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グリエール(1875-1956)

CD 交響曲第3番『イリヤ・ムーロメツ』 ファレッタ&バッファロー・フィル

交響曲第3番『イリヤ・ムーロメツ』 ファレッタ&バッファロー・フィル

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    ココパナ  |  北海道  |  不明  |  2021年03月16日

    グリエールは、いくつかのバレエ音楽や協奏曲でその名を知られるが、現在、いちばん知名度の高い作品は、この交響曲第3番「イルヤ・ムーロメッツ」であろう。伝承に基づく傑物を描写した叙事詩的交響曲であり、そのコンセプトはチャイコフスキーのマンフレッド交響曲を彷彿とさせる。4つの楽章にはそれぞれタイトルが付されているが、参考まで該当するエピソードを書くと、第1楽章は病弱だったイリヤが巡礼者の紹介により英雄スヴャトゴールの能力を引き継ぐ物語。第2楽章は戦士となったイリヤが悪辣な殺人鬼ソロヴェイを殺し、その死体をウラジーミル公の許に送り届ける物語。第3楽章がイリヤが、ウラジーミル1世の祝宴に招かれる物語。第4楽章が戦うことに憑りつかれたイリヤが、天使の軍によって、軍勢もろとも石化される物語となる。長大な交響曲であるが、これをスリムにしたストコフスキーによる改訂版による演奏がかつてはメインであったが、現在では原典版により、演奏・録音されることが一般的で、このファレッタも原典版による演奏で、その結果演奏時間は70分を超過している。ただ、これでも早い方だ。ファレッタの解釈はきわめて平明でわかりやすい。いたずらに間延びすることを警戒し、テンポが沈滞化することを未然に防ぎながら、勇壮たる前進力を示す。音楽は、後期ロマン派やスクリャービンの影響を感じさせるが、この作曲家特有の土俗性やケレン味があり、ファレッタはこれを適度に外に開放していく。その様は、熱く、気持ちが良い。現在入手可能なこの曲の録音としては、質の高いものの一つとなるに違いない。

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    レインボー  |  不明  |  不明  |  2014年03月30日

    このCDに収録された交響曲第3番は、グリエールの交響曲の中でも最も録音の機会が多い曲で、CDも数多く出回っていますがこれと言った決定盤がないのが難点。 そんな中この、ジョアン・ファレッタ指揮する、バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団の新たな一枚はなかなかの出来。 グリエールのスペクタクルで重厚でちょっと退屈なこの交響曲を、分かりやすく、聴きやすく演奏しています。 バッファロー・フィルという正直知名度では有名ではないこのオケも、非常によく鳴っていますし、録音も適度に残響がついていて良い感じ。 ナクソスには旧盤とも言えるヨハノス&チェコスロヴァキア放送響のCDもありますが、こちらのほうが良いでしょう。 やはり(?)決定盤とまではいかないのですが、なかなか聴き応えがあり、また価格も安いので、この交響曲を初めて聴く方にもおすすめです。

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