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TOP > My page > Review List of ニャンコ先生
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2 people agree with this review 2013/05/07
レーベルを移籍してジャケット写真の化粧が濃くなったが、演奏の自然さ、音の柔軟さは変わらない。デッカの録音も、そうした彼女の音楽上の美点をしっかり捉えている。オーケストラがヴァイオリン左配置の現代型、奏法もこれまでの彼女のバロック録音(といってもバッハ無伴奏だけだが)と同様純粋に現代型である。ASMFにしては少人数の感じがはっきり出たコンパクトな響きにまとまっているのがとてもよい。たしかに、緩徐楽章のテンポの遅さは、バロック音楽の基本(第1楽章の四分音符=第2楽章の八分音符、等)を逸脱している。全体として、私のようなフィッシャーファンを喜ばせる魅力満載の出来だが、「バッハのヴァイオリン協奏曲全曲を1枚で聴ける新録音盤」の第一推薦とするには躊躇する。
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3 people agree with this review 2013/05/07
当然、将来同じ演奏家の再録音、再々録音がリリースされるだろう。しかし、この初回録音にして、すでにシェリングの名盤にとって代わる演奏を聴かせているのは驚異である。シェリングを思わせる、ややくすんでいるが輪郭のはっきりした音で、シェリングよりも遅めのテンポ、ゆったりとした間合いをとって悠然と音楽は進む。テクニックをひけらかさず、ひたすらバッハの音楽に迫って行く。シェリング演奏の「崇高さ」に対し、作曲者が少人数の聴き手の前で自ら弾いているような「親密さ」を感じさせる演奏である。とはいえ、そこに鳴っている「楽曲自体の崇高さ」に何ら違いはない。パルティータ、ソナタの各1番がキンキンした音と激しい楽想でで耳と心に突き刺さってくる通常の演奏に疑問を抱いておいでの方、だからといってピリオド楽器の響きでは小じんまりとしすぎているとお感じの方に対しては、シェリング盤の2倍の金額を払ってでもこの2枚組を手にされる価値があると保証したい。
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0 people agree with this review 2013/05/06
マイヤー&カルミナQ盤のレビューで、五重奏は一度バセットクラリネットの演奏で聴いてしまうと、普通のA管の演奏では聴く気になれない、と書いた。この古楽のアルバムではちゃんとバセットを使っている。クラリネットの音がくすんでいるのと、弦がノン・ヴィブラート奏法なので、マイヤーの現代奏法の盤とは違う魅力がある。こちらも大いにお薦めしたい。星1つを減じたのは、単に五重奏の第1楽章呈示部で第2主題直前の下降音階を、バセットなら下り1方向で吹けるはずなのに(現にマイヤーは吹いてる)、この盤ではA管による数多の録音同様、途中から上昇音階に反転させていることへの不満からである。
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4 people agree with this review 2013/05/06
バッハの無伴奏チェロ組曲全曲は、誰もが1セットは持っておくべきものだ。CD2枚で2000円を切る盤がいくらでも見つかる。その中でお薦めしたいのが「現代楽器、なるべく現役奏者、デジタル録音、現代奏法」という盤である。昔の名盤は、音楽的に優れていて、現代奏法て統一されている点では安心だが、どうしてもチェロの音が硬く、耳が疲れる録音が多い。現役奏者のほうがテクニックが上で、速いパッセージを安心して聴けるのと、デジタル録音では音の豊かさが飛躍的に向上したし、LPを想定した「繰り返しのカット」もなくなった。ところが、1980年代以降の演奏となると、現代楽器でも古楽器の奏法を取り入れたテンポの速い演奏が主流となり、聴いていてゆったりとした気分になれないものが多い。第1番のプレリュードはやはりゆったりとしたテンポとレガート奏法で聴きたい。ということで、「ゆったり感」を求める方にはマイスキーの旧盤をお勧めする(最近発売の11枚組の一部として入手するのが、今や最も賢明な選択である)。「バッハ的な厳しさ」を求める方には、現役奏者ではないが、追悼の意も込めてシュタルケルのデジタル録音盤をお薦めする。「中庸の表現、さわやかさ」を求める方には本盤がお薦めである。
