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ヴェルディ(1813-1901)

CD 『マクベス』全曲 クラウディオ・アバド&スカラ座、ピエロ・カプッチッリ、シャーリー・ヴァ−レット、他(1976 ステレオ)(2CD)

『マクベス』全曲 クラウディオ・アバド&スカラ座、ピエロ・カプッチッリ、シャーリー・ヴァ−レット、他(1976 ステレオ)(2CD)

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  • ★★★★★ 

    ジャン=ルイ  |  千葉県  |  不明  |  2021年03月13日

    当盤こそ、我がCDコレクション中のベスト・オブ・ザ・ベスト。その地位は40年揺るがない。異様な緊迫感が立ち込める冒頭から全編に亘って隅々まで神経が行き届いた演奏には一切の無駄がなく、劇場空間の広がりと奥行きを感じさせながらもきめ細かく劇的な響きに何度聴いても感動する。開幕早々からスカラ座合唱団の威力に圧倒され、夫を唆そうとするマクベス夫人の腹黒さをよく表現しているシャーリー・ヴァーレット、主体性のないマクベスの不安定な心情を掘り下げているピエロ・カップッチッリ、緊迫感の富んだ味わい深い歌唱を聴かせるバンクォーのニコライ・ギャウロフも見事だ。実際の上演ではドラマの流れを断ち切る、という理由でカットされることが多いバレエ音楽も、ここでは緊張感の持続の中に置かれて、ドラマを盛り上げる。アッバードのオペラ録音は、劇場上演での盛り上がりよりも録音を意識してシンフォニックな響きに意識を向けているようでいながら、実際にスカラ座に出向いて聴いた(’85年)演奏でもやはり、この録音と同じようにシンフォニックなもので、誠に緻密な演奏だった。ブルー・レイオーディオ化されて、どんなものか初めて入手したが、素晴らしい音に驚いた。前奏曲のドラの音の奥行と広がりには痺れた。音の向上が、更にこのディスクの存在価値を高めてくれて、嬉しく喜ばしいかぎりである。

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  • ★★★★★ 

    アルマヴィーヴァ公爵  |  兵庫県  |  不明  |  2013年05月19日

    不滅の『マクベス』である。ウィーン国立オペラで1999年に初めて『マクベス』を聴いた。タイトルロールはヌッチ。帰国直後にこのCDを購入して聴き、自分がつい先日目の当たりにした実演に勝るとも劣らない感動を受けた。ヴァーレットの夫人をカラスの夫人と比較して劣るという感想もあるかもしれない。しかし、私にとってはその邪悪さを表現してあまりあるのはヴァーレットの方だ。もちろんカプッチッリのマクベスも完璧。ギャウロフ・ドミンゴも格調高く歌い上げてすばらしい。バグパイプの音色を模したという序曲冒頭から緊張感が並ではなく、指揮・オーケストラも文句の付けようがない。

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  • ★★★★★ 

    鉄血桃太郎  |  山梨県  |  不明  |  2011年02月10日

    陰謀と流血の暗いドラマだが、プーシュキンの「ボリス・ゴドノフ」のヒントとなり、黒澤明の「蜘蛛の巣城」の原作にもなった。一気呵成に突き進む王位簒奪者の悲劇は多くの人々を惹きつけてやまないものがあるのだろう。ヴェルディ・バリトンの第一人者だったカプッチッリとヴァーレットの名唱、若きアバドの指揮もすばらしい。 ただヴァーレットがマクベスからの手紙を朗読するところは、残念ながら発音がかなり非イタリア人であった。イタリア語は母音の発音がわりと単純だが、それでもネイティヴにはそれなりのものがあるということだろう。

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  • ★★★★★ 

    こもんせんす  |  茨城県  |  不明  |  2010年08月24日

    アバドが期待通り隙なくスカラ座と大歌手達を纏めていて安心して聞ける優秀盤です。ただし、マクベス夫人だけはどうしてもカラスと比べてしまう。そこで僕は、この盤とカラス盤をハイブリッドして聞いてしまいます。カラス盤のオケと合唱の音に欲求不満がたまったらこちらを聞くんです。変なレビュですいません。

