Birdland 1951

�@〜�B:1951-6-2:Miles Davis (tp)Sonny Rollins(ts) J.J. Johnson(tb) Kenny Drew (p) Tommy Potter (b) Art Blakey (ds)
�C〜�F:1951-2-17:same as above
�G〜�I:1951-9-29:Miles Davis (tp) Eddie Lockjaw Davis(ts)Big Nick Nicholas (ts) Billy Taylor(p) Charles Mingus(b) Art Blakey (ds)
　
　録音の状況を差し引いても、ここに記録された音楽のレベルの高さ、特に、この時期におけるブレイキーの素晴らしさには脱帽だ。ビバップ・チューンにおける、ブレイキーのドラミングの素晴らしさは、なんと言ってもフロント陣のプレイに対する“過剰なまでの”コラボレイションであり、アドリブこそが命だったこの時代、そうした、バッキングの素晴らしさに鼓舞されて史上に残る演奏が生まれていったことを証明する記録として、全ジャズファンが入門として聴いてもいい演奏だ。
　セッションは３つに分かれており、1950年の麻薬禍によるブレイキーと一緒の「逮捕劇」から半年後の1951年2月、そして、明らかな状況回復を見せる6月、さらに、9月と全てのセッションで録音された“Move”の演奏をチェックすることによって、マイルスのイマジネイションの輝きが聞き較べられる。
　結論を言えば、まったくダメな2月、ところどころに非凡な輝きを見せる6月、そして、再び、やや下降した9月だろうか。9がつの演奏は、共演のメンバーのコンセプトの古さも多少は影響しているかもしれない。弱冠25歳のマイルスにとって第一の関門とも言えた1951年の貴重なドキュメント。6月に9星、2月に6星、9月に7星を献上しよう。