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3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/12/21
「12月のひまわり」のシングルを聴いたとき、いつもと違う感じがした。 Aqua Timezの集大成とも言える様なバラードナンバーだったのだが、それと同時にいつも以上に音色と言葉が響いてくることに気づいたのだ。 Aqua Timezが大きく進化しようとしている。 そう感じた思いがそのまま表れたのが今作「アスナロウ」だ。 一曲目の「アスナロウ」からもう既に飛びぬけている。 大地に響くような骨太の音色。 抑揚を持たせることでそれぞれの音色を引き立てるアレンジ。 現状を冷静に分析しつつ、これからへ向けて自らを鼓舞するようなメッセージ。 そして、サビの圧倒的な破壊力。 これまで19枚のシングル、6枚のアルバム、2枚のミニアルバムをリリースしているわけだが、その今までに無いまた新しい一面をここで聴けるとは思わなかった。 同時にこのアルバムが名盤だと確信した。 シングル曲のクオリティはもちろんだが、全編語りで歌われる「冬空」、民族音楽が印象に残る軽快な「ソリに乗って」、言葉の使い方響き方が頭から離れない「Dub Duddy〜ライブ前日に見た夢〜」、ほぼアコギ一本で歌う静かな「Pascal」など、次々から次へと違う表情見せつつ、それぞれの楽曲に明確な意思を感じさせるているのが素晴らしい。 デビューから10年を過ぎ、いよいよAqua Timezが新たなステージへと進もうとしている。 その意思と意味を感じずにいられない名盤。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/12/21
メロディと言葉がとにかく耳に残る。 キャッチーという言葉がしっくりくるのだが、彼らの魅力をその言葉だけで語ってしまうのはちょっともったいない。 例えば「終電ノーサンキュー」。 イントロのギターの音色が格好良いのだが、それ以上に印象的なのは言葉の響き方。 聴いているとこのメロディにはこの言葉響きが欲しいという思いが湧いてくるのだが、その思いを見事に汲んだ様な音と言葉が繰り出させれて来る。 これはセンスと一言で言ってしまっても良いかもしれないが、非常に巧みだと思う。 巧みという点においては、演奏力とアレンジ力という点も注目したい。 キャッチーさは少し間違えるとと安っぽくなる可能性もあるのだが、彼らおいては全くそういったことはない。 イントロや間奏で見せるギターソロやキャッチーさを引き立てるようなアレンジが見事で、ただの聴きやすさではなく一つの音楽として完成度の高いものに仕上がっている。 またライブ感があるのもこのアルバムの一つの魅力。 特に「どす恋物語〜あなたの笑顔にごっつぁんです〜」から「チリ〜南アメリカの細長い国〜」への流れは、どこで曲が変わったのかわからないくらい間髪いれずに次へ移っていく。 こういうのを聴いてしまうとライブでも聴いてみたいと思わせてくれるから面白い。 そして最後には「クリスマスイヴが終わる頃に」というメロディがきれいなバラード曲が待っているという、最後の最後まで飽きが来ないどころか充実すぎる一枚になっている。 さしすせそズ。 その名を知らしめるには申し分ないミニアルバムだ。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/12/21
これは良い。 すごく良い。 ポップさであったりキャッチーなメロディであったり、彼らの良さはたくさんあるのだが、あえて一言で表すとしたら、綴られた言葉を自然なメロディと歌声で紡いでいることだろう。 特に「記憶旅行」には驚かされた。 爽やかな風を感じるような流れるメロディの心地よさに酔いしれていると、感じる少し懐かしい気持ちと新しい気持ち。 歌詞にはまさにそんな想いが綴られているのだが、意識して聴かずとも自然とそれを感じさせるのは大きな魅力。 この魅力は「one」や「シンプル」にも通じるものがある。 でも彼らの魅力をこれだけで語ることはできない。 これらの楽曲が陽の部分だとしたら、陰の部分を歌った「desire」と「この夜が明けるまで」の存在がとにかく大きい。 欲望や葛藤といった心の奥底にある感情を綴った歌詞ももちろん興味深いのだが、「desire」の1番の短いサビであったり、「この夜が明けるまで」の2番のサビ後の展開など、メロディのちょっとしたフックが楽曲の深みを増しているのが何より面白い。 そしてこの2曲に関しては力強さと格好良さを感じられる演奏も注目である。 最後にはバラードナンバー「君の声のする方へ」は上記の陰と陽の部分が合わさったような楽曲。 基本はシンプルな楽曲なのだが、その中で魅せる壮大さと包み込むような優しさには惹きこまれてしまう。 ミニアルバムなので全6曲と短い内容だが、全ての楽曲が素晴らしく、ミニアルバムとは思えないほど充実した内容になっている。 この一枚は本当に聴いてもらいたい。 とにかく素晴らしく良い。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
