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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/19
数回聴いた後は半年以上もラックの肥やしと化してしたCD。ライブだから多少荒削りなところは目をつむるとしても、はっきり言って聴くに耐えるのは、あとオマケでくらいだろう。純粋に曲だけで判断して星2個、気持ち的には1個としたい。 は屋外で条件もだいぶ悪かったと聞くが、このテイクの美しさはスタジオ版を凌駕して余りある。これが含まれていたのがせめてもの救い。は曲調の親しみやすさに加えてベースのがんばりが印象的。 一方では、この1曲だけで作品全体の印象を貶めるほどのそのお粗末さに閉口した。「Many Seasons」の「Hermitage」と同じ罠に陥っている。音だけなぞればカバーになるというものではないだろう。原曲や映画の趣旨を鑑みれば、この演奏はありえない。デパートやスーパーのBGMだってもう少し情趣がある。やは、「これ何のフリージャズ大会?」という感じで、私の耳にはほとんど音楽には聞こえない。ピアノのつまづきも目立つ。もともと曲芸チックで好きな曲ではなかったが、端正さを保っているスタジオ版のほうがまだマシだ。 パート別に見れば、ミュート不足でボゴンボゴン言いすぎの太鼓もさることながら、サックスの音が気になる。などはまるで尺八のようで心もとない。もっとメリハリのあるタンギングが欲しい。ピアノもライブハウスのほうはあまりいい音ではない。 しかし何よりイラっときたのは、アルバムタイトルがベタでまんまの割に解説文が濃すぎること。いくら仕事で書いているとはいえ、よくもここまで臆面もない美辞麗句で紙面を埋め尽くせたものだと「正直絶句」した。CDそのものよりも、むしろこちらのほうが現代詩的なコラージュのアートを感じさせる。名門ライブハウスを超満員にしたという売り文句も確かに聞こえはいいが、収容人数が40人程度と知って呆れた。それってどこの新聞の印象操作かと。日本人初とか地元新聞の大絶賛とかいう宣伝も、わざとらしいピンボケのジャケット写真も、すべてが利益優先の営業戦略の一環と思えてきてシラけてしまった。 そんなわけで、コマーシャリズムの産物とも言うべき本作は、過去4作中最低の駄作である。これから西山瞳を聴いてみたいという人には、入手は難しいと思うが自主制作盤の「I’m Missing You」をお勧めしたい。その後で興味があれば本作を聴いてみるといいだろう。その音楽性の乖離がよくわかる。ただし、正規価格で購入するほどの内容ではないことだけは強調しておく。
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全体的に変に“背伸び”しているようで座りが悪い、というのが正直な印象。安心して気持ちよく聴けるのは[2]、[3]、[5]くらいか。路線変更なのか本領発揮なのかはわからないが、自主制作盤でやっていたようなジメっとした独自のリリカルな世界をもっと押し広げてほしかった。 ○鍵盤さばきの速さ、変拍子、旋律や調性のわかりにくい曲など、ある種の「玄人っぽさ」は味わえる。 ○ドラム、ベースの安定したバッキングと、流暢でパワフルなソロ。[1]のドラムソロは圧巻。 ●サポートが堅固な分、特にアップテンポな部分でピアノのフラつきやモタつきが目立つ([1]、[4]、[7])。 ●以前と同様に平板なキータッチとダイナミックレンジが、今回はむしろ裏目に出ている([6]、[8])。 ●歌心に乏しいメロディー(印象に残ったのはのテーマと[4]のリフのみ)。 ●[9]は「隠者(hermit)が住む家」、「侘住まい」そのままの原曲のデリケートな雰囲気が跡形もなく、カバーというよりパロディ。 ●曲に対する詩的想像を喚起しない陳腐なタイトリング。 ●音楽そのものよりも、ことさら主観的見解で“海外”(というかスウェーデン)での評価を印象付けようとする解説文。 ところで、西山は自身のホームページで「私自身は、アクロバティックな音楽やソロリレーで技術の素晴らしさを求めるものよりも、音楽で人間ドラマが想像できるものが好きです」と発言していたらしいが、本作のどこに“人間ドラマ”と呼ぶべきほどのものがあるのだろうか。
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