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後期ロマン派愛 さんのレビュー一覧 

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/09/14

     なんといってもキングのアポロがすばらしい!力強い歌が、激情に走ってロイキッポスを殺してしまうアポロの性格をよく表しているように感じる。ロイッポスのヴンダーリヒもさすが整った甘い歌声だが、最後の死に至るまでのアポロとのやり取りではキングに負けない力強さもあって、鬼気迫る場面となっている。ギューデンの声には好き嫌いがあるようだが(私は好きです)、やや浮世離れしているダフネの性格には合っているかも。

     ベームのR.シュトラウスのオペラ演奏は、「影のない女」(新)を筆頭に大好き!精緻なアンサンブルを基本にしながらも、ここぞという時のパワーの開放がすばらしい!また、シュトラウスのオペラはオーケストラが単なる歌の伴奏に終わらず、歌とオケが精妙に絡み合うところ(歌も一つの楽器のよう)に魅力があるのだが、ベームの演奏はオケが歌を消してしまったり、歌にオケが遠慮してしまったりすることなく、その処理が非常にうまいと思う。(ビシュコフ盤とは雲泥の差)
    とろけるような弦の響きをオケから引き出すのもベームの魅力だ。

     アルバムデータ的には、オケがウィーン・フィルであれば・・・とは思うが、ウィーン交響楽団の演奏も最高にすばらしく、十分満足のいくものだ。

     ビシュコフ版は、上にも記したように歌とオケの処理が不満だし、ハイティンク盤は、指揮は素晴らしいのだがアポロのゴールドベルクが決定的に弱すぎる。ベーム旧盤は録音が古いので、「ダフネ」を聴くならこの盤に決まり!

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