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3 people agree with this review 2013/05/06
グレゴリオ聖歌については、「10枚持ってたからって何なんだ?」という感じでさすがに購入を躊躇していたが、キャンペーンの条件をクリアするアイテムとして好適なので購入。結果は「予想をはるかに上回る上物」であった。演奏、録音にハズレがないのがまずありがたい。中規模のプロの声楽団体の演奏を、適度に残響をひろって録音した私好みの盤がほとんどである。CD9は「Absalon Six」という団体名から想像のつく人数での歌唱だが、こういう少人数ものが入っているのも、セットとしての多様性が増すのでよい。個人的には、CD5、7、8に収録されたヴェネツィアの団体の演奏が最も気に入った。聖歌の歌われる教会歴、場面に変化をもたせてある。もちろんお決まりのクリスマスやイースターは外してない。以上まとめると、10枚という多様性が、かえって、入門用として買うには自信をもってお薦めできるセットだと言える。というのも、グレゴリオ聖歌のCDの場合、1枚ものを買ってみたはいいが、少人数でモゴモゴと歌っていて、聴き慣れないテンポ変化と強弱変化のせいでうす気味悪くて2度と聴かない、なんて盤がけっこうあるからだ。
0 people agree with this review 2013/05/02
「ダフニスとクロエ」を第2組曲しか聴いたことがない方は、ぜひ全曲盤を1枚お持ちになることをお勧めする。演奏良し、録音良し、価格良し、を条件に選ぶなら、このラトル盤か、他の管弦楽曲もてんこ盛りで聴けるブーレーズ指揮ベルリンフィルの2枚組のどちらかをお選びになるのがよいだろう。場面が眼にうかぶようなドラマ性において、ラトルの演奏は抜きんでていると思う。(逆に、ドラマはどうでもよくて、ラヴェルが合唱付きで創造した美しい音響にひたりたいという方にはデュトワ盤がお薦めである。)管打セクションはマスとしてもソロとしても非常にキレがよい。合唱の雄弁さは特筆に値する。ラトルがウィーンでの第九にも起用した合唱団であり、ラトルとの絆の深さによるのだろう。
3 people agree with this review 2013/05/02
リリース順に2枚を別々に購入した。この演奏に2枚組化と値下げの後で出会えた方は幸運である。ラヴェルはボレロくらいしか聴いたことのない方、ぜひご購入を。「ダフニスとクロエ」は第2組曲しかお持ちでない方、ぜひご購入を。すでに全作品を別演奏でお持ちの方、ぜひご購入を。「ブーレーズはDGに移って好々爺になってしまった」と評する人々がいかに狭い音楽観をお持ちの方たちかがわかるであろう。さらに、「カラヤン死後、ベルリンフィルのアンサンブルはレベルが落ちた」と評する人々がいったい何を聴いているのか?さっぱり分からないとお感じになるであろう。
4 people agree with this review 2013/05/02
3曲のソナタを1枚にまとめた盤は貴重である。この盤では、あまり聴くことができない1番のソナタを含め、非常に水準の高い演奏で堪能できる。練習曲とマズルカ数曲ずつを合わせた2枚組のほうを選ぶもよし、練習曲が全曲でないのに不満であればこちらの1枚ものを選ぶもよし。いずれにせよ、既に2番、3番のソナタは所有している方でも、この価格ならば、アンスネスの冴え渡ったピアノで未聴の1番を含めて全ソナタを聴き通すためにご購入をお勧めする。
2 people agree with this review 2013/05/02
