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楽人 さんのレビュー一覧 

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     2010/06/18

    ジャズ界きってのミュージシャンズ・ミュージシャンで、古くはチャーリー・パーカーからジョン・コルトレーン、近年はチック・コリアからパット・メセニーに至る様々なタイプのミュージシャンに対して、その幅広い適応性を持った堅実なバッキングで演奏を支え、あまたの名演を聴かせてくれたドラマー、ロイ・ヘインズがリーダーとなってその名伯楽ぶりを示してくれた1963年録音の名盤。この年ロイは38歳、プレイヤーとしてもグループリーダーとしても脂が乗り始めた頃なのだろう。若手ミュージシャン三人をドラムで鼓舞していく様が何ともスリリングである。最近まで入手困難な状態が続いていたが、フルート&アルト奏者のフランク・ストロジャー作の@「MODETTE」が、最近発売されたニコラ・コンテ編集のコンピに取り上げられ、その作編曲の才と共に改めてロイの変幻自在なドラムの素晴らしさを再認識させられた。このアルバムは必ずしも万人受けする内容ではないかも知れないが、今のクラブ系リスナー御用達となった前述の@や、ビ・バップからモードに至るモダン・ジャズの歴史をメドレー形式で表現したDなど、聴くほどに味わいが増す曲が揃っている。因みに、この年ロイはインパルス・レーベルにもアルバム「アウト・オブ・ジ・アフタヌーン」を吹き込んでおり、そちらもジャズ・ファンにとって聴き逃すことができない内容となっている。また双方とも録音を名エンジニア、ルディ・ヴァン・ゲルダーが担当しており、聴き比べるのも面白いと思う。

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