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Review List of masato 

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  • 3 people agree with this review
     2010/03/29

    感心するのは、ドイツ音楽っぽく、フランス音楽っぽく、を意識せず自分たちの音楽を奏でていること。「我々のドビュッシーやラヴェル、我々のマーラーやブラームスを聴いてくれ!」というメッセージを感じる。美しく整然としていながら、思わず身を乗り出すようなエンディングを演出する『海』。煌びやかではありながら、そこかしこに渋さを感じさせる一連のラヴェル。美しく、大らかで、温かいマーラー。全てが全て、魅力的。イギリス物は言うに及ばず。ヴォーン・ウイリアムズの『ロンドン交響曲』、エルガーの『一番』など、圧巻!

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  • 3 people agree with this review
     2010/03/19

    私にとって『大地の歌』にはクレンペラーという圧倒的な存在がありますが、それに次ぐ存在感を示すのが、このアルバム。精緻な音作り、それを見事に捕らえている優秀録音…言うことなし。バーンスタイン、ラトル…バリトン版は何だかしっくりこなかったんですが、これでそのモヤモヤも払拭。女声版・男声版、これで両横綱が揃いました。

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  • 5 people agree with this review
     2010/03/19

    シューベルトの交響曲の魅力は“音が止む時”。ブルックナー以上の効果が…と感じることも多々。その魅力を一番感じさせてくれるのがこのセット。音が止んだ時の残響の美しさと言ったら…これ以上のものは無い(グレイトの第2楽章だけはヴァント&ベルリン・フィルがベストかなぁ…)。音が止む時だけじゃなく、勿論音が鳴っている時も素晴らしい。迫力・躍動感、申し分なし。全集では間違いなくベスト。

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  • 1 people agree with this review
     2010/03/14

    往年の巨匠達の演奏と古楽器演奏(&ピリオド・アプローチ)を同列に扱うことはせず、違ったジャンルとして双方を楽しんでいます。名演奏、好きな演奏は沢山ありますが、交響曲全集の両横綱は現代楽器ではカラヤンBPOとバーンスタインVPO、古楽器ではブリュッヘンとこのガーディナーです。この全集、1番〜8番までは、発せられるエネルギーに圧倒される充実した時間を体験できるのですが、9番の第3楽章だけは、その速さに、まだついていけていません…。速すぎる…。きっと、フルトヴェングラーの第3楽章が頭にこびりついてしまっているせいですね…。

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     2010/03/14

    このコンビのシューマン、凄く気に入っています。柔らかさ、温かさ、激しさ、厳しさ…といったものがバランスよく見事に同居。理想的な響きを堪能させてくれます。録音も他の名演を凌駕するもの。きつすぎもせず、柔らかすぎもせずで。

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  • 0 people agree with this review
     2010/03/14

    このコンビ、本当にいい音(響き)を出しますね…。うっとりとさせられる弦や木管の温かさ。時にズシッと来る低弦。楔を打ち込むようなティンパニ。柔らかく、ほっとするような雰囲気を作り出してくれる録音もいい。サヴァリッシュの音(録音)は、やけにキンキンするし、クーベリックのは、やけにフワフワしてるし(ただ、どちらも名演!)、これが一番聴きやすい気がします。

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  • 4 people agree with this review
     2010/03/14

    このコンビのマーラーの魅力は、なんといっても最高の録音。そして、その最高の録音が、余すとこなく捉えた最高の演奏。バーンスタインを聴きたい時はバーンスタインを聴く。テンシュテットを聴きたい時はテンシュテットを聴く。シャイーを聴きたい時はシャイーを聴く…。そして、純粋にマーラーを聴きたい時は、迷わずこれを聴く。

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  • 1 people agree with this review
     2010/03/14

    8⇒1⇒2⇒3⇒4⇒5⇒6と、このコンビのマーラーを聴いてきました。で、この7番。初めて、何だかしっくりとこない感じがしました。私にとっては、ずっと聴いてきているバーンスタイン(新盤)が頭にこびりついており、きっとそれが原因なのでしょう。テンポの動かし方、楽器の鳴らせ方(特に金管)等々、何だかしっくりとこないのです…。ただ、演奏・録音は今までのもの同様、完璧といっていいもの。繰り返し聴いてみよう…暫くしたら、バーンスタインの方が、しっくりこなくなってしまうかも…。

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     2010/03/13

    ほんと、いい音だ…。これほど、相反するものが、バランスよく共存しているマーラー演奏を知らない。喜と哀、熱と冷、剛と柔、厳と優…。これらを作り出すよう仕向けている指揮者、これらを見事音にしているオケ、これらを見事に捕らえている録音…。申し分なし…脱帽…!