ドヴォルザークのピアノ協奏曲には、若い演奏家のハイレベルなテクニックと最新録音で聴ける盤がほとんどない。この盤はそのいずれも満たしてくれる貴重な存在だ。勢い十分だが粗くないドヴォルザーク、意外にも遅めのテンポを選択し曲の細部まで表現しつくしたシューマン、どちらも独奏、管弦楽ともに非常にレベルの高い演奏を繰り広げている。例によってサラウンド再生で聴ける環境にないので、録音については2ch再生での評価になるが、非常に明瞭かつ豊かな音で楽しめる。
リトルが弾くディーリアスのヴァイオリンソナタ全集があまりすばらしかったので、協奏曲も聴きたくなった。この盤はディーリアスの弦の協奏曲を網羅したこだわりの選曲が光る。聴いてみると、ソナタ同様、「なぜこれほどの高水準の曲が、知名度が低く演奏会で採りあげられることが少ないのだろう」との感を抱いた。独奏、管弦楽ともに非の打ちどころない演奏である。録音も優秀。
7 people agree with this review 2013/04/30
東京QやアルテミスQの全集をほめておいて、この全集に言及しなかったのは著しく公平を欠いていた。この価格になった今、1セットだけ買うのならこの全集である。演奏は「伝統を受け継ぐ四重奏団の最新メンバーが、世紀の境をまたいで収録した」という事実そのものが音になって結晶したかのような完成度の高いものだ。録音も適切で申し分ない。特に2002年録音の中期が秀逸である。2003年録音の初期の諸作は、演奏者たちの確固たる自信が、逆に少し落ち着きすぎた感じに聴かせているかもしれない。97-98年録音の後期が最も「伝統」を感じさせる。東京Q、クリーヴランドQ、アルテミスQなどの、テンポと強弱の変化を大きくつけたニュータイプの演奏に慣れた耳にはやや抑制がききすぎていると聴こえる。・・・とかいったゴタクなど読み流して、迷わずまず購入し、聴き通していただきたい。
7 people agree with this review
1 people agree with this review 2013/04/30
全集で所有している。HMVでは今は全集の取り扱いがないようなので、この盤をお薦めしておく。細めで艶がある音、ヴィブラート少なめの独奏ヴァイオリンと、ジンマン指揮の雄弁で活気あふれる管弦楽が「モーツァルトはこれでなきゃ」という感じを与えてくれる。ジンマンが書き下ろしたカデンツァも良い。
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6 people agree with this review 2013/04/30
編曲ものの1〜4番、2台、3台の協奏曲を含むのがうれしい。(3台のは2台版での演奏だが、曲が聴きたいのだから、独奏が1台少ないのは気にならない。)アナログ期の録音も特にデジタルに劣ることはない。なにより、ソニーにしてはドンシャリに音調整がしていないのが聴きやすくてよい。既に何セットか全集をお持ちの方にもぜひお薦めしたい。
6 people agree with this review
2 people agree with this review 2013/04/30
独奏パートに関して言えば、最高の協奏曲全集である。管弦楽に関しては、パメラ・フランクの独奏につけたジンマン指揮のトーンハレには及ばない。(録音に関しては、サラウンドで聴く装置を持たないので、正当な評価はできないが、2ch再生で聴く限り、自然で伸びのある良い音で録れている。せっかく入れたチェンバロの音が小さすぎるが、サラウンドだともう少し近く聴こえるのかもしれない。)フィッシャーの登場で、ヴァイオリン演奏に期待できる音楽的水準がまた一段高くなったと感じている。録音風景を録画した(とはいえ曲の途中で止めないので、「まずは最初に1回通し」の場面かと思われるが)DVDも、画質はあまり良くないが、観ていてとても楽しい。
4 people agree with this review 2013/04/30
私見だが、現代楽器によるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集としては、この弾き振りがベスト盤(少なくともリファレンス盤)である。独奏、管弦楽ともに、一音たりともごまかさず、かといって重くなることなく正攻法で弾き切っている。録音も鮮明で申し分ない。
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