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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/06/11
「スターウォーズ」の名に恥じない傑作です。今回は、新キャラクターも新メカもほどんど出ません。 スターウォーズ42年の歴史で勝負しています。 これが最高でした。 冒頭から最後まで、息つく間もない展開。全エピソード中、 もっともスピード感にあふれています。それでいて、お客を置いてけぼり にせず、しっかりとお話に引き込みます。今まで築いてきたキャラクター を中心にお話をつないでいるのが大成功しています。 そしてスピードがあるということは、次から次へと興奮、そして 感動が押し寄せるということです。私も何度も手に汗握りました。 私は、エピソード9は「友情と絆の物語」だと思います。主人公の レイ、フィン、ポーのトリオ。ジェダイの末裔であるルーク、レイア姫、 そして彼らを取り巻く人々が常に助け合い、互いを思いやって、銀河の 正義と自由を守るために戦います。スピード感と相まって、いわゆる 「胸アツ展開」です。 緊張感あふれる中でのコミカルさも十分に光ります。この面では C−3POが今までにない活躍を。さすが、全エピソードに登場した 重要人物です。 このほか、主役のレイ=最後のジェダイの騎士は、エピソード7や8 の登場時と比べると格段に美しく、強くなっています。 そのレイを、過去のジェダイたちが励ます場面があります。すごく感動しました。
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主演はウィル・スミスです。SF設定も あるアクションものですので、大いに期待しました。 今回のスミスはアメリカ政府の秘密組織で殺し屋の役として 登場します。政府に敵対する危険人物を排除する凄腕です。 しかし、黒幕の陰謀により窮地に追い込まれます。 冒頭30分でいきなり激しいバイクアクション、しびれます。 さらにヒロインもいきなり強い。 ですが、この後失速してしまいました。 アクションもじゃんじゃん盛り込まれますが、いかんせんお話が 退屈です。 中盤から敵の兵士とスミスが、クライマックスでは黒幕を交えての 展開になります。この3人の関係が、ジェダイの騎士というか、 ダースベイダーとルークというか、どこかで見た感じ。 ついでに人間ターミネーターが登場。その正体も、すぐにわかって しまいます。 うーん、期待が大きすぎました。主人公が敵の兵士と一緒に悩むより、 スカッと決めてほしかったですね。
T2の続編ということですが、T1とT2の主役(ヒロイン)の サラ・コナーを再び登場させるための「続編」といった感じ でした。つまり、T2の現代的アップデート作品になって います。T2をダラダラと引きずっていません。過去のシリーズを 見ていなくても独立したSFアクション映画として十分に楽しめます。 しっかりと織り込まれています。 ・悪のターミネーターによる問答無用の殺戮 ・重量車両のカーチェイス ・どこまでも追いかけてくるターミネーターの無機質な恐怖 ・絶望的な逃避行 ・ヒロインが立ち上がって、ターミネーターに挑む おもしろい映画の続編は、スケールアップしなくても 普通にやれば十分おもしろいと思っています。逆に無理矢理 スケールアップに走ると失敗していると思います。 先にも書きましたとおり、今回の新作もT2のおもしろさを 現代でしっかりと描くという方針が成功し、安定のおもしろさ… と油断していましたら、最後の戦いはすごかったです。
お話は、エルサとアナの姉妹が王国を救うために冒険へ 向かうところから始まります。 この旅立ちの場面と、ある決意を固める場面のエルサの 美しさと勇敢さといったら! 第1弾はアナ中心だったように思いますが、今回はエルサに スポットが当たったと思います。 この映画はミュージカルですので、ここぞというところで 登場人物が歌います。主役の松たか子と神田沙也加の歌の表現力もすごいです。ミュージカル 俳優としてやっていけるのではないかと思います。 また、エルサとアナの姉妹の特別な絆もしっかりと描かれていました。 登場人物全ての表情や仕草が優しさに満ちあふれています。この辺りは さすがディズニーの王道アニメだと思いました。
この映画での長澤まさみさんの魅力はすごいです。体当たりの演技と コメディエンヌぶりに圧倒されます。 何か一言でも書いてしまうとネタバレになりますが、 わかりやすすぎる展開で、途中まで「ちょっと退屈かなあ」と 思って見ていたのですが、いい意味で完全に裏切られました。ものすごくおもしろいです。 江口洋介さんの悪役ぶり、かっこよさに竹内結子さんの謎めいた演技もすごい。 この大物2人が映画を引き締めてくれました。 三浦春馬さんタラシぶりも、詐欺師映画にぴったりです。 笑い大量でスリル満載。とてもおもしろかったです。
