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邦画好き さんのレビュー一覧 

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     2012/02/28

    木下恵介監督の初めての本格的な時代劇。「四谷怪談」というのがおもしろいが、題名に新釈とある通り、亡霊出現は関係者の心理的なものという合理的な解釈である。ホラーを期待される向きには少々肩すかしだが、人間ドラマとしては結構面白い。出演者は多数の新劇俳優が出ていて、壮観である。ことに直助権兵衛に扮した滝沢修の存在感は他を圧倒している。メフィストよろしく上原謙の民谷伊右衛門を破滅の道に誘う。なお、GHQはチャンバラを禁じていた時代だが、冒頭の囚人の暴動シーンは刀で囚人を斬る役人の姿もあって、必ずしも徹底されたものではないなという印象も受けた。

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     2010/04/01

     シリーズ第1作。増村保造監督のフィルモグラフィからすると戦争三部作の最初の作品ということになる。(「陸軍中野学校」「赤い天使」が後に続く)

     内務班という軍隊の末端組織で繰り広げられる非人間的な行為は「真空地帯」などでお馴染みだが、これは逆手にとって、上下関係などを見事に吹き飛ばす痛快な劇になっている。演出のスピーディなところはここでも全開。溜飲の下がること請け合いの痛快作である。

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     2010/04/01

     西部劇風なのが、岡本喜八監督らしい。勝新太郎と三船敏郎の二大スターのユーモアを交えた共演はなかなかに面白いと思う。紅一点の若尾文子も余裕ある演技をしていると思う。確かシリーズ初めての登場ではなかったか。
     脇役も新劇の大御所・滝沢修が人格者だが、裏の顔を持つ商人を演じているし、往年の時代劇スター、アラカンこと嵐寛寿郎も誠実な老人を演じていて、大物揃いである。岸田森の殺し屋も凄みがあっていい。
     黒澤映画の三十郎がそのまま出てきたようなところは流石に問題になったようだ。三船は東宝の営業サイドからクレームをつけられている。この映画は大映配給の作品で、版権が東宝に移管されているようだ。DVDも同社から発売だが、封切り当初の姿で収録されているのは、観客側としてはありがたい。その英断をここで讃えたいと思う。

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     2010/04/01

     山本薩夫監督は黒澤明監督と同い年で今年生誕100年の当たり年で、そういうことからもこの作品の国内盤DVDリリースを喜びたい。海外盤の画質の悪いものしかなかったからだ。山本監督としては座頭市を狂言廻しにして、大原幽学(映画では秋穂と変えてある)の業績を描こうとしたと思われる。その点いくぶんシリーズの中では変わった雰囲気を持った作品である。大映マーク(これも発売元の東宝の英断で復活を願う!)の後、「勝プロダクション第一回作品」と出る。勝新太郎自前のプロダクション立ち上げの記念碑でもある。永田雅一社長はいつまで続くか、やってみろという捨て台詞を投げつけたが、没落は永田社長の方が先立ったのは皮肉である。独立プロの苦労を知っている山本監督はうってつけと考えたようだが、製作姿勢が異なるのでしばしばトラブルになったと言われている。後年の「影武者」のトラブルの萌芽みたいな話が伝わっているが、決裂せずになんとか映画は完成したようだ。
     勝が唄う「座頭市の歌」もこの映画で初めて流れたのではないか。

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     2010/03/03

    この商品番号が正しいとすれば、2枚組の「50周年記念盤」のはずです。仕様は2枚組でスクイーズ収録でDISC1にはシネマスコープ版の本篇、DISC2にはドット・AO版の本篇が収録されています。ここのカタログには価格が倍する商品もあり、そちらがそうなのか、表示が曖昧で不明です。何とか善処していただけないだろうか?

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     2010/01/15

    いちばん講談ネタに忠実な映画だという。そしてわずか11日で撮影したという逸話も残っている。映画はうまくまとまっていて、娯楽要素は満点である。思想的な深みはないが、早撮りの名手・渡辺邦男監督の面目躍如の作品。因みに長谷川一夫の内蔵助と滝沢修の上野介の組み合わせは、6年後のNHK大河ドラマ「赤穂浪士」で再現されることになる。

