CD 輸入盤

Sym.9: Walter / Vpo ('38)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
CDO1025
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD

収録曲   

クラシック曲目

  • Gustav Mahler (1860 - 1911)
    Symphony no 9 in D major
    演奏者 :

    指揮者 :
    Walter, Bruno
    楽団  :
    Vienna Philharmonic Orchestra
    • 時代 : Romantic
    • 形式 : Symphony
    • 作曲/編集場所 : 1908-1909, Austria
    • 言語 :
    • 時間 : 69:52
    • 録音場所 : 1938, Vienna, Austria []

総合評価

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ワルターはマーラーの交響曲第9番の初演者...

投稿日:2011/06/25 (土)

ワルターはマーラーの交響曲第9番の初演者である。もっとも、初演者であるからと言って演奏が素晴らしいというわけではなく、晩年のコロンビア交響楽団とのスタジオ録音(1961年)は決して凡演とは言えないものの、バーンスタインなどの他の指揮者による名演に比肩し得る演奏とは言い難いものであった。しかしながら、本盤におさめられた1938年のウィーン・フィルとのライブ録音は素晴らしい名演だ。それどころか、古今東西の様々な指揮者による同曲の名演の中でも、バーンスタイン&COA盤(1985年)とともにトップの座に君臨する至高の超名演と高く評価したい。私としては、もちろんワルターの実力について疑うつもりは毛頭ないが、本演奏が超名演になった要因は、多分に当時の時代背景によるところが大きいのではないかと考えている。本演奏が行われたのは第二次大戦前夜、正にナチスドイツによるウィーン侵攻が開始される直前のものである。ユダヤ人であることからドイツを追われ、ウィーンに拠点を移して活動をしていたワルターとしても、身近に忍び寄りつつあるナチスの脅威を十分に感じていたはずであり、おそらくは同曲演奏史上最速のテンポが、そうしたワルターの心底に潜む焦燥感をあらわしているとも言える。同曲の本質は死への恐怖と闘い、それと対置する生への妄執と憧憬であるが、当時の死と隣り合わせであった世相や、その中でのワルター、そしてウィーン・フィル、更には当日のコンサート会場における聴衆までもが同曲の本質を敏感に感じ取り、我々聴き手の肺腑を打つ至高の超名演を成し遂げることに繋がったのではないかとも考えられる。正に、本演奏は時代の象徴とさえ言える。また、当時のウィーン・フィルの音色の美しさには抗し難い魅力があり、本名演に大きく貢献していることを忘れてはならない。本演奏は奇跡的に金属原盤が残っていたが、当初発売の国内EMI盤は良好な音質とは言えず、輸入盤(カナダプレス)も万全とは言えなかった。本Dutton盤やナクソス盤なども、比較的良好な音質の復刻盤と言えるが、やはり決定的とも言える復刻盤はオーパス盤ではないだろうか。針音を削除しなかっただけあって、音の生々しさには出色のものがあり、ワルター&ウィーン・フィルによる奇跡的な超名演をできるだけ良好な音質で味わいたいという聴き手にはオーパス盤の購入をおすすめしたい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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長年この曲のベストと思ってきたが、改めて...

投稿日:2011/04/11 (月)

長年この曲のベストと思ってきたが、改めて聴くと弦のポルタメンとがいかにもわずらわしく、楽曲に浸れない。これが当時のウィーンんだといわれればそれまでだが、今の耳にはちょっといかがなものか‥‥。もう一度本腰を入れて聴きなおしてみようと思う。

gusutol さん | 山梨県 | 不明

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MVの2階席で聴いているようなまろやかに...

投稿日:2007/05/06 (日)

MVの2階席で聴いているようなまろやかに溶け合う響き。ノイズリダクション処理も適度で聴きやすい。最前列で聴くように生々しいOPUS蔵盤が出て、この録音への見方が変わったが、どこか幻想的なこの盤と気分によって使い分けて聴いている。少年期は速いテンポが好きになれなかったが、歳をとるにつれ、この異常な切迫感と退廃美の同居が気に入るようになった。

eroi ika さん | tokyo | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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