予告編を見て、「雪山のアクションって、あまりない設定だ。ニーソン主演だし きっとおもしろいだろう」と思って見ました。 しかし、全くおもしろくありません。 冒頭から早い展開ですが、その後中だるみが続いて最後までその調子。 全く盛り上がりません。 盛り上がりというか、お話と映像が殺伐としています。 さらに、アクションもほとんどありません。 序盤にばらまいた伏線もほったらかし。後味にいいも悪いもなく、 ただ終わるだけです。 ちなみに予告編での決めゼリフが 「全員、除雪だ!」です。悪者を徹底的に懲らしめる ニーソンを楽しみにしていましたが、期待はずれでした。
今回は、脚本に人気ベストセラー作家の辻村深月氏を迎えています。 この方、ドラえもん&藤子F先生の熱狂的なファンとして有名です。 例年になく、お話をひっぱります。なかなか核心にたどり着きません。 私が読んだ辻村氏の小説は、みんなこんな感じなのです。 小説と同じやり方をして大丈夫なのかと不安になりましたが、そこは辻村氏と映画スタッフが練りに練ったのでしょう。 月面の異世界、のび太が作った月面の住人、月面のカーレースなどなど ファンタスティックな場面が次々と繰り出されます。見ていて飽きません。 それから、今回は対象年齢を下げました。しかしクオリティは下げません。 最終決戦を前にラスボス(声優が吉田鋼太郎)とドラえもんが短い やりとりをしますが、これがよい。子供にも大人にも、しっかり届くメッセージ。 さすが、ベストセラー作家です。 ラスボスの正体もよかったです。辻村氏はSFをわかっていますね。 また今回は映画のテーマに「ともだち」を前面に出していました。 のび太とゲストキャラクター・ルカの友情に絞って描いたのも、子供たちに わかりやすかったと思います。映画スタッフが脚本を辻村氏に託したのは正解と言わざるを 得ません。 おもしろかったです。
私の見所ですが、 まず、ベテラン名声優が集結、迫真の演技を披露しています。 この人たちが主役をはって暴れ回る映画は、もうなかなか出ないのではないでしょうか。 主役の冴羽はもちろん神谷明。コミカルな表情とシリアスなセリフ、 見事に演じきっています。個人的にはドタバタしたセリフ回しが やっぱり楽しいです。 相棒の槇村香を演じる伊倉一恵のボーイッシュな感じが自然体でいいですね。 冴子役の麻上洋子(現:一龍斎春水)もさすがのの妖艶な演技です。 そして作画が手描き風です。太くて柔らかみのある、それでいて 原作の劇画感を損なっていません。アクション場面ではCGを多用して、古さを感じさせないところ は見事です。 ストーリーは前半はコミカル中心で時折アクションを入れて飽きさせず、後半がドーンと派手な アクションを展開。お話も悪役がはっきりしていてわかりやすいし、女好きの冴羽に対して、 ツンデレな香という構図もこれまたはっきり描かれています。 最後に「シティーハンター」といえば、小比類巻かほるさん「City Hunter〜愛よ消えないで」 ですが、おお、最高の場面で流してくれました。 こんな感じでとてもおもしろかったです。
感想は、「最初のガンダムのポケットをたたいても、もう何も出てこない」 です。 この作品は、「機動戦士ガンダムUC」の後日談にあたります。 「UC」は最初のガンダムおリアルタイム世代にアピールするために、 直系に登場するキャラクターやモビルスーツがどさっと登場します。 しかし、過去の作品の引用を増やすことは、作品自体の魅力薄めるという、 いわば「諸刃の剣」的な側面もあります。 「NT」をみて「もういい」と思ったのは、まさにこの点でした。 「NT」には最初のガンダム系列のキャラクターは、あまり登場しません。 逆に「UC」のキャラやモビルスーツは重要なキーとして登場します。 しかし、お話の根幹を最初のガンダムに頼っています。 最初のガンダム系列作品は、過去の作品をある程度知っておかないとおもしろさがわからない、 という点があります。これは長期にわたるシリーズ化のためやむを得ないかも しれません。 しかし「NT」はやりすぎではなかったか。映画として大々的に公開する なら、単体作品として楽しめる作りにするべきではと思いました。
ワシントン演じる主人公/マッコールは、過去の罪を償う ために、自らの命をなげうって、正義を全うしようとします。 この作品は、アクション映画として地味な部類に入ります。 また映像も、CGを多用したきらびやかなものではなく、 リアリティのあるものになっています。 これらが逆に効果的で、マッコールの正義感を観客にぐいぐいと伝えてきます。 マッコールの苦み走った表情、一方で困っている人に向ける慈しみの ある目線。ワシントンの演技は素晴らしいです。 私は、法が裁ききれない悪や法の目から逃れる悪を徹底的に こらしめる話が大好きです。「イコライザー」シリーズは まさにこれ。アメリカの現代版「必殺仕事人」です。 2でも、卑怯者に対してマッコールが正義の鉄槌をこれでもかと 振り下ろします。 ところで、第1作とこの作品(第2作)では、いわゆるスケールアップはしていま せん。前作もものすごく面白いので、無理に持ち上げる必要は なかったのです。 強いて言うと、今作ではマッコールの過去や内面を、前作より 深めに描いていました。 というわけで、実に面白かったです。
