SACD

マーラー:交響曲第6番『悲劇的』、第4番、第10番〜第1楽章、第3楽章、R.シュトラウス:家庭交響曲 ジョージ・セル&クリーヴランド管弦楽団(3SACD)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SICC10260
組み枚数
:
3
:
日本
フォーマット
:
SACD

商品説明

セル渾身の『悲劇的』を含む、マーラー録音の集大成。

Sony Classical 究極のSA-CDハイブリッド・コレクション第5回発売。セルがクリーヴランド管弦楽団と録音した全マーラー録音を集大成。第4番はセルが生前最も数多く指揮したマーラーの交響曲。アナログ時代からこの曲の代表盤とされてきたもので、透徹した響きで作品の不気味さを炙り出しています。終楽章のソロは、アメリカの名リリック・ソプラノ、ジュディス・ラスキン。
 第6番はセルの没後に追悼盤として発売されたもので、クリーヴランド管弦楽団と初めてこの交響曲を取り上げた演奏会でのライヴ録音からレコード化されたという意味でも貴重な記録。第2楽章スケルツォ、第3楽章アダージョという配置で、第1楽章の提示部は繰り返さないものの、遅めのテンポで作品の「重さ」を壮絶に描き切った名演です。
 R.シュトラウスはセルにとって「音楽的メンター」であり、その録音は、いずれもステレオLP時代の定番でした。名器クリーヴランド管のヴルトゥオジティを存分に駆使し、複雑なオーケストレーションの綾を立体的に再現するかのようなセルの解釈は、音楽美の純粋な輝きと響きの純度の高さが印象的です。(メーカー資料より)

【収録情報】
Disc1
1. マーラー:交響曲第4番ト長調

Disc2
2.マーラー:交響曲第6番イ短調『悲劇的』

Disc3
3.交響曲第10番嬰ヘ短調より(クルシェネク編、1924年)
 第1楽章 アダージョ
 第3楽章 プルガトリオ
4. リヒャルト・シュトラウス:家庭交響曲 op.53

 ジュディス・ラスキン(ソプラノ:1)
 クリーヴランド管弦楽団
 ジョージ・セル(指揮)

 録音時期:1965年10月1,2日(1)、1967年10月(2)、1958年11月1日(3)、1964年1月10日(4)
 録音場所:クリーヴランド、セヴェランス・ホール
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション:1,3,7 ライヴ:2)

[プロデューサー]ポール・マイヤーズほか
[アナログ・トランスファー、リミックス、リマスタリング・エンジニア]
アンドレアス・K・マイヤー(マイヤーメディアLLC)

シリーズ・コンセプト
ソニー・クラシカルおよびRCA Red Sealの歴史的名盤を、これまでのリマスターも含め最高のクオリティを追求し、ハイブリッドディスクとして「究極」の形でフィジカル・リイッシューする「Sony Classical究極のSA-CDハイブリッド・コレクション」。ソニー・クラシカル秘蔵のオリジナル・マスターに遡り、アンドレアス・K・
マイヤーをはじめとする経験豊富な名手が復刻を手掛ける究極のコレクションです。(メーカー資料より)

内容詳細

いくらでもゴテゴテやれそうなマーラーとR.シュトラウスを、唖然とするばかりの精密さと非情なばかりの端麗辛口で描き通すセル。聴き手を情で酔わすことはない。むしろもっと醒めた眼と手つきで、曲のありようを隈なく届ける。第6番はライヴ録音だが、その完成度の高さは比類ない。(教)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ユーザーレビュー

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 ジョージ・セルのマーラーの交響曲の録音...

投稿日:2021/08/03 (火)

 ジョージ・セルのマーラーの交響曲の録音はここに収録されている以外、9番、大地の歌があります。レコード化用に録音されたのは第4番だけのようです。他はすべてライブ。着実にマーラーをレパートリーに加えていたのではないでしょうか。70年に亡くらなかったら、もっと録音されていたのではないかと残念です。ライブ録音はたぶん放送用だったのでしょう。音が悪いですが、それでも残っているだけ、よかったと思います。セルはCBSと契約していたのでしょう。50年代以降、録音がCBS以外は少ないです。そしてCBSの録音はよくなく、安いステレオでも聞きやすいようなバランスが崩され、ダイナミックレンジが圧縮されているようです。他の指揮者のCBS録音もそうですが。そのせいで演奏のイメージが世間では偏向されているような気がしてなりません。  セルの演奏は、緻密で特に手兵のクリーブランド管との演奏は驚異的なアンサンブルを誇ります。どの録音でもそうです。そうして、各曲を的確に読み込んで表現しています。そして言われているよりはダイナミックな演奏だったのではないかと思ううです。録音ではわかりませんが。デッカに録音していれば...  第4番は、マーラーでは、室内楽的ともいえるほどの曲で、聞こえるよりもスコアの段数が少ないので驚きます。セルの演奏は克明で、おそらくマーラーが期待した通りの音を作っているのではないかと思います。ただ、現代の演奏と比べるとちょっと違うところがあります。たとえばアバドの演奏と比べるとアバドの方が絶妙なテンポ取りに比べると平板な気がします。でもマーラーの譜面にはそのような指定はないのです。この演奏がいわゆる“マーラールネッサンス”以前であることは注意すべきと思います。しかしながら、世界の指揮者のこの曲の演奏スタイルを確立する礎になったことは想像に難くありません。  第6番は最大規模4管編成の曲で、うまく鳴らせるだけでも大変なのでしょう。マーラー自身も初演後手直しをしています。セルの演奏はもはや模範的なものになっています。音の作りもベストです。録音が悪いのは難ですが。ともすれば、セルの演奏はともすれば楽譜を丹念に音にする即物的な演奏と言われることもありましたが、そんなことは全くありません。たとえばよく演奏される曲でも、聞いていてハッとするところが至る所にあります。この演奏も気づかされるところが多々あります。そして、最初から最後まで緊張感が途切れるところはありません。そして、ライブにもかかわらず、演奏に傷はなく、やはり抜群のアンサンブルを保っています。この曲の演奏では珍しく、第1楽章の提示部の反復をやめています。古典派より後の曲で反復が省略されることはないのが普通ですが、セルは古典派を含めて反復はしないことを原則としています。ベートーヴェンの「運命」さえ反復していない録音があります(もっともこれは編集された跡が聞こえ、本人の意図通りなのか不明)。これの賛否はわかれるでしょうが、少なくとも不自然には聞こえません。それから、スケルツォ楽章の主部のテンポが遅めですが、概してセルはそういう演奏をします。おそらくスケルツォは舞踏的性格を持つという信念があるのでしょう。逆に緩徐楽章は少し速めにすることが多く、緊迫感を保ちます。この演奏もそうです。とにかく、最初から最後まで、緊密に有機的な演奏になっています。  第10番の録音が残っていたことは興味深いです。これが1958年の録音というから驚きです(本当?)まだクック版第1稿第1稿出版、初演より前ということになります。第1楽章とプルガトリオは補筆にはあまり関係ないかもしれませんが。セルは新しいものにも興味を持っていたのでしょう。とにかく緊密な演奏で、あのトーンクラスタ的不協和音がなるところの衝撃はすごいです。ぴったりと息があっており、強奏がいきなり来ます。  R・シュトラウスの家庭交響曲の演奏はもちろん素晴らしい。複雑なオーケストレーションを難なく音にしてます。セルはシュトラウスの弟子筋にあたるため、R・シュトラウスの演奏は特にもてはやされていました。  

tensor さん | 神奈川県 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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