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puchi さんのレビュー一覧 

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     2009/08/14

    海外にいるためにまだ入手出来てません。実家には到着してるのですが・・・悔しいので、iTUNEの試聴で全体像を確認しました。技術面では、『未来をかさねて』でのベース、ドラムリズムをコンマ数テンポ、わずか微妙に遅らせるところは、きらりと光るセンスです。矢沢はかつてドゥービーズの名ドラマー、故キースクヌードセンに、バラードのドラムが下手くそと指摘したことがあるというから、納得。逆に名曲『棕櫚の影に』等アップテンポな曲では、天才ウイリーウイークス等のベースはコンマ数テンポ、ミクロンレベルで微妙に全体より司、司と早めに奏でられて全体を牽引していく。かつてのベーシスト矢沢らしく、ベーシックトラックに対する拘りは妥協を許さない。アレンジ全体の印象だが、ギターのエッジを落とした音作りは『PM9』を髣髴とさせ、その上音量は控えめで、ボーカルを引き立たせる脇役に徹している。メロディーラインでの矢沢節は健在で、マイナーコードを基調としながら、ブリッジや要所でメジャーコードをふあっと使用することで、曲全体の印象を明るいものにしてしまうマジックはお見事。コーラスの使い方も絶妙で、グッと聴く者のハートを鷲掴みにし、泣かせのツボを外さない。また肝心なボーカルだが、1年間ライブを休んだ結果、ボーカルの艶を見事蘇らせるという効果を見事にもたらしている。

    捨て曲なく完璧なアルバムである。60歳にして、また傑作を生み出す無尽蔵の才能にただただ脱帽だ。歴史的には『I LOVE YOU,OK(76年)』、『ゴールドラッシュ(78年)』、『キスミープリーズ(79年)』、『PM9(82年)』、『E’(84年)』、『YOU TOO COOL(00年)』に続く、傑作の誕生と宣言する。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2009/06/21

    一曲だけ解説します。『棕櫚の影に』リミックスされた特長はさておき、矢沢が書き下ろした何百曲あるうち、最高傑作といっても過言ではない。1984年アルバム『E’(イーダッシュ)』の9曲目に納められたミディアムテンポのラブソングだ。まずアレンジが素晴らしい。全体のイメージはシンセサイザーを多用した1歩間違えれば無機質なテクノに脱線してもおかしくないサウンドに、ボブクラブのベースとジェイレスリーのテナーサックスが潤いと分厚い情感を与え、そこに矢沢の泥臭くソウルフルなボーカルが冴え渡る。そんなコラボレーションに故西岡恭三が書き添えた詞がまた素晴らしい。西岡氏はこの曲に暮れ行く夏の刹那な煌きに男の人生そのものを見事にオーバーラップさせ、この曲全体に普遍性を付与することに大きく貢献している。この曲が最高傑作とお薦めできるのは、アレンジ、ボーカル、歌詞が臨界点で融合そして昇華しているからだ。ハートフルでソウルフルなボーカル、美しく切ないアレンジ、お洒落でしかも普遍性ある刹那な歌詞。本当に素晴らしい。是非聴いてほしい。

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     2009/06/06

    特長ある矢沢節メロディーで、印象に深く残る。シンプルなロックンロールなのにじっくり聞くとコード進行にひとひねりもふたひねりもあって、マイナーコードで突き進むメロディラインにふわっとメジャーコードがアクセントで添えられる点は、なんか職人技って感じだ。文句無くかっこいいロックンロール。こんな突き抜けたかっこよさは『TAKE IT TIME』以来だ。

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