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u.f.o.313 さんのレビュー一覧 

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     2021/07/01

    イランの映画といっても、いったいそれがどういう映画なのかピンと来ない人も多いことだろう。ただ、ひとつ言えることは、イランという国の政治的背景もあって、表現が決して自由に行えないなかで作られた作品が多いということだ。アッバス・キアロスタミはイランの代表的な映画監督ではあるが、彼の出世作とも言える、本製品の三部作もまたそのような制限のなかにあって作られたと推察される。ストーリーや背景は一見とても素朴ではあるのだが、彼はこれらの作品で子供の視点を利用したり、素人を役者として使ってみたり、ドキュメンタリー映画風な作り方をして、リアリズムの中にフィクション、そして決して表向きには表現できないメッセージを浮かび上がらせることに成功している。彼が小津安二郎の影響を色濃く受け、リアリズムの深度と同時にフィクションのなかにある重みを追求した姿勢はイランに馴染みのない日本人にも伝わる部分なのではないかとも考える。彼のこれらの作品をブルーレイの豪華パッケージで手にすることができる日本人は、とても幸運だとも思う。

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     2021/07/01

    個人的に、故人の体を借りて恋に落ちるという筋立ての話にはとても弱く、この作品と「天国から来たチャンピオン」は永遠の「切ないシリーズ」として自分の心の中に君臨する。とりわけ、こちらの作品はブラッド・ピットのチャーミングさと、アンソニー・ホプキンズの優しさがじんわりと伝わるようなお芝居のハーモニーが絶妙で、作品全体になんともいえない温かみを与えているところがとても評価できる。単なるラブ・ロマンスものとして片づけられるのはもったいないと感じる作品のひとつだ。

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     2021/07/01

    「レ・ミゼラブル」自体、あまりにも有名な小説であり、ミュージカルとしても多くの人に愛されているのは周知のことだと思う。私も実際のミュージカルを何度も見ているが、それがハリウッド作品になると聞いたときは不安と期待が半々という感じだった。まず、キャストを見た段階で、自分が本来持っていた各キャラクターのイメージと合っている、あるいは合っていないなどの色々な感情が沸き上がったのは事実でもある。だが、実際、映画作品としてできあがったものを見たときは、まず、ほとんどの俳優の歌唱と演技の力量の高さにかなりの感銘を受けた。さすがハリウッド・スターなだけあって、みんなお上手である。ジャヴェールはグラディエイターのゴツさが若干見え隠れしていたが、ジャン・ヴァルジャンにはウルヴァリンの片鱗は見受けられなかったし。ファンティーヌにいたっては決してプラダを着ていたわけでもなければ、キャットウーマンのような妖艶さもなく、歌唱時の説得力はすばらしかった。そして個人的に一番泣いたのは、普段、舞台を見ても泣かないマリウスの独唱のシーン。おかげで、「ファンタスティック・ビースト」を見る度に少しだけ泣きそうになる。
    ということで、「レ・ミゼラブル」の世界に触れたことのない人はぜひ、この作品を見てまずは感動してほしい。そして、次は原作やミュージカル舞台にも興味をもっていただきたい。

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     2021/07/01

    この映画の原作は「ゾンビ」映画の第一人者でもあるジョージ・A・ロメロの代表作「ゾンビ」のヒントにもなったと言われている。それくらい、その世界観は恐ろしい。ただ、多くのレビューにもあるように、前半はとにかく怖くて目が離せないのだが、主人公が孤独の恐怖から解放される辺りから、ごくごく普通のSFサスペンス的な展開に変わってしまう。ただ、前半の世界観が良すぎるので、そこを見るだけのために何回も見てしまうところが私の弱さだ。ウィル・スミスも後半がかっこよくないというわけではないのだが、前半の方が断然かっこいい。

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     2021/07/01

    この世にミュージカル映画の名作は数多くあるが、この作品のようにありとあらゆる面において芸術性が高く、かつ多くの人々の心に突き刺さったという作品はそう多くはないと思う。まず、芸術性の面で言うと、カメラワークによる視覚的な効果が主人公の心理状態とリンクしているかのように不安定でもあり、スリリングなのが斬新に思える。この映画では多くの場面がドキュメンタリー映画のような臨場感を持って展開されるのだが、いざ主人公が別世界へと逃避して歌い踊るシーンへと切り替わるときには、シームレスさを装いながらもくるりとそれまでの世界観が一変するような映像効果が施されている。このゆらゆらして陰鬱な視界が急に明るくなりライブ感いっぱいになるという落差のある展開が実に爽快でおもしろいのだ。また、音楽面で見ても、本来一般受けしないようなビヨーク独特の音楽世界がストーリーの語り部として成立しているのにも驚かされる。しかも、その音楽をビヨークと大女優のカトリーヌ・ドヌーヴやトム・ヨークがデュエットをしたりするのだから、贅沢極まりない。更には、主演のビヨークの演技力も真に迫るもので、一介のミュージシャンが演じているとは到底思えないほどレベルが高い。ここまでだけでも、十分にカンヌ映画祭の最優秀賞を獲れそうなものなのだが、ダメ押しなのが、この映画のストーリーだ。それはまるで、北欧版「おしん」とでも言ってもいいくらいに理不尽で悲しい。実際、あまりにも悲しい内容なので、好き嫌いの評価は分かれるところかもしれない。ただ、そうはいっても、この映画全体を通しての芸術性とプロットそのものの重さが融合してもたらす凄まじいインパクトは多くの人の心に深く残るものとなったはずだ。

