オルガン・ミサ、5つの讃歌　アンドレ・イゾワール（2CD）

フランス・バロックのオルガン音楽の重鎮グリニーの作品集

イゾワールによる、厳粛な雰囲気が魅力のニコラ・ド・グリニー作品集。『オルガン・ミサ』は、5声のフーガなどを含む大作にして傑作です。『5つの讃歌』でも、イゾワールによる、エレガントで親密な雰囲気の装飾を堪能することができます。グリニーの師であるニコラ・ルベーグ[1631-1702]の作品も収録されており、グリニー作品とは用いられている楽器が違うこともありますが、柔らかで明るい響きが魅力です。
　フランス・オルガン界の重鎮、アンドレ・イゾワール[1935-2016]。彼は60以上の録音を残し、3年連続でハールレム国際オルガン・コンクール（オランダ）で優勝するなど、輝かしい受賞歴を誇ります。
　イゾワールは、パリ国立音楽院でロランド・ファルシネリに師事。1960年にオルガン・即興のクラスで審査員満場一致の1等賞を獲得し、同院を卒業しました。パリのサン・メダール教会（1952〜1957）、サン・セヴラン教会（1967〜1973）のオルガニストを歴任。1973年よりサン・ジェルマン・デ・プレ教会のオルガニストを務めました。とりわけJ.S.バッハおよびフランス人作曲家のオルガン音楽の演奏の権威として名声を博し、膨大な数の録音を発表。その録音がラ・ドルチェ・ヴォルタ・レーベルから再発されています。
　1972〜76年にかけて録音された、イゾワールによるフランス・オルガン音楽の黄金期シリーズ（Calliopeレーベル）はオルガン作品の百科事典的なアンソロジーでした。17-18世紀のオルガン音楽を俯瞰できたシリーズからの再発売です。（輸入元情報）

【収録情報】
Disc1
1. グリニー：オルガン・ミサ
2. ルベーグ：エレヴァシオン（高揚） ト調
3. ルベーグ：ヘ短調のシンフォニー

Disc2
4. グリニー：5つの讃歌

　アンドレ・イゾワール（オルガン）

　使用オルガン：
　ルイ＝アレクサンドル・クリコ・サンジャック・エ・サン＝クリストフ・ユダン 1839-1972（1-3）
　ジャン＝エスプリ・イスナール・サン＝マクシミン＝ラ・サント＝ボーヌ 1722（4）

　録音時期：1972年
　録音方式：ステレオ（アナログ／セッション）