された歌い回しから浄化へと向かいオーケストラをカタルシスへ導いた 一聴をお勧めする 

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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