アルバム「First STORY」で魅せた繊細でありながらドラマチックな楽曲たち。 そのどれもが素晴らしいものだったのだが、そこから更に進化を遂げたのが今回の「約束をしよう」である。 イントロの民族音楽調の音色から一気に惹きこまれてしまうのだが、それと同時に聴き手の心に幻想的な世界が自然と広がっていくのを感じることになる。 始まりはどことなく陰のあるメロディと歌声が耳に残る。 これは今という現状の憂いをどことなく感じさせ、少し切ない気持ちにさせてくるが、その憂いをサビの風が通り抜けて行くような展開がスーッと晴れさせてくれる。 このメロとサビの展開はとても心地が良い。 もちろんそれは楽曲の展開だけでなく、詩に込めれられた感情を乗せる歌声に、今まで以上の深みが加わっていることも大きい。 その歌声の魅力を感じるという点においては、カップリングの「時の旅人」も外せないだろう。 今を生きる中で感じる理不尽や憂鬱といったことに悩む姿。 全ての本質へと問いかけるような言葉は深く、重みがある。 それでも全体を通して希望を感じさせてくれるのは、詩の最後に見せる希望へと導いていく、歌声の表現力によるものだろう。 希望を歌うことは簡単ではない。 でもこの2曲は、本当に伝えたい言葉とそれを届けようとする歌声があるからこそ活きた希望を描いた楽曲になっているのだと思う。 こういう曲は多くの人に聴いてもらいたい。 そう思える楽曲だと思う。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/11/20
これからの高橋優の姿。 今までの高橋優さんらしさを活かしつつ、また新たな一歩を踏み出そうとしている様子をアルバム全体から感じることになるだろう。 シングルでもその変化に気づいている人がいると思うが、「明日はきっといい日になる」の思いっきりポジティブな楽曲であったり、「さくらのうた」のような繊細な美しさであったり、「産まれた理由」のようなしみじみと聴かせるウェデイングソングに、「光の破片」のような甘酸っぱい青春を描いた疾走感のある展開の楽曲。 リリース毎にまだ新しい一面を見せてくれるのかというほど見せ付けてくれた。 そして、そのどれもが揺ぎ無い高橋優という存在、感情そのものであった。 だからこのアルバムも間違いないと思っていたが、まさにその通りであった。 「Mr.Complex Man」こそ今まで通りの高橋優さんらしさ全開であるが、「君の背景」、「悲しみのない場所」のような優しいバラードを繊細に聴かせたり、「拒む君の手を握る」のように少し曖昧な感情を描き出すのは珍しい。 強めな言葉が並ぶ楽曲も確かにあるのだが、「アイアンハート」や「Cockroach」のように想いをぶつけつつも決め付けるのではなく、受け止めることで進んで行こうとする姿は、じわじわと感情を揺さぶってくる。 そして最後には、これらの感情を全て受け止めてくれるような「BEAUTIFUL」という壮大な楽曲を待ち構える。 この楽曲はこれまでを経た今の高橋優さんが歌うことで、ここまで活きた楽曲になっているのだろう。 冒頭の言葉に戻るが、これからの高橋優。 それを聴いて感じる最高のアルバム。 これからを歩み始めた高橋優さんはもちろん楽しみだが、まずは今ここにある最高の一枚を楽しんでみてほしい。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/11/13
息を呑むという表現が一番近いかもしれない。 ♪あいたい 言葉にすればたった4文字ではあるが、その短い言葉に込められた溢れる感情。 この言葉が歌声として響いた瞬間から、そこには張り詰めた空間が広がる。 それが感じたら、もう耳を傾けるしかない。 いや、耳が自然と傾いてしまうと言っていいだろう。 繊細で深みのある音色とメロディもこの歌声を優しく支えて、歌声の響きと余韻を活かしているのも素晴らしい。 一度聴けばその良さが伝わると思う。 だが、何度も聴くことで、この楽曲が持つ深みをしみじみと感じると、より良さがわかるのではなかと思う。
心に語りかける歌声。 古澤さんの歌声にはそんな力がある。 この「Color」という曲を初めて聴いたときは驚いた。 芯のある歌声が良いなと思って聴き始めていたら、綴られた言葉が真っ直ぐに心に飛び込んでくるのだから。 あなたが居たからこそ見えた色。 あなたが居たからこそ知ることができた色。 この色という言葉の中に詰めた色んな景色や感情。 それが素朴なメロディと歌声に乗って響き渡ったとき、その奥に秘めた想いまで伝わってくる。 それを感じてからは聴き終えるまでは本当に早い。 それくらい歌としての中身が濃くて、時が経つのを忘れてしまうのだ。 唯一無二の歌声。 この歌声から響き渡る感情を味わうには、素晴らしい一曲だ。
