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Review List of saitaman 

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  • 5 people agree with this review
     2020/04/22

    いい意味でちょっとおっとりした感じのひと昔前のシュターツカペレ・ドレスデンの名門らしい豊かなサウンドが教会にきれいに響く。いまやすっかり大巨匠になったブロムシュテットもこの頃はまだ若く、働き盛りのきびきびした指揮ぶりである。特に「田園」はとてもいい。

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     2020/04/21

    すごいです。一言で言うなら変わったベートーヴェンです。特に、ノリノリの交響曲第7番を、どうしてこんなに暗く演奏できるのか、驚きです。第9番も、歓喜の歌という感じではありません。好悪はともかく、星の数ほどあるベートーヴェンの交響曲全集の中でも異色のものだと思います。

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     2020/04/20

    小澤征爾がDGで行った録音をまとめたBOXセット。豊かな残響のホールを生かして美しい弦楽器セクションが聴かせるボストン交響楽団との演奏が多く、ベルリオーズの「ファウストの劫罰」、オネゲルの「火刑台の上のジャンヌダルク」、ラベルの管弦楽集、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」は、美しく物語性があって非常に良い。マーラーの交響曲第1番も悪くない。また、フランス国立管弦楽団とともに演奏しているオッフェンバックの歌劇「ホフマン物語」は、ドミンゴの熱唱が実に素晴らしい。プロコフィエフの交響曲全集は、名手ぞろいのベルリンフィルが重厚かつ繊細に20世紀の巨匠の手の込んだ作品群の構造を明晰に解き明かしており、これはロシア系の指揮者とオーケストラのもの以外では、おそらく一番手に上がる全集ではないかと思う。チャイコフスキーの交響曲もよかった。協奏曲もいくつか録音されており、ムター、ツィメルマン、クレーメル、パールマン、ユンディ・リーと豪華な顔ぶれ。録音はステレオ録音が安定期に入って以降のものばかりで音質は良い。

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     2020/03/29

    アメリカの作曲家アイビスのバイオリンソナタを全て納めた2枚組のCD。率直に言って曲そのものは地味なのだが、世界的なコンクールで優勝を重ねてアメリカ中心に活動をしながら58歳にして乳がんで亡くなってしまった日本人女流バイオリニスト若林暢の見事な演奏が光る。内省的な曲調を丁寧に解きほぐし、繊細に表現している。隠れた名盤である。

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     2020/03/28

    緻密な書法で多くの作品を残したフランスの近代作曲家ケクランの室内楽作品を集めたBOXである。もうひとつ地味な曲が多い上に、一般受けする耳当たりのいい代表的な旋律の代表曲というのが無いせいもあるのだろう、素晴らしい作品をたくさん遺している割にはいつまでたってもあまり陽が当たらない作曲家なので、室内楽だけで7枚組のCDはそれだけで貴重である。おまけに、ここには世界発録音の作品がいくつか含まれている。管弦楽も悪くはないのだが、ケクランはやはり室内楽である。内省的でおとなしめではあるのだが、研ぎ澄まされていて、洗練されている。演奏は個々の演奏者の個性というより作品を尊重している感じである。ケクランもそうであるが、フランスの近代音楽では繊細な音色は非常に重要で、特に室内楽はその傾向が強くあるが、これは録音という点でも安心して聴ける。

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     2020/02/16

    アシュケナージはレパートリーが広く、非常に多くの優れた演奏を残しているが、このスクリャービンのソナタ全集はその中でも必聴といえるベスト中のベストだと思う。独特の美意識、時代を先取りした自由な形式、幻影、妖艶。素晴らしい。

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     2020/02/11

    かつてショパンコンクールで優勝したハラシェヴィチのショパンの録音を集めたBOXセット。。演奏、録音、音質、ともに素朴な感じ。ところどころ味わいがある。この録音は最新のリマスタリングで音質を上げればもっと良くなる可能性がある気がした。

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     2020/01/05

    ランドン校訂版によるハイドンのピアノソナタ全曲集。ハイドンのピアノソナタの全曲録音はベートーベンやモーツアルトに比べて数が少ないのでそれだけでも貴重だが、ブッフビンダーによるこの全集は演奏も解釈も手堅く安定している。しかもボックスセットでコストパフォーマンスにも秀でている。録音も悪くはない。ハイドンのピアノソナタは人気があまり無いだけで作品自体は良質で、交響曲や弦楽四重奏ともども、音楽職人ハイドンのプロ気質が宿っている。特に後期のものはベートーベンの初期のソナタと比べても見劣りしないし、変ホ長調の最後のソナタにいたってはかなりの傑作だ。

