Ai

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    micarosu  |  神奈川県  |  不明  |  2016年05月29日

    始まりの一音から空気を変える上質さ。 「Bitter Chocolate」という楽曲を初めて聴いたとき、それに驚いた。 もっと他の楽曲も聴いてみたいと思いこのアルバムを聴いて、これはSLYTLIVESの一つの魅力にしか過ぎないことに気づくことになる。 まずはアルバム最初の「Believe」。 ピアノの音色が印象的な上質な空間を響かせながらも、どこか親しみがあるメロディが耳に馴染む一曲。 歌詞の”ここから始めよう”の言葉が示すように、ここからSLYTLIVESの音楽は始まる。 続く「Marionette」では跳ねるようなピアノのリズムに引っ張られるように、メロディと歌声が生み出す軽快さに酔いしれる。 このクセになりそうな軽快さを聴いた後に、上述の「Bitter Chocolate」という上質な音楽を聴かせることで、それぞれの良さが更に引き立てせているのも聴きどころ。 ここまで上質な音空間で聴かせてきたが、ここから「Door」、「Untitled Ballad」、「Come To Me」と静かに聴かせるを並べることで、改めてメロディの良さと松本さんのどこか陰があるけど伸びやかな歌声という大きな魅力を感じることになる。 そして最後の「Shine」。 再び軽快なピアノの音色を聴かせるこの曲は、ここまでに感じたSLYTLIVESの魅力が全て詰まった一曲。 歌声までも含めた上質で爽快な音空間は最高の心地良さを聴き手に与えてくれる。 初めてのアルバムとは思えないほどの完成度と充実の内容の一枚。 SLYTLIVESの音楽はこの「Ai」から始まる。

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