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     2009/12/31

     先ごろ公開された「沈まぬ太陽」と同様、実話に基づいた話である。経営の根幹にかかわるところや政治の裏面にまで及んでいて実にスケールは大きい。これを「白い巨塔」でも名を挙げた山本薩夫監督がみごとにさばいている。同じような石川達三の「傷だらけの山河」も手がけているが、ここでは政治の世界に足を深く踏み込んだ内容となった。政治家は当時の有名な人物に似た俳優を起用して話題にもなった。これは次の「金環蝕」「不毛地帯」にも引き継がれる。
     この原作はTVでもドラマ化されていて、この映画公開時にも放映され、そちらも力作だった。しかし、最近放映されたドラマは映画の足元にも及ばない。近親間の確執に焦点をあてすぎて、肝心の社会的広がり観のないものになったからだ。
     出演者はいずれも達者な演技者ばかり。今観ると懐かしい顔ぶれである。ただ、ややナレーション過多のところが気になり、それで星を一つ落とした。

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     2009/12/01

    歌っているのは作曲者の夫人で、このライヴの数ヵ月後に亡くなっているんですね。多分歌っている時も苦しかったのでしょうか。しかし、内容はスペイン語によるパブロ・ネルーダの5つのソネットで、愛の歌です。夫の作品をいとおしむように歌唱しているのは愛の力でしょうか。実のところ何の予備知識のないまま、手にしたものです。解説に亡くなった旨の記述にで出くわした時はショックでした。

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     2009/10/16

    このシーズンもリアルタイムで観た記憶があります。音楽もややくだけたロック調のものに変化しているし、女性のファッションもミニスカートそれもかなり短いものになっていて、風俗も変化していることが見てとれます。ただ、メンバーを選ぶシーンもなく、いきなりドラマが開始し、司令までが発端篇となり、それからあのタイトルが始まるという構成だったのは、このDVDで初めて知りました。確か放映は前のシーズンと同様の構成に組み替えられていたように記憶していたからです。ともかくもやや軽いタッチになっているのは否めず、そこらあたりが不満ではあります。また、日本の出てくるエピソードがありますが、これがまた噴飯もので、この時代でもまだ認識が改まってないのかとガッカリした覚えがあります。日本国内と沖縄と中国を混ぜ合わせたような風俗、警官もサーベルをしている戦前のものと指摘したらキリがありません。

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     2009/06/30

    「心中天網島」以来の篠田監督の近松ものである。出だしはなかなか重厚である。武家社会の不条理を訴えるのは1958年の今井正監督の「夜の鼓」などと同じである。ただ、生首が出たり、斬り合いの時に血飛沫が飛んだりともう少し配慮してもいいのでは思える部分があり、残念である。配役は申し分なし。

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     2009/05/21

    時代劇と思ったら、冒頭は渋谷の通りを救急車が疾走するところか始まる。現代のサラリーマンが先祖たちの行いを振り返るという趣向である。中村錦之助が七役に扮して熱演する。力んだ演技がなく、この映画では好感が持てた。ことに現代劇は珍しく貴重だと思う。

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     2009/05/21

    今井監督初のカラー作品。霞ヶ浦の風景がたいへんきれいで、それだけでも一見の価値がある。演出は今まで通りけれんみのない演出で農村の抱える当時の問題をあぶりだす。座談会で戦前の「土」に匹敵する映画を作るという意気込みの企画だったと監督自身から聞きました。

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     2009/05/21

    この映画は少し思い出がある。中学1年の時に学校の講堂で上映されたのを観ていたら、何故か途中で中止になった。その後、名画座でも殆ど上映されない状態。この映画に反対するグループからの圧力があったからという。やっとフィルムセンターで思いを達したが、門前には反対グループの人たちがビラを配っていたのを思い出す。やはり観て中味を云々すべきものと思う。したがって第2部ともどものDVD化は歓迎すべきものと思うし、ありがたい。

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     2009/05/21

    所謂、民主主義啓蒙映画の一つだが、目的をうまくオブラートにくるみ、映画としても楽しめるようになっている。戦争に負けた直後はたいへん生硬な映画が多かったようだが、4年も経つと少しは心の余裕が出来たのかもしれないし、GHQの担当が替わったのも大きかったのかもしれない。登場人物では伊豆肇扮する学生が面白い。PTAの会議での高堂国典の老人とのやり取りは秀逸。

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     2009/05/13

    篠田正浩監督の初期の代表作。ラストのテンポの良さはとても印象に残っている。事実が次々あかされ、驚きの連続のうちに終わる。基本的にはやくざ映画であるが、東映のそれとは全く違う味わいのある映画である。

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