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     2020/01/05

    DGで録音されたクレーメルのソナタと室内楽曲のアルバムを集めたボックス。アルゲリッチとのベートーヴェンのソナタ集やシューベルトそしてプロコフィエフ、アファナシエフとのブラームス、マイセンベルグとのシューベルトなどが収められている。特に、ブラームス、バルトーク、プロコフィエフは素晴らしい。リマスタリングによって特によくなっている感じはないが、どれもデジタル録音が安定期に入ってからのものなので、音質は安定している。この内容でお安いボックスセットというのはお買い得。

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     2019/12/17

    ピアソラに入れ込んでいた頃のクレーメルらが録音した異色のオペラ。ピアソラの「ブエノスアイレスのマリア」。非常に個性的で、引き込まれる。タンゴのリズムで刻み込んでくるキーフレーズが耳から離れない。

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     2019/08/24

    1枚目のベヒシュタイン、3枚目のブリュートナーの音色が特徴的な全集。それがいいかは聴き手の好みにはなるが、やはりはっきりとした違いはあるので、聴いてみる価値は十分にある。演奏は派手な技巧的なものではなく、尖がってもおらず、しかし過度に抒情性を盛ったものでもない。どことなく品位のようなものはあって、フランス的である。

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     2019/08/15

    カンブルランは読響の常任指揮者時代に何度かコンサートに足を運んだ。非常に幅広いレパートリーを持っており、特にフランスの近現代音楽では現役指揮者としては第一人者である。この全集は長年コンビを組んでいた南西ドイツ放送交響楽団との協同で、得意のメシアンの主要な管弦楽作品を録音したものである。たぶんオーケストラの特性で少々重いと感じるところはあるが、どれも21世紀に入ってから録音されたもので音質が良く、演奏の精度が高く、明瞭な解釈で、良質な演奏がそろっている。特に、「峡谷から星たちへ」は、この演奏が一番いいと思う。

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     2019/07/15

    お買い得の5枚セット。パユは東京オペラシティで無伴奏ソロのリサイタルに足を運んでその高い技量と©集中力に感銘を受けて以来、好きなフルート奏者なので買った。一番古いものでも1996年の録音なのでどれも音質がとても良い。あまりにも有名なMozartのフルートとハープの協奏曲はベルリンフィル&アバドと組んでいる。パユ自身もベルリンフィルの首席奏者だったので、オーケストラとのコンビネーションはどれも自然でよい。有名な作品が多く収録されているので、特にパユに関心が無かったとしても、お安く買えて音も良いフルート協奏曲名曲集と割り切っても十分元が取れる内容である。

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     2019/07/14

    ハンス・オッテの「響きの書」の素晴らしい演奏を聴いて、ラルフ・ファン・ラートに関心を持ち、ペルトに続いてこちらのセットも買ってみた。音質はどれも文句なしに良い。作曲家はCDごとに異なっていて個性も違うので、作品や作曲家に対する好悪は人によってあるかもしれない。個人的にはジョン・アダムスのピアノ曲全集の1枚が気に入った。5枚目はラートのインタビューと演奏が半分といった感じ。インタビューの部分では武満徹の名前も挙がっている。

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     2019/05/26

    ようやくこの1980年代の全集もすべて聴いた。この1980年代のカラヤン全集は一筋縄ではいかない。第1に、「アルプス交響曲」「ショスタコービッチ交響曲第10番」のような1970年台の鉄壁さに勝るとも劣らない超絶演がある。第2には、マーラーの交響曲第9番のようなカラヤンの老境の抒情性がしみだしているような名演がある。第3に、ムターやツィメルマンのようなカラヤンの新たなお気に入りのソリストたちが生きのよい素晴らしい音色を響かせているものがある。アンナ・トモワ・シントウの情感豊かなソプラノも聴ける。第4に、チャイコフスキーの交響曲のように、重厚・完璧なベルリン・フィルではなくウィーン・フィルとの抒情性を際立たせたような演奏がある。その一方で、「惑星」やワーグナー名曲集のように、単にデジタル録音盤も作ったという以上の意味があまり感じられないものもある。さらに、1970年台の録音に比べると、細部のち密さとか全体的な緊張感が多少減退したかのような印象の演奏も少なくない。つまり、全体的に同じ曲が多くても、この1980年代の録音は1970年代や1960年代と比べると特徴のばらつきが大きい。ただ、1960年代と1970年代を持っていたとしても、こちらはこちらで聴く価値も持っている価値は十分ある。リマスタリングは良好で、デジタル録音の最初の時期に発売されたものに比べて音質にふくよかさがある。いずれにせよ、クラシック音楽史に残る貴重な遺産である。

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