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     2021/07/01

    アメリカの黒人アーティストの伝記もの映画はたくさんあるが、これほど「壮絶」な人生を綴った映画はあまりないのではないかと思っている。ティナ・ターナーはアメリカを代表するR&Bシンガーでもあるが、日本では80年代前半にヒットした「What’s Love Got to Do with It」のロックのイメージが強い。そして、そのイメージを裏付けるかのように、この映画を見ると、彼女の根底にはやはりソウルは確かにあるものの、相当ロックンロールな人生を送って来たのがよくわかる。本当に凄まじい人生としか言いようがないので、生ぬるい人生を送っていると自覚のある人は一度これを見てみるのもいいかもしれない。

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     2021/07/01

    魔夜峰央の豪華絢爛にして、エグい世界観を実写化するとは、どんだけ無謀なことをするのだろう、東映さん…と思ったのは私だけではないはず。ただ、幸運にも、日本には劇画キャラのドギツさと濃さを実写化するのに長けた武内英樹という監督が存在していた。この監督の力量とセンスは「テルマエロマエ」での実績で既に証明されていて、公開前から本作の成功は間違いないと信じていた。そして、事実、期待を裏切らないキャスティング、素晴らしいテンポ感と豪華なカメオ陣…。魔夜峰央ファンでも納得の出来栄えと言っていい。

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     2021/07/01

    第二次世界大戦におけるホロコーストのヨーロッパでの犠牲者はユダヤ人に次いでポーランド人が群を抜いて多い。この映画では、ユダヤ人と同じようにナチスによって迫害されたポーランド人の1人の女性を主人公としている。そして、その女性の人生のなかで幾度となく訪れる岐路での選択がテーマになっている。時代に翻弄され、何かを選択する度に自責と絶望の気持ちに打ちのめされながら、必死に生と死の狭間を歩き続け、そして最後の選択に至る主人公。
    演技派としても知られる大御所メリル・ストリープが初めて主演女優賞のオスカーを手にした作品。原作からしていい作品なのは明らかだが、この主人公を演じ切ったのには、さすがとしか言えない。

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     2021/06/30

    主に特撮好きの間でカルト的な人気を得たこの作品に私も漏れなくはまった口だった。低予算の特撮映画ではあるが、「仮面ライダーZO」のキャラデザや「牙狼〈GARO〉」シリーズでも知られる雨宮慶太による独特のキャラクターがとにかくかっこいいので、それを見るだけでも満足してしまう。また、初回公開編の「ゼイラム」では、生物兵器ゼイラムと女性ヒロインのものすごい肉弾戦が繰り広げられ、その格闘シーンが見応え抜群だ。それも含め、個人的には「ゼイラム2」よりも低予算感のある「ゼイラム」の方がいい味を出していておもしろく感じる。
    さすがに30年くらい前の作品なので、公開当時発売になったレーザーディスクしか持ってないファンも多かったと思う。そこで、ブルーレイで2作品セットという形で発売になったのは嬉しい。

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     2021/06/30

    ここ数年のワンカット撮影ブームの中、本格的戦争映画のワンカットものということで話題になった作品。実際、映画館でこれを4DXで見て、とても疲れたという思い出がある。ワンカット映像を2時間近く見るだけでも、相当神経が消耗されるのに、それを4DXで体感しながら見たのだから、まさに心身共に消耗してしまったという感じだった。プロットはいたってシンプルなので、やはり臨場感が「命」という感じの映画だと思う。
    ただ、個人的に気になったのは、この映画のなかで塹壕の中を延々と歩いていくシーンや大勢の仲間の兵士の顔、顔、顔をパンしていくようなシーンが何かとても見覚えのあるシーンに思えたことだ。そして思い出したのが、ほぼときを同じくして日本で公開された「彼らは生きていた」という第一次世界大戦のドキュメンタリー映画の映像だった。この映画は実際の当時の映像を着色化するなどして最新の映像技術を駆使して制作されたものだった。本作の製作陣が果たしてこの作品を参考にしたのか、どうなのかは判断しがたいところだが、少なくとも彼らが目指したリアリズムの裏付けがこの「彼らは生きていた」というドキュメンタリー映画の中に確実にあるというように私は感じた。もし、気になる方がいれば、こちらの作品も本作と併せて見ていただきたい。