「文化」のとらえ方に、「ハイコンテクスト文化」と「ローコンテクスト」文化 があります。 「ハイコンテクスト文化」とは、たとえば、空気を読むことが 美徳であり、徹底して説明しなくても相手は察してくれる。 これでコミュニケーションが成立する文化です。日本が まさにハイコンテクスト文化です。 一方の「ローコンテクスト文化」は、様々な文化や価値観を もった人が社会を構成しているため、言葉によるコミュニケーション を重視します。さらに、わかりやすさも重要です。 これの代表的な国がアメリカです。 ハリウッド映画は、多種多様な人々が見ます。ここ数年は、 中国でヒットするかどうかもポイントです。ですので、徹底した ローコンテクスト文化に基づいて製作されています。 わかりやすいストーリー展開、事前の予備知識は全く不要、 映画を見終わった後は「おもしろかった!」と頭に残ります。 前置きが長くなりましたが、「ミッション:インポッシブル フォールアウト」も まさにこのような映画でした。 この映画は冒頭から知らない人物名や組織名が次々出てきます。 しかし、わからなくてもストーリーにどんどん引き込まれるのです。 ダイナミックなアクションとトリック、緩急をつけた展開、 トム・クルーズの56歳とは思えないかっこよさ、チームワーク、 謎の美女、スリリングに盛り上げる音楽。てんこ盛りですが、全部が映画を活性化しています。
ブルーレイとしての評価ですが、画質、音質ともに想像以上に素晴らしかったです お話ですが、冒頭のライブシーンから一気にバイクアクションに流れ込む展開で すでにヒートアップします。これぞ「ロックンロールの寓話」でしょう。 この映画、本国アメリカでは全く評価されていません。しかし、ここ日本 では異常な人気を誇ります。ただしリアルタイム世代限定かもしれませんが。 実際に映画のレビューを見ると、リアルタイム世代の熱い評価につられて見た若い人は、 「つまらない」と書いています。 でもいいのです。この映画のおもしろさはリアルタイム世代の特権だと思うのです。 上映当時、今ほど情報が少ない中でどうやってこの映画を見つけたのか。思い出してみると 当時はやっていた「サントラ映画」だったからだと思います。主要な曲が劇中で演奏されますが、 ストーリーと曲が見事にシンクロしています。「映画とロックの融合」という 言葉は、この映画にこそふさわしいと思います。
残念ながらおもしろくありませんでした。 ソロ船長のワルぶりが全く描かれていません。 「若き日」です。最初からワルの人はいないでしょう。しかし、これは ないです。極限でソロがかますジョークもありますが、ちっともおもしろく ありません。 また画面に出てこない人物名または組織名が飛び交い、 誰が誰なのか、さっぱりわかりません。 そしてこれが一番難しかったですが、物語の背景がわかりませんでした。 冒頭、帝国軍の戦闘場面があります。相手は反乱軍と思われますが、よくわかりません。 お話の「つかみ」に失敗しています。 もうSWの番外編はこれっきりにしてほしいと思います。
この人の作品では少数になる、誰も人が死にません。 基本的に青春小説ですが、そこは誉田哲也、ミステリーテイストも あります。 そしてこの作品がロック小説です。楽器を演奏したりバンドを組んだりしている方なら、 もっと楽しめると思います。 それから、70〜80年代の洋楽ミュージシャンやアルバムが結構出てきます。これも楽しいです。
スターウォーズ・エピソード1でジェダイマスターを演じたリーアム・ニーソンが主役です。 いきなり、会社から解雇される場面から始まります(人ごととは 思えない)。弱り切ったところで、通勤電車内で事件に巻き込まれ ます。 クワイ=ガンを演じてからもう19年。今作もアクション系ですが、 年齢相応の役でした。先の読めない展開に、観ている方と同じように 動揺します。アクション場面でも、敵にかなりやられてしまいます。 今作のおもしろさは、ニーソン一人アクションではなく、 サスペンス色を強めたところだと思います。敵の正体や目的が 全くわかりません。見ている人も主人公と同じように混乱します。 そして、主人公は元警察官でした。従って、しっかりと正義を守る ことも描かれます。 アクションは弱めですが、その分列車が暴走するところなど映像がすごいところがあります。
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