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Review List of GAVAS 

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     2013/02/25

    クレーメルはその線が細い感のある奏法のため、曲によってバッチリはまるものとそうでないものがあるように思えます。5番「春」は、そのクレーメル節がズバリ決まった快演だと思います。春の爽やかさや麗らかさというより、雪融けあたりから春が始まりつつある感じ。まだちょっと寒さの残る、けど確かに春の日差しが降り注いで動物も植物もさあ活動を始めようかな、という生命の息吹を感じることが出来る、そんな演奏になっているかと思います。アルゲリッチの独特のテンポもその絶妙な風景にこれ以上ないくらい的確な色をのせています。私の中では数多ある「春」の演奏の中でダントツです。反面、個人的にピリピリした緊張感と激しさを求める「クロイツェル」に関してはちょっと物足りませんが、「春」だけで文句なしの★5つです。

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     2012/12/12

    とにもかくにも、9番「クロイツェル」が残念でならない。慎重に行き過ぎているのか、出だしからしばらく「ノリの悪い」クロイツェルとなってしまっています。とはいえ微妙なのは第1楽章途中までで、終盤につれてヒートアップしてからは見事な演奏に変貌。ああはじめからこれをやってくれれば…と思わざるを得ません。1番〜8番は素晴らしいのひと言。バイオリンの音色はどこまでも美しく、確かな技術に加えて豊かな音楽性も感じさせます。特筆すべきは6番のアダージョで、一般的な演奏よりもやや遅めのテンポが、一度ハマるとこのテンポ以外では考えられないと思えてしまいます。是非聴いていただきたいです。ピアノのパーチェ氏も軽やかなタッチで美しい。トッパンホールでこのデュオの実演に接した際はピアノは凡庸だとの印象でしたがなんのその。それだけにやはりあのトッパンホールを熱狂の渦に巻き込んだ「クロイツェル」が録音でなぜにこうも微妙な演奏となってしまうのか不可解ですら…。

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     2012/10/27

    よく訓練されている、というと聞こえが悪いでしょうか。

    ピタリと揃った弦の音は、きわめて優秀な音質ともあいまって絶品です。
    金管もすばらしい響きで、ルイージとウィーン響との関係の良さを実感。

    いわゆる「爆演系」ではありませんが、かといって小さくまとまっているわけでもなくしっかり熱は感じられます。

    スマートな『巨人』のお手本として
    多くの方に薦められる名盤だと思います。

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