北極星
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micarosu | 神奈川県 | 不明 | 2017年11月26日
今作を聴いたとき、レミオロメンが戻ってきた感じが強く印象に残った。 レミオロメンのボーカルなのだから当たり前じゃないかと思うかもしれない。 だが、これまでのソロ2作がレミオロメンとは違い、ソロでなければできないものを追っていたのだ。 1作目「オオカミ青年」はレミオロメンでは出してこなかった、個人的に奥に秘めた感情を剥き出しにしてきた。 2作目「日日是好日」はもっと広い意味で良い曲を作ろうとしたことで、楽曲の雰囲気も含めた幅を広げてきた。 そして今作。 全体的に自然や風景を感じる言葉を中心におきながら、前へ進もうとする想いや、君を想う気持ちを鮮やかに描いている。 メロディもソロ2作に比べるとシンプルというより原点回帰という感じがあり、耳なじみが良く懐かしさを感じさせる。 この懐かしさこそレミオロメン感なのだが、それにはもう一つ大きな理由がある。 クレジットを見るとわかるのだが、レミオロメンの前田啓介さん、神宮司治さんがそれぞれ別の楽曲ではあるが参加している。 中でも神宮司さんがドラムを叩いている「優しい星」、「紙飛行機」はレミオロメン独特の疾走感を持った楽曲に仕上がっていて、聴いていると思わずにやけてしまう。 とはいえ、これはレミオロメンのアルバムではない。 藤巻亮太さんという一人の作品として今届けたい楽曲がこの形となっただけ。 文字通り集大成というべきアルバム。 優しいけど真っ直ぐで、壮大だけど繊細な名盤。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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