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　2018/08/28

どなたも書いてらっしゃらないので、聴きどころを。

「宗教改革」の4楽章、序奏が終わって主部に入るところは衝撃的。悲劇的序曲は快速急行のよう。モーツァルト28番4楽章は、反面教師としてモーツァルトの様式感を考えさせますが、面白いです。カラヤン色が強くなり始める頃のベルリン・フィルの演奏中心ですが、フルトヴェングラーとは対極の演奏です。

チャイコフスキー4番、シューベルト（4枚分）も立派な演奏で、チャイ5やグレイトが録音されなかったのが惜しまれます。フランクは普通に名演。

全体的に速めのきびきびしたテンポで、私は心地よく聴けました。音質も年代相応以上で（モノラルのベルリオーズも含めて）問題ありません。 DGのボックスにあって当ボックスにないもの（ラヴェルなど）もありますが、このお値段で楽しめるなら超おトク。好みは分かれるでしょうし、何コレ損したと思う人もおりましょうが、名演、快演（怪演も少し）ぞろいの若きマゼール盤をお勧めします。