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　2009/11/15

ブルージーな味でほぼ統一された感の有る一枚と思われ、復活後3作目となる本作は、過去2枚の傾向のどれとも合致しない、相変わらず「そのときにやりたい音楽をやる」彼ららしいアルバムと言えそうです。

さて、僕は彼らのメロディアスな側面、リズムに乗った重さもあるポップセンスが気に入って居るので、それらが相当希薄な本作への感想は、僕としては厳しいものがあります。1st〜3rdまでの彼らを気に入ったオールドタイマーは手を出さない方が良いのは勿論の事、前作や前々作を気に入った人にも、注意が必要では無いかと思います。

某雑誌では80点代後半と持ち上げられましたが、このようなHM/HR系アーティストによるブルーズ色満載のアルバムが国内でブレークした前例は余りに少なく、数ヶ月を待たないうちに中古屋さんに現れるのではないかと危惧します。内容の練りこみ具合とその出来栄えの高さは僕には理解出来ますが、楽しめるかどうかは話が別で、僕には全く楽しめませんでした。

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　2009/06/30

大ベテランの彼らの作品ですが、落ち着いて楽しい演奏と思いきや、超ド級の真剣勝負、今年のベストアルバムに余裕で食い込みそうな予感です。

オープニングIn Timeからもうガッツポーズですが、本作のハイライトは4・5・6・7・8曲目の怒濤の泣きとドラマシズムの連発です。ずっと持ち続けた持ち味と、新しい感性がしっかりかみ合って、これまでに無い完成度にたどり着いているのでは無いかと思います。