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     2010/03/13

    それにしても乾いた音だなぁ…。もう少しホールトーンがあってもいいと思うんだけど…。ストラヴィンスキーですから、満更変でもないんですが…。演奏は、精緻そのもの、言うことなしです。それにしても、最近のライヴ録音って、「ほんとにこれ、ライヴ…?」ってのが多い。M.T.トーマスのマーラーなんて最たるもの。終演後の拍手でも入っていれば、まだ分かるんですが、拍手が鳴って初めて「ライヴだったんだ…」てのもあるし、拍手が無かったりすると、ジャケット見るまで気づかなかったり…。傷の手当が上手くなってきたのかなぁ…。

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     2010/03/08

    少しビックリしました。1〜3番に比べ、管など結構強く吹かせている。「ちょっときつすぎない…?」と感じるギリギリのライン。私はこれには賛成です。とかく“メルヘンタッチ”で、夢のように演奏されるこの曲、実は他の曲と同じような強さももっているんだなぁ…と気づかされた次第。長く聴いていると、「この曲の新しい魅力を教えてくれた!」という演奏に出会うことも、しばしば。マーラーの4番では、これが正にそれ。

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  • 4 people agree with this review
     2010/03/08

    冒頭のホルンから耳が釘付けになります。なんて勇壮・雄大な…! 「これからの約100分、ちょっと長いですが、素晴らしい演奏と、素晴らしい録音で、皆さんに楽しんでいただきます」…という指揮者とオケからの挨拶のよう。そして、あっという間のエンディング…。至福の時間…。それにしても、時間ってのは面白い。M.T.トーマスの第1楽章、約36分。私の知っている演奏では誰よりも長い(大差ないですが)。でも、1番短く感じる。

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  • 2 people agree with this review
     2010/03/08

    私にとって、バーンスタインのマーラーの中でも、この2番『復活』は特別なものです。ただ、度々手を伸ばすようなCDではありません(リヒターの『マタイ』やフルトヴェングラーの『第九』なども)。身構えて聴いてしまい、緊張から、聴後はグッタリしてしまいます。1つ1つの音が突き刺さってくるように耳に響く…。その点、このM.T.トーマスの演奏は1つ1つの音が語りかけてくる感じ…。耳に快く、疲労感など皆無。バーンスタインのエンディングは眉間に皺を寄せての感動…。M.T.トーマスのは、喜びで思わず顔がほころんでしまうような感動…!

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     2010/03/06

    バーンスタインはフル・シティ・ローストで、濃厚なこくと苦味が味わえる極上のマンデリン。シャイーはミディアム・ローストの、すっきりとした酸味が味わえる極上のモカ。で、このM.T.トーマスは、今まで経験した中で最高のブレンド・コーヒー。『巨人』から味わえる喜びの全てがバランスよくブレンドされている。3つとも極上であることには変わりはないですが、決定的な違いが1つ。バーンスタインを味わった後、決まってシャイーを味わいたくなってしまう…。同じく、シャイーを味わった後は、決まってバーンスタインが味わいたくなる…。が、トーマスを味わった後は、またトーマスを“おかわり”したくなる…。

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  • 2 people agree with this review
     2010/03/03

    アイヴズのシンフォニー…これだけの情報量を、よくさばけるなぁ…と感心してしまいました。改めてこのコンビの力量に感心。コープランドも楽しく聴けました。小編成だということを知らずに聴き始めて最初はビックリ。旧盤(大編成版)もお気に入りで、よく聴くのですが、聴き比べも楽しい。管楽器の存在感が増し、小編成版もいいもんですね。

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