お洒落な音楽でありながら、どことなく等身大の親しみを感じる音楽。 北川修幹さんの音楽はそんな感じだ。 それは、リード曲である「ホントのコトバ」を聴くと気づくだろう。 思わず体が動いてしまうリズムとグルービーなサウンドに耳に残るメロディラインと、お洒落な音楽の要素を全て兼ねそろえておきながら、北川さんのどこか少年っぽさのある親しみのある歌声がこの中を響き渡ることで、お洒落だけど等身大という今までにない音楽となった名曲。 この楽曲がアルバムの始まりを告げるわけだから、この先の楽曲が楽しみにならないわけがない。 よりお洒落さを増した甘い音楽が印象的な「ぐるぐる」、独特なリズムの中にゆらゆら揺れる心の動きを描いた「ゆれる」、坦々とした進む展開の中にシンプルな想いを綴った「スナフキンになりたくて」と次々に覗かせる顔の表情が豊かでたまらない。 ここに続く「ラストダンス」がアルバムの中でも注目したい。 「ホントのコトバ」に負けず劣らずのグルーブ感にトランペットが入るなどジャズ的な要素が上質な空間を演出しているのだが、ポップなメロディと歌声が流れていくことで、最後まで優雅でありながら心地良く聴かせてくれる楽曲になっているのが面白い。 そして、感情のこもった歌声が耳に残る「ルール」と、少し民族音楽的な印象を持った「小人たちの演奏会」という静かに聴かせる楽曲が後に控えていることで、よりそれぞれの音楽の輪郭がはっきりしてくるのも聴きどころ。 どの楽曲もずっと聴いていられるほどの楽曲ばかり。 これは良いアルバムだ。
ここ最近のシングル曲は個性的なものが多かった。 有機的なリズムと音色が心地良い「こだまことだま」、無骨な音と力強い歌声で聴かせる「ライムツリー」、最初から最後までクールな音で走り抜けるロックナンバー「スノードロップ」。 この音を作ってきたリズム隊、ベースのアベノブユキさんとドラムの青山友樹さんがこのアルバムを持って脱退することが発表されている。 今の4人でできる最後のアルバム。 その内容はとても充実したものであった。 インスト曲「SN1998A」の深い音色から始まり、その深みに光を灯そうとする「ルミナリー」の音が力強く切り込んでくる。 上述のシングルでも少し触れたが、このような力強い楽曲が数多く顔を覗かせるのがこのアルバムの特徴だ。 特にnano.RIPE史上最も攻めた楽曲ではないかと思われる「イタチ」の攻撃的で巧みな演奏は、それだけでも思わず唸ってしまうほど音色に魅力を含んでいる。 独特なリズムで奏でられる曲も印象深く、「日付変更線」や「ディア」は今の4人だからこそ活きる構成だろう。 バラードナンバー「ティーポットのかけら」や「ものがたり」も、いつもより感情が強く出ている感じがあるのも聴き逃せない。 全体を通して、止まることなく進化と深化を続けてきたことが色んなところに表れている。 今の4人で作るnano.RIPEの最高の音楽を堪能してみて欲しい。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/10/02
明確な意思。 圧倒的な熱さでは無く、滲み出るような熱さを携えたアルバム。 その片鱗は先行配信の「火をともせ」で示されていた。 炎では火をともすという表現からも、今という現状を少しでも変えていけという想いが感じられるが、その感じた想いそのままを表す歌声が心を揺さぶってくれた。 そしてもう一曲。 MVが公開されている「トレジャー」で魅せてくれた大地に響くような確かな音と、広がりのある歌声と流れるようなメロディ。 この二曲を聴いたときから、今回のアルバムは今までにない面白いものになると感じていたが、まさにその通りだった。 今回歌声の圧倒的な熱さは無いが、その代わりメロディが非常に引き立っていて、こういう楽曲でも歌声が活きるのだというのを改めて感じた。 「トレジャー」もその一つだが、「最悪な朝」のようなダンサブルなナンバーや、「アサガオ」のような繊細なバラードで見せる歌声の悲しい表情もまた良い味を出している。 それでいながら「笑う魂」のようなカラーボトルらしい楽曲や、ボーナストラックの「10年20年」のLIVE Ver.が収められているなど、従来からのファンから新たに知った人にも楽しめるアルバムになっているのは嬉しい。 ここまで聴いて感じたのが、カラーボトルの今までの全てと、飾らない等身大の想いを込めようとしているんだなということ。 言い換えれば、らしさを活かしつつ、今だからこそできることを追求したからこそ生まれたアルバム。 まだまだ止まらないカラーボトルの今を感じてみて欲しい。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/10/01