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     2021/06/27

    今まで見たドキュメンタリー映画のなかで一番おもしろい映画なのは間違いない。アメリカ・フロリダのリゾートビジネスで大富豪になり、ラスベガスのホテルまでをも所有する実在の人物とその家族のアメリカン・ドリームどころか、壮大な成り上がりライフのドキュメンタリーである。とにかく、この一家のバカ・アメリカン成金ぶりがフィクションをも超えるエグさで、言葉を失ってしまう。そして映画自体の展開もドキュメンタリーどころか、リアリティーショーの更に裏側を見るくらいエグい。当初は自分たちのセレブぶりを自慢しまくる意図で撮影されていた映画だったのだが、絶妙なタイミングでリーマンショックが起きて、人生の転落劇を世にさらすことになってしまう。この流れを聞いただけでもヤラセのようだが、実は信じられないくらい本当に起きたことなのだ。でも、彼らはちょっとやそっとの成り上がりではないので、どん底に落ちても這い上がろうとする姿が実に凄まじい。どんなフィクションよりもおもしろいというのは、まさにこの映画のためにある言葉なのだと思う。

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     2021/06/27

    これは、心霊だとかスプラッターだとかの下手なホラー映画よりも何倍も怖い映画だ。あの時代の映画なので、恐怖の原因となっているものは破傷風なのだが、現代で言うと、いわゆる「人食いバクテリア」の劇症型溶血性レンサ球菌による感染症に置き換えてもいいかもしれない。バックボーンにはあくまで、感染症にかかり苦しむ我が子に対する親の情愛があるのだが、その子供の闘病中の描写が「エクソシスト」並みに怖い。そして、ことの原因が「エクソシスト」と違い、ごくごく日本人の日常にあるものなので、余計に怖い。個人的にはかなりのトラウマものの映画だ。あまり、有名な映画ではないので、今回DVD&BD化された機会を逃さないように、ホラー映画好きの方にはぜひ見ていただきたい。

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     2021/06/27

    1970年代後半から80年代前半までのいわゆる角川映画の全盛期とも言える時期に、この「復活の日」は公開された。当時の角川界隈の羽振りのよさも手伝ってなのか、その時代としてはとても意欲的なグローバル指向の邦画として製作され、かなりの話題にもなった。もっとも、内容がパンデミックということもあり、海外の俳優を起用する必要性もあったのだとは思うが。とはいえ、映画自体のスケール感もクオリティーも当時としてはかなりのものだったので、個人的にもかなり印象に残っている作品だ。私のパンデミック映画好きも、きっとこの映画が起源になっているのだと思う。そういう意味でもブルーレイで、この価格帯で購入できるのはうれしい。
    ただ、そんな私でも、こんな未曾有のパンデミックが今日の現実世界で実際に起こってしまうと、さすがに引いてしまう。それに今の時代では、パンデミックというものがもはや非日常ではなく、日常になってしまっているので、こういう映画からもあまり新鮮さは感じられないかもしれない。しかし、一応、パンデミック映画好きとしては、どんなに世界がボロボロになっても「復活の日」が来るということをたががフィクションの中にでも見いだせればいいな…というメンタルを辛うじて維持しているところだ。若かりし頃の草刈正雄もかっこいいし、オリビア・ハッセーもきれいなことだし。

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     2021/06/27

    マーティン・スコセッシといえば、アメリカにおけるイタリアの血を描いたギャング映画の印象が強いが、実はある意味特殊な切り口からキリスト教を題材とした映画をこの「沈黙」を含め、2作監督している。1988年にはカトリック教会から禁書扱いにされたニコス・カザンザキスの小説を「最後の誘惑」として映画化した。監督本人も実は若かりし頃はキリスト教司祭を志したとも言われているが、実際は映画監督として「沈黙」と「最後の誘惑」といった信仰心に挑戦するような内容の作品を作り上げている。その真意を少しでも理解するには、遠藤周作周辺のインタビューやルポを網羅しているプレミアムエディションの映像特典が役に立つように思う。

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     2021/06/26

    本当に好きすぎて、このぬいぐるみ付きを買ってしまった。ぬいぐるみ自体は、画像で公開されているサンプルとほぼ同じクオリティー(か、ややショボめ)。でも、コレクターズアイテムとしては十分。本編は日本人にはピンと来ないような、アメリカンなジョークも結構あるが、80年代を経験している人なら、なんとなくわかるクスクスネタもあり、そこが結構、堪らない。

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