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  • ★★★★★ 

    こもんせんす  |  茨城県  |  不明  |  2010年08月24日

    アバドが期待通り隙なくスカラ座と大歌手達を纏めていて安心して聞ける優秀盤です。ただし、マクベス夫人だけはどうしてもカラスと比べてしまう。そこで僕は、この盤とカラス盤をハイブリッドして聞いてしまいます。カラス盤のオケと合唱の音に欲求不満がたまったらこちらを聞くんです。変なレビュですいません。

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  • ★★★☆☆ 

    ユローヂィヴィ  |  大阪府  |  不明  |  2010年08月11日

    原作はもちろんシェークスピアの戯曲から取られており、オペラの台本としてもよく出来ている。 歌劇につきものの恋愛物語がなく。美しい愛のアリアもないために地味な作品かもしれないが、権力に対する興味深いドラマだ。 第一幕の荒れ地の導入部や第三幕の荒れ地の音楽は晩年の歌劇『オテロ』を思わせる所がある。 マクベス夫人のヴォーカル・パートで手紙を読むところなど歌うのでなくまさに読むようにリアルな(歌唱的でなく演劇的な)作曲がされている。 しかしヴェルディはなぜマクベス夫人をメゾ・ソプラノのために書かなかったのだろうか? 役柄的にはいかにもメゾ・ソプラノなのに。 極端なはなしアルトでもいいのに。そうしてしまうと音楽的に地味すぎるし歌手が少ないのかもしれないが・・・。 第二幕でバンクォーが歌うシェーナがギャウロフの立派な歌唱とあいまって素晴らしい。 第二幕のフィナーレ、宴会のなかマクベスが亡霊を目にして罪が露見する場面は、宴会という楽しみと殺人という恐怖の心理の全く異なる二つのものを対比させていて、ドラマとしてよく出来ていて面白い。 第三幕の主役は魔女達で、マクベスもマクベス夫人も結局は魔女の言葉を勝手に自分の都合のいいように受けとり、運命を無理やりに変えようともがいて悲劇を生んでいく。 他の歌劇にはないもっとも独特の場面だ。 第三幕のバレエ音楽もなかなかいい。 第4幕はマクベスといい、マクダフといい、しみじみ聴かせるいいアリアがある。 第4幕の戦争の場面ではフーガ(カノン?)が出てきてヴェルディらしからぬというかヴェルディの意欲が感じられて面白い。 フィナーレで平和のおとずれを歌う所もいい音楽がついている。 アバトとスカラ座による演奏も引き締まっていてとてもいい。 そしてなによりタイトルロールを歌うカプッチッリが実に立派だ。

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  • ★★★★★ 

    paxdomini  |  京都府  |  不明  |  2009年05月25日

    LP時代に聞き込んでいたので、CDになってからはシノーポリ盤とムーティ盤を持っていました。シノーポリ盤はザンピエーリがもう一つなのであまり聞いていませんが、やはりこのアッバード盤とムーティ盤は最高です。今回のグラモフォン・スカラ座セットで久しぶりに聞きました。ヴァーレットは嫌いという人が多いですが、私はこの人のこの録音が大好きで、乾杯の歌やら狂乱の場はコッソットに引けを取らない素晴らしい歌です。勿論カップッチルリやギャウロフは言うに及ばずの素晴らしさです。

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  • ★★★★☆ 

    オペラかじり虫  |  西宮市  |  不明  |  2009年01月02日

    やはりカップッチッリは大歌手だった! これは代表作。ところで、このDG録音も名盤ですが、今や1つ傘の下ならば、DECCA録音をないがしろにしてはなりません。録音に余り恵まれなかった名バリトン、ジュゼッペ・タッデイの代表作、そしてスカラ座でも大評判だったニルソンの夫人、シッパーズ指揮の録音は、今聴いても素晴らしいDECCAサウンドです。

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