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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/07/03
透明人間として生まれたエンジェルと、盲目のマドーレヌの幼い時からの恋物語。貧しい母が病死してしまった幼きエンジェルが唯一触れ合えるのは、盲目の少女マドーレヌだけであったが、彼女が視力回復手術を受けることになり、2人の関係は成立しなくなるのかという展開のラブストーリー。ラストも含めてファンタジー好きにはたまらない作品だと思います。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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お習い事のお茶を通して、毎日の生き方を見直していく女性の心理を描いた作品。よくわからないままお茶の世界に入った典子といとこの美智子は、武田先生に作法を教わる。最初は形から入ればいいという先生の言葉を信じて年月を経ていくうちに、少しずつその中身が理解出来ていく嬉しさがとても瑞々しい。先生約の樹木希林の演技もやはり秀逸である。
クセのある女優として有名なフランシス・マクドーマンドがアカデミー賞で主演女優賞をとった作品。娘が殺された事件の捜査に疑問を持った母親ミルドレッドは警察署長に抗議する意味で街道に3枚の広告看板を出す。そんな彼女を逆に非難する者も出てきたりという理不尽な話だが、いろんな事件が起き始め、最後は復讐をするのか、しないのか。という人間の赦しの可能性を問うラストシーンが興味深く考えさせられる映画でした。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/07/03
1960年代のアメリカが舞台の実話の映画化作品。当時、まだ人種差別が公然とされていたアメリカ南部を、黒人ピアニストが演奏旅行する話だが、彼に雇われたイタリア系の運転手との珍道中。最初はお互いに接点のない生き方をする2人だったが、道中、フライドチキンの美味しい食べ方を運転手から教わったり、妻に手紙を書くが、文才のない運転手が、ピアニストからロマンチックな文章の手ほどきをうけたりと次第に打ち解けあっていく。 いくつかの事件を乗り越え、最後は感動の旅の終わりを迎えるのだが、これを主演の2人が見事に演じている点が特筆すべき点であろう。他の作品では、あまり存在感を示してこなかったマハーシャラ・アリは、悩みを抱えながらも人種差別を打ち破ろうとする強く気品ある人物を好演している。数々の作品で、いろんな人物になりきってきたヴィゴ・モーテンセンは、多言語を操る国際派俳優のスキルを全開にイタリア系アメリカ人を見事に演じている。何度でも観たい感動作品です。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
1976年のハイジャック事件を映画化した作品。パレスチナ解放人民戦線とそのシンパであるドイツの赤軍メンバー2人がイスラエル発フランス行きの飛行機を乗っ取りウガンダのエンテベ空港に籠城した。イスラエル軍の人質奪回の奇襲作戦が成功した歴史は有名だが、その内情をドイツ人の過激派2人の視点を中心に描いている点が興味深い。過激派だが、無実の乗客に危害を加えたくないという当時の思想と理想の接点を見つけきれない若者の苦悩が生々しい。凶悪犯のレッテルの裏にある人間性が浮き彫りになっている映画でした。
宮下奈都の原作を、仲野太賀と衛藤美彩の主演で映画化した作品。 大学の研究室で働く行助は、パチンコ店の駐車所にある屋台でたいやき屋をやっているこよみの焼くたいやきが好きで仕事の帰りに寄っていくうちに少しずつ話を交わす仲になっていくが、こよみが事故に遭い記憶障害で新しい記憶は1日しか覚えていない。 そんな彼女を支えようと、一緒に生活を始める行助は、毎日、朝になると「ここはユキさんの家?」というセリフとともにリセットされていく毎日にだんだん苛立ちを覚えていく。 2人のピュアな恋が、この苦難を乗り超えられるのか。静かな感動が押し寄せてくる映画になっています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/07/02
人気コミックを田中健を主演に、オール海外ロケで、ヘリコプターや砂漠でのカーチェイスなどをふんだんに使った豪華な作品。受けた依頼は確実に遂行する暗殺者デューク東郷が中東を舞台に活躍する。寡黙なキャラクターは田中健にマッチしている。
ソウル近郊の小さな村で、一家殺人事件が相次ぐ。毒キノコ、日本人、祈祷師、象徴的なキーワードが散見されるものの、これだという答えは提示されないまま終わる。誰が悪で、敵対しているのは誰か? それすらハッキリとしないが、唯一最初に聖書の言葉が出てくることで、信じるということが、対象物にも影響があるのではないかと想像することができる。つまり信じれば、それは神になるかもしれないし、悪魔にもなるかもしれない。國村隼の怪演は韓国でも高い評価を受けたというのも頷ける。モヤモヤ感は残るが、作品の重みを感じさせる。
当時、「復活の日」と共に日本に衝撃を与えた小松左京原作の映画化作品。 その衝撃は、コロナ禍や地震の相次ぐ現代にも繋がっている。 プレートの上に乗った日本列島は、巨大地震と共に海に沈没してしまうことが科学調査によって判明し、日本国民の多くは海外への脱出を余技なくされる。 世界各国で、日本人の受け入れが始まる。ある人は砂漠のある国へ、ある人は雪原の国へ。その後のストーリーがあってもお面白いだろうなと思わせる映画でした。
岩井俊二監督の自身の「ラブレター」へのオマージュも含めたラブストーリー。 若かりし頃の恋人の現在を過去を振りながら、そして彼らの次の世代の子供たちも交えて、瑞々しく甦らせていく。返松たか子、広瀬すず、森七菜が上手に恋心を描いている。
迫力のある映像が特長のリドリー・スコット監督が、主演にクリスチャン・ベールを据えて、旧約聖書の出エジプト記を題材にした作品。 エジプト王に育てられたモーゼが、神と対話しながら自身の出自を知り、役目を遂行していくストーリーを中心に彼の半生を描いている。 エジプトに対して、ユダヤの神が行う災いの映像が凄いですね。
ベッソン監督の女性スパイものの作品。過去にも同様のストーリーを撮ってきたが、今回は更に二転三転する作りこんだ内容で、主演のモデルさんの魅力と共に楽しめる作品でした。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/06/12
主人公の亮介が殺人を繰り返す人物の日記らしきものを実家の押入れで見つける展開は原作同様だが、映画化の際には新たな設定として、亮介が結婚を約束した女性が登場する。 この女性が、何も告げずに忽然と姿を慶してしまい、亮介の幸せな生活が崩れてしまう。 果たして、日記を書いたのは誰なのか? そこには恐ろしくも悲しい家族の歴史が隠されていた。 小説を映像化する際、文字だけの場合と違う設定にしなければならないことがあるが、この作品はとても上手く変換出来ているとと思います。 小説、さらにはコミックとそれぞれ楽しめる筈です。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/05/01
メジャーレーベルに移籍してサウンドもグレードアップした感のあるUNLIMITSのミニアルバム。ハスキーでメランコリックな清水のボーカルを中心に、哀愁のメロディが疾走する。メロディックパンクバンドであるがゆえにライブ映えしない曲もあるが収録曲はどれもクオリティが高く、音楽的には彼らの最高到達点と言えるかもしれない。捨て曲無しの名盤。
4人組メロディックパンクバンド、UNLIMITSの映像作品。「Amethyst Tour」のドキュメンタリー仕様で、日本各地でのライブ映像や、オフショットを盛り込みつつツアーファイナルの渋谷公演の模様を中心としたビデオ作品。ライブなので、演奏や歌も少々荒いが観客の熱気が彼らのライブの重要な要素であることを 切り取った作りであり、ファンに捧げた作品でもあるのだろう。
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