聴きやすい。 その言葉が感想として最初に出てくるだろうか。 一曲一曲が短いという意味もないことはないが、ここで言いたいのはすごく耳に馴染むメロディを紡いでいて、自然と聴き入ってしまうという意味だ。 リードナンバーである「エンドオブザワールド」はその最たるもので、陰がありながらも自然なメロディと軽快なテンポと音色が融合され、一度聴けば自然と良いなと思える楽曲になっている。 その上、今作では詩の表現力が増していて、「こうじゃこうじゃ」の「♪身から出たサビしさよ」など、耳から離れない言葉を選んでいることも、今作の完成度を格段に上げている。 前作ではどちからと言えばクセになるようなメロディが多かったイメージだったが、今作のように耳に馴染みやすいメロディもまたたまらない。 これは、これからのPOLTAの方向性を決める重要な一枚になるかもしれない。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/10/01
音色が語りかけてくる。 夢見心地のような空気感。 雨の日を想像させる湿度感。 そして、回想から滲み出る切ない感情まで。 疾走感溢れる楽曲だった前作「HEROES」とは一転して、柔らかで繊細な印象を与える楽曲になっていることには驚かされた。 でも決して今までと違うものではななく、細かな音作りや確かな演奏力、歌声の存在感などは変わらず、そこに繊細さが加わったような感じだ。 それによって生まれた、奥行きと深みを持った名曲。 どんなときに聴いてももちろん良さがわかるのだが、雨の日に静かに聴くとまた良さに深みが出てくるのがたまらない。
高橋優さんの歌はやはり心を揺さぶってくる。 今までは激しく直球な言葉や歌い方で攻めてくる楽曲が多かったが、ここ数年その歌い方に変化が見られる。 今作ではそれが顕著に出ていて、サビでは声を張り上げずに丁寧に言葉を響かせているのが印象に残る。 それでも何故だろう。 聴いていると不思議と心が揺さぶられているのがわかる。 青春時代を彷彿とさせる甘酸っぱい歌詞。 情緒溢れるメロディ。 少し走り気味なサビの進行。 それを支える音色の絶妙な距離感。 これらが絡み合うように、そして互いを引き立てあうように押し寄せてくるから、こんなにも感情が溢れる楽曲に仕上がっているのだろう。 これまた高橋優さんの一つの到達点。 直球な楽曲も良いが、ここまで洗練された楽曲もまた心地良くてたまらない。
まるで穏やかな海を静かに眺めているよう。 そんな、澄んだ透明さがここには広がっている。 イントロからスーッと入ってくるアコギとピアノの柔らかい音色。 それは自然と海の情景を映し出し、そこから流れるように進む美しいメロディとともに、透明感ある歌声が乗ってくる。 1番はてこ、2番はぴかりがメインでそれぞれの想いを歌声に乗せる。 原作・アニメを観ている人はこの想いだけでも込み上げてくるものがあると思うが、それを抜きにして聴いても、二人の想いの強さが伝わってくるだろう。 それは歌詞による力もあるが、その想いを更に美しく聴かせるハーモニーの存在も大きい。 一人一人でもきれいな歌声なのだが、二人が合わさったときの心地良さはまた別格。 蒼の世界=海が結んだ二人の絆が生んだ奇跡の名曲だ。
彼らの代表曲やライブの定番曲、そしてカバー曲に新曲。 それらを全てフォークに奏でた、15周年記念のアルバム。 ”21世紀の、フォークを歌おう。” このキャッチコピーがアルバムの全てを物語っていると言っていい。 アルバムは新曲の「横顔しか知らない」から始まるのだが、これがいきなり名曲で驚かされる。 始まりのギターとハーモニカの音色から漂う雰囲気に一気に惹きこまれてしまった。 臆病な恋心を歌う歌詞の繊細さと切ない歌声も含めて、とにかく素晴らしい楽曲。 こういう聴かせる楽曲はやはりフォークの一つの魅力。 続く「N.O.」を始め、「プカプカ」、「結婚しようよ」、「生活の柄」、「さよなら人類」というカバー曲は、つい聴き入ってしまう。 でもアルバムはそれだけでは終わらない。 代表曲「おなじ話」の円熟味を増した歌声と演奏の一体感、元々カントリー調だった「長いこと待っていたんだ」をフォークに聴かせるなど、初めて聴いた人から以前からのファンまで楽しめる内容になっているが嬉しい。 そして、ラストを飾る「ちいさな冒険者」はアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』エンディング主題歌のセルフカバー。 提供された曲の時点で素朴さが良く出た曲だなと思っていたが、やはりこの二人が歌うとまた違う深みが出ている。 アルバムの最後に良い余韻を残してくれるという意味でも、たまらない一曲だ。 フォークは懐かしいというイメージがあるかもしれないが、本当は時代を映すものではないかと思う。 このアルバムでは過去と現在の時代を歌い、それを未来へ繋げようとしている姿が見えるだろう。 つまり、原点回帰と新たな出発。 その二つが見事に融合したアルバムだ。
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