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トップ > My ページ > 諏訪耕志 さんのレビュー一覧
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1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2018/10/05
1997年発表。 アナログ盤の音質が素晴らしい。 ポールの歌も、ギターも、スティーブ・ホワイトのドラムも、マルコのベースも、 これ以上ないほどの深さと重さと生命感を湛えたサウンドを叩き出している。 前作 『Stanley Road 』 から、より深まった確信を感じさせるような曲とサウンドだ。 アルバムジャケットに表されている木材の素朴な質感を残しているような音作りで、 いわば60~70年代の最上級のロックが90年代に最高の音質で蘇ったような感触を与えてくれる。 ポールは、このサウンドをこそ求めてきたのではないか。 この時期のポールが、どれほど充実していたかをイギリスのリスナーたちは感じていたようで、 このアルバムも全英チャート初登場2位だった。 しかし本当は、前作に引き続いて初登場1位だった。 (何かの手違いで発売された第一週目の売り上げがカウントされなかったらしい) 1990年から始まったポールのソロキャリアは、 このアルバムが出た1997年にこそ極まり、ひとつの到達点を見いだしたのではないだろうか。 だからこそ、次にベストアルバム『Modern Classics』を出し、自身のキャリアにひとつの句読点を打ったのだろう。
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アナログ2枚組のセットを購入。 ベスト盤といえども、曲数もこれぐらいがちょうどよく、アナログ盤特有の太くて奥行を感じさせるサウンドが嬉しい。 また、ヴィニール・コーティングされたジャケットも美しく、 内ジャケットや付録の大型カードに掲載されている新しい写真に写っているポールの姿もとても粋だ。 男気溢れる太くて重いサウンドを叩き出す作品の中に、なんとも言えない滋味深さを感じる。 2000年代、2010年代における素晴らしい技術で録音されてはいるが、 そこには、まぎれのない60~70年代に鳴っていたロックやソウルの風合いが依然として脈打っている。 新曲の「Brand New Toy」は、溌剌とした歌声と共に再び若さを取り戻したような(何度目だ?!)素晴らしさ。 常に「brand new」に向かっておのれを駆り立てるポール・ウェラー。 ソロ・キャリアを踏み出してから、これで集大成ともいえるベスト盤は二度目になったが、 もうすぐ出る『Saturns Pattern』から、いったいどのような新しいドライブを見せてくれるのだろうか。
2015年発表。 9曲入りのアナログ盤を購入。 量において充分。質において充実の手応え。 傑作である! また音質もとてもよい。 確信に満ちた重い音を響かせる、1曲目の「 White Sky 」。 抑制しつつ、激しい熱情を滾らせる4曲目の「 Long Time 」。 You Tube などで聞いていては、全くこの魅力は伝わってこない。 ステレオで大音量で聴いてこそだ。 1997年の『 Heavy Soul 』 で辿りついたところから、さらに遥かここまでやってこようとは。 ロックという音楽が秘めている核心のようなものが、ここにある。 以下に続くそれぞれの曲が、とても現代的でクールでありつつ、 彼がデヴューしてこの40年で培ってきた音楽への愛と情熱が活き活きと鳴らされている。 ポップでありながら、しっかり一本、筋が通っているような、アルバムタイトル曲の「Saturns Pattern 」や「Going My Way 」。 「 I’m Where I Should Be 」 から始まるB面も、聴けば聴くほど、ポールならではの味わい深いソウル・ミュージックを味わうことができる。 その音像が熟成された独特の深みと共に豊かな色彩感をもっていることで、 不思議にも、彼にとっての新しい音楽の旅がまた始まったのではないか、と感じさせる。 さらに、ポールの歌声も、いっそうコクが増してきていて、とても味わい深い歌唱を聴かせてくれている。 個人的には、ここ数年、彼の作品からは離れていた。 しかし、この作品、買ったその日から繰り返し聴き続けていて、飽きない。 ※2015年11月追記 先日の来日公演からも一か月ほど経ち、このアルバムを聴く頻度がますます増えてきている。 発売されてからも半年経つが、何度聴いても、喜びを感じ、新しい発見がある。 アレンジやプレイの妙。 ポールの歌、バックコーラスの味わい深さ、美しさ。 曲自体の良さ。 これまでのポールにはなかったような洗練されたグルーブが心地よく、演奏がいつまでも続いてほしいB面2曲目の「 Phoenix 」。 泥臭いブルースからメロディアスなサビへ移りゆく快感をもたらしてくれる3曲目「 In The Car… 」。 この二曲をライブでは聴くことができなかったことが残念。 いまでは、ポール自身が言ったように、ソロになってからの最高傑作だと感じている。 ※アナログ盤には、デジタルコピーのためのダウンロード券がついている。
『A Kind Revolution』。 前作『Saturns Pattern』よりわずか二年を経て届けられた新しい傑作。 前作は、ポールが築き上げてきた音楽のエッセンスが見事に昇華され、更なる新しい次元に入ったことを知らせる傑作だった。 その後、たった二年でこんなに充実した音像を届けて來るなんて。 前作における新しさは目先の新しさではなかった。 積み上げられて来た仕事から生まれる充実がおのずから変転して新しいスタイルを獲得してしまう、 そんな一流の仕事人の終わりのない成長をリアルタイムで見させてもらったような稀有な作品だった。 今作は、その新しいスタイルが、一曲一曲の内にいっそう深みを増して、より自由でこくのある味わいを獲得している。 ゲストのロバート・ワイアットやボーイ・ジョージも、絶妙な味わい深い彩色をそれぞれの曲に施している。 輸入物のアナログ盤で購入したため、歌詞も全く見ていないが、音像だけでこれほどの喜びを与えてくれる。 対訳の歌詞を読めば、いっそう感銘が深まるだろう。 ポールの歌声もますます色気と活力を増してきている。 いいメロディーと知性と快感を重ねて味わうことのできるアレンジとプロデュース。 ポール自身のとどまることを知らないような驚くべき音楽への情熱と能力。 さらにそんなポールの音楽を支えるサイドメンバーの技量の高さと深さにも感嘆させられる。
4人の方が、このレビューに「共感」しています。 2018/10/05
2018年9月14日発売。発売された当日から聴きはじめて、ほとんど毎日聴き続けている。 たくさんの音楽的滋養をひそかに忍ばせながら、ポール・ウェラーならではのスタイルで貫かれている、この作品集。 その響きは、深みを湛え、静謐であり、かつ軽やかだ。 また、60歳になった彼の歌唱そのもののコクの深さが、素朴なメロディーと抑制された歌詞の向こうに見えてくる情景をこころ憎いほどひそかに引き立てる。 その味わい深さは、ここに来て、最高のものだと思う。 「全曲、佳曲だ」という聴き始めたときの印象が、日を経るほどに、「全曲、名曲だ」に変わってきた。 アナログ盤ならではの音像のふくよかさ。 そして美しいポートレートをあしらったジャケットはアナログ盤だといっそう映える。 ポール自身、「この十年ほどは、生きることも、音楽を創る仕事も、本当に充実している」と語っているが、それにしてもパーロフォンに移籍してからこの四年で創られた『Saturns Pattern』『A Kind Revolution』、そしてこの『True Meanings』の素晴らしい充実ぶりは、どうだろう。
4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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